木浪選手は、3回戦を爆発的な攻撃力で一気に駆け抜け5回戦に昇格。そのままの勢いでトップに肉薄したかったが、昨年末からジャルワット選手、内田選手に連敗。思わぬ足止めを食らってしまった。しかし、8月にはその鬱憤を晴らすかのように、タイ遠征でルーク・ケントンをハイキックでKO葬に仕留め、復活の狼煙を上げた。日本での試合は実に半年ぶりとなるが、来年以降の巻き返しのためにも、この試合に快勝して勢いを取り戻したいところ。
一方、中村選手はまさに上り調子のまっただ中にある。今年は3戦3勝うち2KOという実績を重ね、5回戦に昇格。とりわけ直近の試合では、日本キック連盟のリングで1階級上の選手を飛び肘を食らわせての秒殺。かつてはやや大味なファイトが気になったが、最近は、むしろそれが勢いとなっていい形に出ている。中村選手が乗っている証拠だろう。
ウェルター級は、王者とその下のグループの間隔が大きいが、この試合の勝者がグループを一歩抜け出せるのではないだろうか。