K-1 12.4 大阪 一夜明け会見:新王者の和島大海「魔裟斗さんに『もっとアピールしないと』ってアドバイスいただいた」、軍司泰斗「歴代の王者を超えるためどんどんKOを狙う」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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12月5日(日)大阪府内にて、「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~」エディオンアリーナ大阪大会の一夜明け会見が行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 写真:(C)K-1)
K-1 12.4 エディオンアリーナ大阪(レポ):和島大海、K-1ファイナルの木村“フィリップ”ミノルに終了間際のKO勝ち。軍司泰斗、椿原龍矢との延長戦制しフェザー級王者に
K-1 12.4 大阪 一夜明け会見:安保瑠輝也、K-1 FINALを終えた木村“フィリップ”ミノルに異例の対戦要求。安保「階級を上げてでもやりたい」、木村「なくはない。考えてみたい」
新スーパー・ウェルター級王者 和島大海、木村“フィリップ”ミノルから受け継いだK-1魂を体現する!「“KOで魅せる”のがK-1チャンピオン。来年は一杯試合をして、防衛して、KOを見せていきたい」
昨日の最終試合では、和島大海が木村“フィリップ”ミノルの持つK-1スーパー・ウェルター級王座に挑戦。過去2戦ともKO負けしている和島が、3度目の正直、かつK-1 FINALの木村にリベンジする最後の機会。和島は木村の強打を耐えて、蹴りを返し、前に出てパンチとヒザを当てて削っていく。消耗戦となったが、最終ラウンドで和島がなおも前蹴り、三日月蹴り、ヒザ蹴りで木村のボディを攻め、最後は左ミドルでKO勝利を収めた。
和島は「すごい嬉しくて、反響も凄かったです」と試合への反響が予想を越えたものだったという。「木村選手に勝ったことと、K-1のベルトを獲ったこと、両方あったと思います。いろんな方から連絡をいただいて、今朝は魔裟斗さんのYouTubeで対談させていただきました」
勝因は「気持ちの部分」。過去に2回負けた木村に対して「逃げずに立ち向かっていけたのがよかった。作戦通りに、自分のやりたいことを撤退して出来た」と和島。
来年は「今年2試合しかできなかったので、もっと試合をして、防衛もし続けたいです」と和島。そこでは、K-1チャンピオンに求められる「KOで魅せること」をしていきたい。
「前チャンピオン(木村)のように、KOで魅せるのがK-1チャンピオン。僕もどんどん試合をして、どんどんKOを見せていきたいです」
対戦相手として想定しているのは外国人選手。「パッと浮かぶのはピケオー選手。リベンジしたいですし、以前、中国の選手に指名されたことがあるので、中国のトップファイターともやっていきたいです」と和島。来年は、木村“フィリップ”ミノルから受け継いだ「KOで魅せるK-1チャンピオン」の道を突き進む。
◆和島大海
「昨日の試合なんですけど、自分の作戦通りというか、練習してきた動きをしっかり出せたんで、すごい良かったなって思います。(K-1チャンピオンになって一夜明けて)すごい嬉しいですけど、反響もやっぱり凄くて。いろんな方から連絡をいただいたりとか。今朝、いきなり魔裟斗さんのYouTubeに出させていただいたりとか。すごい嬉しいです。
(過去2回負けてる相手。勝因は?)そうですね、はい。ホントに気持ちの部分は大きかったなと思いますね。自分のやりたいこと、作戦に、徹底してできたことがよかったなと思います。(KOでタイトルを獲って、理想のチャンピオン像やこういう試合をしていきたい、というのは?)理想とするチャンピオン像は、前チャンピオンだったり、KOで魅せるのがK-1のチャンピオンだと思うので。これからもずっとKOし続けて、防衛したいと思います。
