K-1 カルロス菊田P、ONEチャトリCEOへの不満爆発「いまだに返事がない。呆れ果てている」。玖村将史「K-1を代表してぶっ飛ばしにいきたい」
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K-1 WORLD MAX 2024(3月20日(水/祝)国立代々木競技場第一体育館)の概要発表記者会見が1月19日、東京で行われ、K-1のカルロス菊田プロデューサーとKrushの宮田充プロデューサーが、ONEに対する不満を述べた。
1月28日の有明アリーナ大会を控えるONEは、11日に東京・六本木で記者会見を行い、急きょ対戦の決まった武尊とスーパーレックの両選手、そしてONEのチャトリ・シットヨートンCEOが登壇した。K-1の菊田プロデューサーの11日時点の話によると、11日の会見の数日前にONE側から「有明大会にK-1の2選手を出して欲しい」という内容の依頼があり、K-1側からも3月大会のWORLD MAX -70kg世界トーナメントへのマラット・グレゴリアンの派遣をONE側に要請したが、その後ONEからの連絡が無かったという。菊田氏は状況を確認すべく、直接チャトリ氏と話し合いを持とうと11日に六本木の会見場を訪れたが、入場を拒まれてしまった。
それから8日後の19日のK-1の会見で、ONEとの交渉の進捗を聞かれた菊田氏は「いまだに返事がない状況です」と明かし「同じビジネスができる人たちではないと思っています」と批判。「日本の他の団体や選手の方々とも情報交換をしていましたけれども、ONEの方は全く同じような対応だそうです。日本のマーケット、日本人を舐めているのか?向こうから協力を求めてきて、その後こちらが応じたら、なしのつぶてという失礼極まりない対応だと思っています。私は日本だけではなくてアメリカ、東南アジア、中南米、ヨーロッパでビジネスしておりますけれども、各地域の文化や特性に寄り添って、丁寧なローカライズをしていくことが(外国企業とのビジネスの)基本だと考えています。それができない方々は撤退していただくしかないのかなと思っています。世界中のファンドから投資してもらっているのに、ONEがなぜ各地域の特性にあったことができないのか非常に不思議です。これは愚痴とか、怒りではなくて、ただただ呆れ果てているという私の意見です」とONEに対する不満を述べた。
さらに菊田氏は「そもそもONEで活躍しているグレゴリアン選手やチンギス・アラゾフ選手は、元々K-1のチャンピオンなので、選手のマネジメントサイドとは当然ながら今でも交流はあります。グレゴリアン選手のマネージャーによれば、グレゴリアン選手はK-1参戦にとても乗り気で、もし、ONEからオファーがあれば喜んで参加したい、出場したいというコメントをもらっています。ただ今のところ、ONEからK-1の話は何も聞いていないということだそうです」とまで明かした。
Krushの宮田プロデューサーも「先週の会見で菊田プロデューサーと僕も一緒だったんですけど、興行のやり方とか、マッチメイクのやり方とか、チャトリさんには誰かちゃんと教えてあげた方がいいんじゃないかな、と僕は思っています。はっきり言うと“裸の王様”というか、それをちゃんと言ってあげる人が周りにいないのかな、と。できることもできやしないし。こっちも結局はスタンバイしている選手に謝らなきゃいけなかったり、余計な仕事が増えて本当にいい迷惑で」とONEへの不満を述べ、「Krushと同じ日に選手が出るんだったら、後楽園と有明の往復をしなきゃいけないかなと思ったんですけど、逆に仕事が無くなったんで、1月28日は後楽園のKrushに専念できるから、そういう部分ではすごくホッとしています。あと個人的に(ONEに出る)青木真也選手と凄く親しくさせてもらっているので、青木選手には絶対勝ってほしいなと、それだけ1月28日のONEには期待しています」「グレゴリアン選手は昔K-1のスーパー・ウェルター級のチャンピオンになっているんですけど、地元に持ち帰って、まだ帰ってきてないんですよね。その後、2個目のベルトを作らなきゃいけなくなって。結構あれ高いんですよね。だからグレゴリアン選手は3月に上がるのであれば持参してほしいです」とも話した。
その後、K-1 3.20 代々木大会の出場予定選手が登壇したが、玖村将史は「前回9月の試合が終わってから、12月の大阪大会と、1月末にもいいオファーをいただいたんですけど、流れてしまって」と明かした。その1月末のオファーについて聞かれると「交流を持てる可能性が今までなかったことなんで、いい兆しが見えたと思うんで。ONEの代表含め、これからいつかぶっ飛ばしたろうかなと、K-1を代表してぶっ飛ばしにいきたいなと思ってます」とコメントし、ONEからのオファーだったことを明かすとと共に、ONEへのフラストレーションを示した。