| Q: | そもそもキックボクシングって何? |
| A: |
キックボクシングのスタイルは、裸足にトランクス姿(一部団体は、それ以外の服装も可)、手にはグローブをはめ、パンチやキック、ヒザ蹴り、肘撃ちなどを駆使して闘う競技であり、そのルーツはタイの国技ムエタイにあります。昭和41年に日本に初めてムエタイが紹介され、その後直に日本初のキックボクシング団体「キックボクシング協会」が設立、その後団体の分裂合体を繰り返しながら現在に至っています。 ボクシングとの最大の違いは、キックが認められる点にあり、空手との違いは、グローブを付けて顔面への直接打撃が認められ、リングの上で闘う点などが大きく違います。
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| Q: | そもそもシュートボクシングって何? |
| A: |
シュ−トボクシング創始であるシ−ザ−武志が、「スポ−ツ格闘技」を目指して考案した「打つ、蹴る、投げる」技の立ち技格闘技である。 キックボクシングの全盛期も去り、テレビ放送もなくなった1981年頃キックボクシングの興業でプロレスのカ−ドが組まれるようになっていた。シ−ザ−は、キック界を離れてこれから何を目指せばよいのかを模索しはじめていた。そのころ、初めて佐山聡氏に出会った。佐山氏は、UWFでリングにあがりながらシュ−ティングの確立に精力を注いでいた。また、カ−ルゴッチ氏の「君たちの知らない格闘技が世界にはたくさんある」という言葉に新しい競技を考えるきっかけを得た。この二人の影響を受け1985年8月シュ−トボクシングが生まれたのである。そして、1985年9月1日第一回シュ−トボクシング後楽園興業が行われた。」
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| Q: | そもそもK−1って何? |
| A: |
キックボクシング、空手、ムエタイ等の様々な打撃系格闘技の選手を一堂に会し、統一ルールの元ナンバー1を決めようと言う発想の元に始まった競技です。Kは空手やキック、拳法或いは格闘技その物の頭文字を意味し、1は無差別級及びナンバーワンを現しています。ルール的にはキックボクシングに最も近くなっています。1993年にGPの第1回が行われ、当時日本では無名だったブランコ・シカティックとアーネスト・ホーストが決勝へ進出、シカティックがKO勝で初代王者に輝きました。
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| Q: | そもそもムエタイって何? |
| A: |
古代中国拳法がシャム王国(現在のタイ)に伝わりシャム拳法となり、それがムエタイになったと言われています。一説によればその歴史は500年。現在タイの国技であり、最も人気の高いスポーツであり、ギャンブルの対象でもあります。
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| Q: | キック、K−1、シュートボクシングってどう違うの?。 |
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A: | 一言で言えば”ルールの違い”と言う事になります。各競技の違いを簡単な表にまとめてみました。
| | キックボクシング | K−1 | ムエタイ | シュートボクシング |
| 肘 | 有(*1) | 禁止 | 有 | 有 |
| 膝 | 有(*2) | 有 | 有 | 有 |
| 投げ | 禁止 | 禁止 | 禁止 | 有 |
| ラウンド | 3分3〜5ラウンド インターバル1分 | 3分3〜5ラウンド インターバル1分 | 3分3〜5ラウンド インターバル2分 | *3 |
| *1: | NJKF、全日本、MA、J−NET、K−Uは3回戦は肘禁止。日本キック連盟、新日本キック協会は3回戦から肘あり。 |
| *2: | 全日本は3回戦のみ首相撲からの膝は禁止。 |
| *3: | エキスパートクラスと女子では5分、4分、3分の3ラウンドでインターバルは1分。フレッシュマンクラスでは4分、3分、2分の3ラウンドでインターバルは1分 |
同じキックボクシングでも団体によって微妙にルールが違いますが、5回戦では差がありません。この他に採点基準でも違いがあります。キックやK−1ではパンチとキックは等価ですが、ムエタイではパンチよりキック、特にミドル以上の高い蹴りのポイントが高くなっています。そのためパンチ主体で闘う選手は判定では不利だと言われています。
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| Q: | 赤コーナーと青コーナーってどう分けているの?。 |
| A: | 一般に、赤コーナーはランキング上位の選手、タイトルマッチでは王者が位置します。逆に青コーナーは、ランキング下位の選手、挑戦者が位置します。地方興行などでは、地元のジムの選手が赤コーナーを占めることもあります。 また、試合中に相手がダウンしたとき、ダウンを奪った選手は自陣のコーナーに戻ることは許されず、ニュートラルコーナーといって白いコーナーポストのところで待つことをレフェリーに指示されます。この間、選手が治療を受けたり、水を飲んだりといった回復行為ができないようにして公正を期すためとされています。
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| Q: | 時々やる試合前の踊りは何? |