(スーパー・ウェルター級は海外勢との戦いがテーマ。その道のりは?)パッと思いつく選手でいったらジョーダン・ピケオー選手にリベンジもしていきたいですし。1回、中国の選手にも指名されたことがあるんで、その選手ともやってみたいなって思います。(2022年の目標を)今年は2試合しかできなかったんですけど、来年はもっと一杯試合をして、KOもして、頑張りたいなと思います。
(反響が凄かったのは、ベルトを獲ったことか、木村選手に勝ったことか)両方あると思います。やっぱり木村選手はすごいビッグネームなので、その相手に勝ったことと、K-1のベルトを獲ったということもあると思います。(魔裟斗さんのYouTubeは勝ったら出る、ということに?)ちょっとわからないですけど、今朝「出る」ことになって、対談させていただきました。
(木村選手とは3回目の対戦。過去2回との違いは?)恐怖心はやっぱりありましたし、そこに逃げずに立ち向かっていけたのがよかったですね。でもやっぱり強かったんで。
(前回よりは恐怖心もなく?)……なんていうんですかね。気持ち的にも木村選手に挑んでいく、っていうのはありましたし。だからこそ気合いもすごく入っていい動きもできたんじゃないかなって思います。
(木村選手はカリスマ性もあって、自己アピールも出来て大きな存在だった。和島選手は失礼ながら気持ちも優しくて、おとなしい感じ。周囲から「もっとこうした方がいいよ」とかは?)もっと喋れ、ってよく言われるんですね。さっきも魔裟斗さんに『もっと喋ってアピールしないとダメだよ』ってアドバイスいただいたばかりなんですね。来年はもっと喋っていきます(笑)」
新フェザー級王者・軍司泰斗、激戦区の頂点に立って強豪たちを迎え撃つ!「この階級は強い選手がいっぱいいるし、これから階級を上げてくる強い選手もいると思う。僕がそれを一人ずつぶっ倒していきます」
昨日のK-1フェザー級タイトルマッチでは王者・椿原龍矢と挑戦者・軍司泰斗が対戦。アマチュアで1勝1敗・プロで1勝1敗の両者がK-1のベルトをかけた決着戦に臨んだ試合は延長までもつれる接戦となり、延長判定2-1で軍司が勝利し、第5代フェザー級王座に就いた。
軍司はK-1アマチュア優勝、K-1甲子園優勝、Krushバンタム級王座を経てK-1王座を獲得。K-1 JAPAN GROUPが敷くピラミッドを一歩ずつ登り頂点に立った初めての選手となり、ここまでの道のりを「やっとここまで来れた」と安堵の表情で振り返る。
試合に関してはボディパンチの距離に入れないことを見越して用意してきた三日月蹴りがキーポイントになったことを昨夜に続けて明かし、「チャンピオンらしい試合をして、KO決着にこだわって、今後試合をやっていきたい」と自身が目指す王者像についても語った。
◆軍司泰斗
「昨日の試合は椿原選手も戦い方を変えて、チャンピオンらしい戦い方で臨んでくれた感じだったので、試合中は楽しかったです。(改めてベルトを巻いた心境は?)やっとここまで来れたかなと実感しています。(試合を振り返って)最初から僕の武器であるボディは狙おうと思っていて、その距離に簡単に入れないのはやる前から分かっていて。そこでどうやって入るかを考えた時に、三日月蹴りで入った方が入りやすいなと思って、そこがキーポイントになったかなっていうのは感じました。(効いた攻撃は?)僕はパンチが得意で、ボディも得意なのでそういうところで効いてたのは分かりました。でもそこで倒せなかったのは今後の課題だと感じました。
(これからフェザー級をどうしたい?)フェザー級は選手層も厚い階級だと思っていて、強い選手もいっぱいいますし、これから階級を上げてくる強い選手もいっぱいいると思います。僕は相手によって戦い方も変えられると思うので、しっかりそこでチャンピオンらしい試合をして、KO決着にこだわって、今後試合をやっていきたいなと思います。(理想のチャンピオン像は?)歴代のK-1のチャンピオンたちはスゴい試合をして、KO決着が多いと思うので、しっかりそこに並べるように、それを超えるような試合をするために、どんどんKOを狙って試合をしていきたいなと思ってます。(2022年の目標は?)今年最後の試合でチャンピオンになれて、来年にいい弾みをつけられたと思ってるので、どんどん強い選手とやって、1人ずつぶっ倒していこうかなと思ってます。
