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トリプルメインイベント第3試合
日本・フランス国際戦 スーパー・バンタム級/5R


WKA世界ムエタイ バンタム級王者
土屋ジョー(谷山)
ISKAヨーロッパ フェザー級王者
フレデリック・パンカモ (フランス)

年11月のシュートボクシングの大会「GROUND ZERO TOKYO」でランバー・ソムデートM16にKO負け、そのときの怪我によって約半年欠場となった土屋ジョー。
「試合したくってしょうがないんですよ」と気合を見せていた土屋。その気合の入った復帰戦の相手はISKAヨーロッパフェザー級王者のフレデリック・パンカモ。土屋とは2階級違うだけに、そのリーチ差をどう克服するか、がこの試合の鍵となる。



 

ラウンド1

 
屋が前に飛び出す。が、パンカモはその長いリーチを生かし距離を保ち、飛び込ませない。だが土屋は距離を見つつ着実にローを入れる。静かなスタートになったが、中盤に土屋が飛び込んで左右のパンチ。パンカモはこれを抱え込んで肘を落とそうとする。パンカモの「距離」は予想通り、固い。
 

 

ラウンド2 わじわと土屋が詰めていく。パンカモは押され気味ながらも土屋の決定的なチャンスを作らせない。油断して飛び込めば、強烈なパンチが返されてくる。だが既にパンカモの右モモの後ろと左モモの内側は内出血で赤く染まっている。
 若干距離が詰まったところでパンカモの右がヒット。土屋は尻餅気味ながらダウンを取られるがすぐに立ち上がる。ここでも大きなバランスの崩れはなし。
ラウンド3 盤パンカモの間合いを破り、土屋がラッシュ。膝から左右のシーンでパンカモがスリップダウン。このあと右ストレートがヒットしてパンカモがダウン、そのままパンカモは立ち上がれず。土屋のKO勝ち。3R2分15秒


屋は試合後に「ふっきれてきました。タイはタイで強いのはわかってるけど、ほかに世界という目標もあるから。今度はフェザーに挑戦したいです」と語った。
ランバーという標的はもちろん変わらない。だがその前に「僕が世界的ランカーとやって、勝ってから」と段階を語った土屋には、その道筋がはっきりと見えているようだ。



(写真・文/薮本直美)


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