| A: | ムエタイの選手を呼んでの国際戦などでは、選手がタイの音楽に合わせて舞を披露することがあります。その舞は「ワイクー」と呼ばれ、本場のムエタイの試合では必ず試合前に行われるそうです。 ワイクーの意義は、試合に臨むにあたり、ムエタイの始祖たる神や、師匠などに尊敬や感謝の意を込めているといわれてます。 日本では、礼を交えながら四方をロープ伝いに回った後にリング中央で、クルクル手を回したり、片膝をついて手を広げたりするワイクーがよく見られますが、その舞いの型は色々あるようです。 先日、話題になったパリンヤー選手は白粉をはたく動作を真似たワイクーを舞っていましたが、他にもソムデート・M16選手は網を広げて魚を捕る型のワイクーを舞い、K−1でお馴染みのスタン・ザ・マン選手は弓で獲物を射る動作のワイクーを舞っています。
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| Q: | タイの選手のリングネームが似てるのは何故? |
| A: | タイからの選手は、しばしば似たような名前だったりしますが、それは、下の名前に自分の所属するジムの名前を付けたりするからです(必ずしも全員というわけではないですが)。 たとえば、ガウナー・ソーケッタリンチャン選手は、ソーケッタリンチャン・ジム所属。チャンプア・ゲッソンリット選手はゲッソンリット・ジム所属。したがって、同じジムの選手が複数来日すると、下の名前が共通のため「兄弟か?」と思われるかも知れませんが、そういうわけではありません。 他には、下の名前に出身地方の名前を付けたり、スポンサーの名前を付けたりすることもあるようです。 上の名前も本名ばかりではなく、それぞれ独特な名前が付けられている場合が多いようです。たとえば、前述の「チャンプア」選手は「白い象」、ムエタイの芸術と称された「サーマート」選手は「(天賦の)才能」、9冠王と呼ばれた「チャモアペット」選手は「ダイアモンドの槍」といった意味があるそうです。
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| Q: | どこで見られるの? |
| A: | キックボクシングやシュートボクシングにとって「聖地」とも呼ばれ、大半の興行が行われているのが後楽園ホールです。 後楽園ホールは、JR水道橋駅、地下鉄後楽園駅から徒歩数分に位置し、東京ドームや後楽園遊園地などに囲まれた一画にあります。エントランスから入って、エレベーターか階段で5階に上がると、いわゆるホールの入り口があります。エレベーターには「展示場」という表記がなされていますが、そこで大丈夫です。 残念ながら地方では、なかなか生のキックボクシングを見る機会が少ないのが現状です。地方のジムやプロモーター主催する興行や、何かのイベントの一環としてキックが催されることもありますが、その数は決して多くありません。 テレビでは、地上波では現在K−1以外は放映しておらず、衛星放送ではGAORAやパーフェクTVのサムライで放映されていますが、その放映枠は減少しているようです。 ビデオは、各団体が出していますので、会場や通販で購入可能です(ビデオを出していない団体もあります)。借りるとすれば、普通のレンタルビデオショップではなかなか見付けられませんが、探せば格闘技ビデオの充実したお店もあり、水道橋のチャンピオンというお店がとりわけ格闘技ビデオの専門店として有名です。
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| Q: | どんな団体があるの? |
| A: | 大小さまざまな地方の団体も含めると、かなりの数にのぼるようですが、その全部を確認するのは難しそうです。 定期的に興行を行っている団体としては、
★MA日本キックボクシング連盟(代表選手/伊藤隆、港太郎、ラビット関)
★全日本キックボクシング連盟(代表選手/立嶋篤史、土屋ジョー、金沢久幸)
★日本キックボクシング連盟(代表選手/小野瀬邦英、大塚一也、村上信次)
★新日本キックボクシング協会(代表選手/小野寺力、武田幸三、新妻聡)
★ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)(代表選手/鈴木秀明、佐藤孝也、新田明臣)
★J−NETWORK(代表選手/小比類巻貴之、増田博正、五十嵐ヨシユキ)
★K−U(代表選手/佐久間晋也、小林聡、鈴木達也)
★ワールドシュートボクシング協会(代表選手/緒方健一、村濱武洋)
という団体が挙げられます。 キックボクシングには、運営を統括する統一組織が無く、各団体が各々独立して自律的な運営を行っています。 この他にアジア太平洋キックボクシング連盟、日本プロキック、関西キック、西部日本キックと言った団体もありますが、アジア太平洋は湘南プロレスやK−Uと合同で、その他の3団体は日本キック連盟で活動しています。
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| Q: | 世界組織はあるの?。 |
| A: | キックボクシングの世界組織はそれこそ把握するのが難しいほどあり、ボクシングのWBCやWBAのような権威ある世界組織は現在残念ながら存在しません。それでもよく聞く組織としては、アメリカに本拠を置くWKA、ヨーロッパに本拠を置くWMTA、同じくWPKL、そして最近タイがムエタイの国際化の為に設立したWMTC等があります。
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