(ここまでの道のりは長かった?)僕は16歳でデビューして、今年が23歳になる年なので、長いようで短かったかなと。僕は早い段階=19歳ぐらいでKrushのチャンピオンになって、そこからだいぶ時間が空いたので、そういう部分ではちょっと長かったかなっていうのは感じました。(K-1王者になれた要因は?)一番は階級を上げたことかなというのは感じました。当日の動きもそうですし、一番はやっぱり集中力がすごく上がったなっていうのは感じました。(スーパー・バンタム級にこだわったのは)負けた選手もいたので、その選手ともやりたかったので、それでずっと下の階級でやっていたっていう感じです」
不可思との激闘を制した林健太、フィジカル強化でスーパー・ライト級のベルト目指す!「体から一から作り直してホンマに世界チャンピオン目指して頑張ります」
第15試合では林健太がK-1スーパー・ライト級スーパーファイトで不可思と激突。1Rから積極的に不可思と打ち合った林は、3Rに右ストレートからのパンチ連打でダウンを奪取。これが決め手となり、林が3-0で判定勝利をもぎ取った。
会見に出席した林は、対戦相手の不可思について、「今まで戦った中で試合中に一番気合いを感じました」とコメント。試合前は落ち着いて戦おうと思っていたそうだが、積極的に攻めてくる不可思につられて、「凄いガンガン来るから、やらないと行かないとって、ちょっとこっちがアップアップになってしまって、もっと落ち着いて冷静に戦えたら良かったなって」と、自身でも課題は見えた試合だったようだ。
特に「まだスーパー・ライトの体ではないなと」と、フィジカル面での差を痛感。林はK-1ライト級王者に輝いた実績を持つが、今年からスーパー・ライト級に転向して今回が3戦目だ。「いつもパンチしか出来ない自分が少し蹴りも出てきて、ちょっとずつ成長は出来ているのかなと思って、そこはポジティブに捉えてます」と進歩した部分も感じられるところはあったが、「体から一から作り直してホンマに世界チャンピオン目指して頑張ります」と、フィジカル面を課題に掲げ、2階級制覇を目論む。
試合中はかつてのジムの先輩でもあり現K-1スーパー・ライト級王者の山崎秀晃が、林の試合をリングサイドから見守り声援も送っていた。「秀さんの声はめっちゃ聞こえました。結構セコンドの声と秀さんの声とを聞いたことを出して、試合が上手くいったというのはあります」と、山崎の声援が試合中にプラスに働いたことを告白した林。しかし、その山崎の首を狙う気持ちに変わりはない。
山崎と戦った経験のある不可思と試合をしたことで、「まだ世界チャンピオンの秀さんとは差がある」と痛感。「2022年はフィジカルからやり直してもっともっとレベルアップして、絶対に世界チャンピオンになると決めて頑張ります」と、さらなるパワーアップを果たして、ベルトを目指すことを誓っていた。
ゴンナパー・ウィラサクレック、西京佑馬を退けて王座返り咲きをアピール!「もし朝久泰央と再戦が組まれれば、100%勝つ自信がある」
第14試合では、7月のK-1福岡大会での王座陥落から再起したゴンナパー・ウィラサクレックが、ライト級で2連勝中の新鋭・西京佑馬と対戦。ゴンナパーは得意の左ミドルで先手を取り、プレッシャーを掛けて、常に西京にロープを背負わせる展開に持ち込む。西京もパンチやローで対抗したものの、ゴンナパーが手数とパワーで押し切って判定勝利を収めた。
ゴンナパーは勝因について「自分のスタイルを貫いて練習してきたこと」と分析。今回の勝利によって手応えを掴んだ様子で「リベンジしたい」と繰り返した。「機会をいただけるなら、ぜひ朝久(泰央)選手と対戦したい」とゴンナパー。リベンジ&王座奪還の自信について聞かれると「100%あります」。その時期も「出来るなら、次回の東京の大会でお願いしたい。機会をいただけるなら、リベンジ出来ると確信している」と自信を見せた。2022年は王者・朝久泰央へのリベンジに向かって突き進む。
石井慧、K-1ルールで2連勝!京太郎戦の実現に向けて「京太郎選手にたどり着くために出来る限り早く試合をしたい」
第12試合でRUIとK-1スーパー・ヘビー級スーパーファイトを戦った北京五輪柔道金メダリストの石井慧は、RUIのボディの膝蹴りをボディに食らいながらも約20kgの体重差を活かして圧力をかけ続け、3-0で判定勝利を飾った。
これで9.20K-1横浜アリーナ大会でのデビュー戦に続きK-1ルール2連勝とした石井だが、体重差がありながらもRUIの蹴り技に苦戦した。その中で勝利を掴むことが出来た要因は、「結構前蹴りも顔に効きましたし膝も効いたんですけど、気持ちで負けないようにというか絶対意地でも立っておこうと思って」と、柔道、MMAと長きに亘る戦いの中で身につけてきた精神力だったという。
しかしながら、「自分に何が必要なのかというのも分かったので、次はKO勝ち出来るように頑張りたいと思います」と、課題の見えた試合でもあった。試合前には「KO勝利を目指す」と宣言していた石井だったが、今回も判定決着。「体重差があっても倒せなかったっていうことは自分の攻撃の面に問題があると思う」と攻撃面での課題を感じた。「倒せるパンチを打てるように次までに練習していきたいですね」と、次戦に向けては攻撃面の強化に励んでいく意向のようだ。
とはいえ、前回の愛鷹亮に続き、タイプの違うRUIに競り勝ったことは経験値にもなった。「1試合の経験というのはやっぱり大きいですから、そういう部分で強くなったと思いますけどね」と成長も実感出来た。次戦に関しては、「京太郎選手にたどり着くために出来る限り早く試合をしたいなと思います」と、オファーが来るなら年明けにでも試合をする準備がある。
しかし、目標とする京太郎には、「難しいなと思いますね、今のままだと」と現状の自分のK-1ルールでの実力では勝てないということも実感している。「もうちょっと試合の経験、キックボクシングの経験を積んで、反省というか自分が悪かったところを直して長所を伸ばすようにしないといけないなと思います」と、さらにK-1ルールでの経験を積み、成長した姿で京太郎の前に堂々と立つことを誓っていた。
レオナ・ペタス、マキ・チャーチャイに圧勝も階級の壁を体感「チャーチャイ選手の打たれ強さで自慢の石の拳が破壊された。上の階級の洗礼を受けました」
第11試合では、3月の武尊戦以来の復帰戦となるレオナ・ペタスが200戦近い戦歴を誇るムエタイの強豪マキ・チャーチャイと対戦。レオナは1Rに右ストレートでダウンを奪うと、2R以降もパンチとヒザで攻勢をかけるも、チャーチャイが持ち前のタフさを発揮。レオナが大差の判定勝利を収めたものの、KO勝ちを逃した。
会見でレオナがまず見せたのは、赤く腫れた右の拳。「チャーチャイ選手の打たれ強さで僕の自慢の石の拳が破壊されちゃって(苦笑)。こんなに打たれ強い選手は初めてだなっていう感じでしたね」。
痛めたのは2Rか3R。「その前に(普通なら)KOするであろうというパンチを何発も打ちまくったんですけど全然倒れなくて(苦笑)」。KOすべく、なおもパンチを打ち込んでいるうちに、当たりどころが悪く、拳を痛めてしまったのだという。
怪我は「階級アップ」の影響もある、という。「上の階級の洗礼を受けました」とレオナ。スーパー・フェザー級(60kg)からライト級(62・5kg)に上げれば、対戦相手の体は大きく、タフさも増す。そんな相手を倒していかなければならない。「課題が一杯浮き彫りになって、勝って反省できたんで、最高の時間をいただいたな、って」とレオナ。チャーチャイ戦で分かった課題を克服して、来年から本格的にライト級戦線で戦っていく。
「強い選手を目指してやっていきたいし、弱い選手とやるつもりはないし。自分がやりたい強い選手とだけやっていきたい」とレオナ。ライト級での戦いが楽しみだ。
大和哲也、2年ぶりの勝利と王者・山崎秀晃との対戦について語る!「僕はK-1に夢を見て、格闘技に生きてきた。最後はK-1でベルトを巻いて自分のキャリアを終わらせたい」
第10試合のスーパー・ライト級スーパーファイトでは大和哲也と大野祐志郎と対戦。K-1で2連敗中とがけっぷちの大和vsKrushで2連続KO勝利中&大和を憧れの存在と公言する大野の一戦は、大和が必殺の左フックなどで合計4度のダウンを奪って、3RにKO勝ちして復活を果たした。
勝利して一夜明け会見に出席するのは2年ぶり、KOからも3年離れていた大和は「格闘家・大和哲也としても、リスタートを切るいい試合になった」と笑顔。「僕は今のK-1のベルト獲りに来ている。僕はK-1に夢を見て、格闘技に生きてきて、最後はK-1でベルトを巻いて自分のキャリアを終わらせたい」と改めて目標とするベルト獲りを語り、親交のある現王者・山崎秀晃との対戦についても口にした。
玖村修平、才賀紀左衛門を一撃KO!2022年はリベンジロードを突き進む「僕はタイトルマッチを戦った椿原選手・軍司選手に負けている。一戦一戦勝ち上がって、あそこまで駆け上がりたい
第9試合では大阪府堺市出身の玖村修平が、同じ堺市出身で、今回が1年ぶりの試合となる才賀紀左衛門と激突。1R、玖村は才賀がジャブを出したところに右ストレート一閃。才賀はそのまま立ち上がることができず、玖村がスピードの違いを見せつけてKO勝ちを収めた。
故郷に錦を飾った玖村は「僕の試合まで延長とか判定が続いて、あんまり盛り上がってる感じがなかったのでよかった」と、鮮やかな勝利を振り返った。また、階級を上げて以降、フィジカルトレーニングに取り組んできたことを踏まえ、「技術とパワーがやっとマッチしてきた」と手応えをつかんだ様子。
そして、来年の目標として「僕がフェザー級で負けている選手が、昨日タイトルマッチをした二人(椿原龍矢と軍司泰斗)と、あとKrushのチャンピオンの新美選手。まず新美貴士選手にリベンジして、そこから来年、K-1のタイトルマッチまで駆け上がりたい」とタイトル戦線への浮上を誓った。
斗麗、曲者・森坂陸を倒してフェザー級で3連勝!「誰がベルトを持っていようが、僕は世界一を獲りにいくだけ」
第8試合のフェザー級スーパーファイトで森坂陸と対戦したと斗麗。変則的な打撃を持ち味とする森坂に対して、左ストレート、ミドル、ボディ、カーフキックなど多彩な技で圧倒。全ラウンドを完封して判定勝利した。
今年2月には新美貴士が持つKrushフェザー級王座に挑戦するも敗戦し、涙をのんだ斗麗。初黒星後、今回の勝利を含めて3戦3勝と進化を見せた。「自分の新しい動きも確認出来て、もっと強くなれると確信出来たので良かったと思っています」と自身の進化を実感した。
変則的な動きを見せる森坂対策をして試合に臨んだことも勝利へのカギとなった。「やりにくい人と練習していたので、試合ではやりにくくなかった」という。「気持ちが強かったので試合やっていて楽しいなと思いました」と試合を振り返った。
同大会ではK-1フェザー級タイトルマッチが行われ、軍司泰斗が王者・椿原龍矢からベルトを奪い取った。
「軍司選手、椿原選手も素晴らしい選手と思っているけど、僕は世界一を目指しているので、どっちが(ベルトを)持っていようが、僕は世界一を獲りにいくだけ。相手が変わっただけですね。K-1フェザー級が戦国時代と言われてからフェザー級でK-1全試合でて3試合勝っているのは僕だけなので、王手をかけられたと思います」と、タイトル戦線で上位に入り込めた実感はある。
来年に向けては「来年中に僕はK-1のチャンピオンが世界1だと思っているので、しっかり獲ってK-1が世界一とみんなに思って貰えるような試合をします。それが僕の目標なので、叶えたいと思います」と大きな目標を掲げた。
☆SAHO☆、インパクト大のK-1デビュー戦で王者KANAに宣戦布告!「ベルトという目標は変わらない。最短でKANA選手のベルトを獲って、自分がチャンピオンになろうと思ってます」
第7試合ではムエタイルールを中心に3本のベルトを持つ☆SAHO☆が、K-1初参戦で真優と対戦。互いに1Rから意地をぶつけ合った一戦は、☆SAHO☆が体力でねじ伏せ、判定3-0(三者とも30-27)で勝利を収めた。
初参戦でインパクトを残した☆SAHO☆は、「2Rにせっかくダウン取ったのにそこで倒しきれなかったのが後悔。次はもっと倒せる選手になる」と反省を見せつつ試合を振り返った。また、K-1での戦いについては「リングチェックしたときに狭いなっていうのが実感。コーナーに詰めれるので、ワクワクした」と適性を感じたという。
そして、目標と掲げるKANAの保持するK-1 女子フライ級王座挑戦に話題が及ぶと、「次に試合が組まれたとしても、昨日以上の試合をして、最短でKANA選手のベルトを獲る。来年までにそういうチャンスがもらえたら」と、あらためてアピールした。
黒田斗真、壬生狼一輝との再戦にも勝利「バンタム級では僕が一番強いと思っている。K-1でもバンタム級のベルトを創ってもらいたい」
第6試合のバンタム級スーパーファイトで黒田斗真と壬生狼一輝が対戦。両者は5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメント決勝で対戦し、この時は一回戦・準決勝合わせて7R戦った壬生狼を黒田が秒殺KO勝利している。
お互いノーダメージでの再戦となった今回は1Rから一進一退の緊張感のある攻防が続き、延長Rに突入。延長では、黒田が飛びヒザ蹴りや左ジャブ、ミドルなどを的確にヒット。距離を支配し、延長判定で壬生狼を返り討ちにした。
黒田自身、K-1最軽量のバンタム級が”倒せる階級”であることを証明したい思いがあるため「凄く悔しい気持ちはある」と語ったが「勝ちが1番だと思っているので、とりあえず勝てて良かったと思います」と接戦をモノにしたことについては、素直に喜ぶ。
黒田の強みは距離を支配し、左ストレートや左ミドルなどの蹴り技を的確に当てるスタイルだ。その部分において、延長戦で壬生狼を上回り勝利を掴んだと自身でも認識している。
ただ、K-1日本最強決定トーナメントの覇者として、判定で勝つのみでは満足出来ない。「倒す気持ちはあったけど、どこかで守りに入っている部分があったと思います。次の試合ではしっかり倒せるように来年準備してK-1に戻って来たいと思います」と更なる進化を遂げて、22年は倒せるバンタム級のエースとして戦うつもりだ。
具体的な目標については「バンタム級では僕が1番強いと思っているので、これから海外選手と戦って行ったり、バンタム級のベルトを作ってもらってベルトを獲るのが目標です」と話した。日本バンタム級最強の男が、22年は世界との戦いに打って出る。
大沢文也、経験値の差で弘輝との延長戦を制す!「スペシャルラウンド―ルのゆうちゃみさんは率直に…かわいかったです(笑)」
第5試合では大沢文也が地元関西出身の弘輝と激突。スペシャルラウンドガールのゆうちゃみさんが見守る中、本戦は判定1-1ともつれ、延長Rへ。ここで大沢が的確にヒットさせ、判定3-0で勝利とつかんだ。
接戦を制した大沢は勝因について「僕のずる賢い経験値じゃないですかね」と分析。試合前の会見では今回の試合に対し、「こみ上げてくるものがある」と話していたが、「それを試合に出せないのは、僕が単純に気持ちがすごい弱い選手なので」と自虐的に語った。
スペシャルラウンドガールのゆうちゃみさんについて「率直に普通にかわいかった」と目尻を下げた大沢は、来年の目標を問われると「僕が後輩の背中を追って、ちょっとがんばっていきたい」と、最後まで自虐的な姿勢を崩さなかった。
谷川聖哉、鮮やかなハイキックで一撃KO勝利!「サッタリ選手のことは意識しているし、K-1のリングで外国人選手と戦っていきたい」
第4試のクルーザー級スーパーファイトで谷川聖哉は工藤勇樹と対戦。K-Jeeの負傷欠場を受けて代打出場になった工藤に対し、バックボーンの空手を活かしたキレのある蹴り技で攻め、1Rは強烈な右ストレートでダウンを奪う。2Rは左フックを工藤に見舞い、横を向いた工藤に強烈な右ハイキックをクリーンヒット。この一撃で工藤をマットに沈めて、絶大なインパクトを残した。試合後には「怪我を治して僕と戦ってください」と本来対戦予定であったK-Jeeに改めて対戦をアピールした。
圧巻のKO勝利で会場を沸かせた谷川だが、一夜明けた心境を聞かれると「重量級の試合が2試合しかなかったので、重量級らしい試合をしようとしていて、最低限KOはすることは出来たが、試合内容的には本当に良い試合ではなかった。悔しい気持ちが残っています」と不完全燃焼であったことを明かした。
序盤は下段への蹴りで、相手の足を止め、後半に上段の蹴りで顔面を狙う作戦を立てていた谷川。そのプラン通りに試合を進めることは出来たが「思ったより距離が遠かったり、狂った所を修正できなかった。良い経験になりました。プラン通りといえば、プラン通りですが、もっと完璧にやりたかったと思ってます」と更なる成長を目指している。
試合後に仕切り直しての対戦をアピールしたK-Jeeについては「K-Jee選手は、僕を除けば日本で強いクルーザー級の選手なので、いずれやらせていただければと思います」と対戦をアピール。
盛り上がりを見せるK-1JAPAN GROUPの重量級戦線。Krushのリングでは、谷川が2度KO負けを喫しているマハムード・サッタリが12月18日(土)にANIMAL☆KOJIを迎えて王座防衛戦を行う予定だ。谷川は「K-1 JAPAN GROUPでサッタリ選手にしか負けていないのでサッタリ選手めちゃめちゃ意識しています」と話す。
「K-1にずっと来た時から掲げている外国人選手とやって勝っていきたい。機会があれば外国人選手と組んでもらって、その中でベルトを取れるチャンスがあれば、一度シナ(カリミアン)選手と決まっていて、流れてしまったのでその辺も考えて今後は練習をしていきたいです」と海外の重量級ファイターをの戦いを見据えた。
高梨knuckle美穂、“殴る・倒す”K-1女子を創っていく!「ミニマム級が女子のなかで一番強いと思われたい。もっと盛り上げるために強くならないといけない」
第3試合ではK-1女子ミニマム級を牽引する高梨knuckle美穂が、ミニマム級注目の新鋭・美伶と対決。高梨のパンチに対し、美伶も空手流の蹴りとパンチで真っ向から応戦。延長Rにもつれ込むと、前に出て攻撃を当てた高梨が判定3-0で辛勝を収めた。
苦しい戦いを制した高梨は、延長決着に悔しさを表しつつも「不安なく楽しんで試合はできた」とコメント。また、中村プロデューサーの「女子もK-1らしい試合ができるようになってきたという」評価を受けて、「もっと盛り上げるために強くならないといけない。ミニアム級が女子で一番強いって思われたいんで。倒す試合を見せていきたい」と気を引き締めた。これでプロデビューから無傷の9連勝。このまま全勝記録をどこまで伸ばすのか、来年の戦いにも注目が集まる。
篠原悠人、4年連続の大阪大会で石田勝希に勝利!「ライト級でやってる以上、ベルトは絶対獲りたい。ベルトに絡んでいけるように1戦1戦勝っていく」
昨日の第2試合ではライト級のスーパーファイトで篠原悠人が石田勝希と対戦。序盤から的確な打撃で着実にポイントを稼ぎ、4年連続出場の大阪大会で判定勝利を収めた。昨年は卜部功也ら強豪選手相手に、一時は3連敗を喫していた篠原だが、完全復活を予感させる動きを見せた。
試合内容に関しては「地元だったので、KOで倒して大阪大会を盛り上げたかったけど、有言実行が出来なくて悔しい試合になった」と悔しさを滲ませる。ハイレベルな戦いを披露したが、倒す姿をファンに見せたかったことから、納得のいっていない様子だ。
試合中に力んでしまったことを倒せなかった理由と分析する篠原。「もっと強引に連打で仕掛けることが出来たら良かったけど、出来なかったので、それが練習の課題」と既に改善点は洗い出している。
今年最終戦を終えて「やっぱりライト級でやってる以上、ベルトは絶対獲りたい。そこに絡んでいけるように1戦1戦勝っていくしかない。すぐタイトルマッチとはいえるレベルでは全然ないと思うので、しっかりタイトルマッチ組んでもらえるような試合をしていくことが目標です」と2022年に向けて意気込んだ。
神保克哉、新階級設立に向けて気合いがあるヤツは出てこい!「75kgで自信があるヤツはK-1に集まってほしい。俺がぶっ飛ばします」
第1試合では新階級(-75kg)設立を目論む神保克哉が、地元大阪出身で突貫ファイトが持ち味のEITOと対戦。大会に火をつけるべく、1Rから両者は打ち合いを展開。神保はたたみかけるように連続で二度のダウンを奪い、最後は右ストレートでEITOがグラついたところでレフェリーがストップした。
わずか97秒で見事なKO勝ちを収めた神保だが、「キャリア重ねてくると倒しかたも見られる。もっとクールに倒したかった」と貪欲な姿勢。そして新階級設立に向け、「自信あるヤツに集まってほしい。トーナメント開催してもらって、俺がベルトを巻きます」と、あらためて力強くアピールした。
K-1 12.4 大阪 一夜明け会見:安保瑠輝也、K-1 FINALを終えた木村“フィリップ”ミノルに異例の対戦要求。安保「階級を上げてでもやりたい」、木村「なくはない。考えてみたい」