2)怒・その2:ギャラだって判定と一本じゃ雲泥の差なんです!

−− 次の12月大会、即再戦と言うのは現段階では考えられない状況ですが

「未だにオファー来てないですからね、12月は。だから今年はもう出れないかもしれないですよ。大体一カ月半か二カ月くらい前に来るんで。だから来週いっぱいみて来ないと、無い可能性高いですよ。風の噂ではまた宇野とルミナがやるって話ですしね(※編集部注:インタビューから約1週間後に両者の再戦が正式決定した)」

−− 桑原選手としては順番が違う、ってところですか?

「そうですよね。今、宇野とルミナやっても盛り上がらないと思うんですよね。宇野も負けちゃってるし、ええ。ルミナだって、終わった後は謙虚に“勝てたとは思ってないね”と言ってたわけですからね。で、本人だって僕が“またやろう”って言ったら、“やろう”って言ってくれてましたから。ここは、やるべきじゃないんですか?と、思うんですけどね、僕は。だって会場にいたファンだって全然納得してないと思うし、あんなんじゃ。やりたいっすね、もう一度。やっぱ、今までのシューティングの流れとして、一回やった相手と再戦って難しいと思うんで、そういうケースないですからねえ。僕としてはやりたいですけどね」

−− うーん。まあレフェリングの問題は先にうかがってて若干不可抗力というか、桑原さん側の意見として聞いてみて、判りました。ただ、じゃあ、あれ以外の処置があったかと言えばまあ難しい部分もあると思うんです。結局流血はあったし、それまでの結果を集計するというルールがあったならそれは厳密に適応されるべきですし。もしビデオ再生してレフェリングが行われたとしても、あれ以外の結末があったかと言われると、率直に言うと、“無い”と思うんです。ただ、ファンの気持ちとしては、やはり不完全燃焼というか、単純に“桑原とルミナとどっちが強いんだろう”という気持ちで見に来たわけで、あの試合ではその答えが出ていない気がするんですよね。だから、宇野戦より先に桑原選手との決着戦をというのは、当然な気はしますね。

「そうですよね。まあレフェリーがミスしても、そこをきちんと認めないという問題を僕は言いたかったんですよ。大体、どの大会でも一回は、まちがってんじゃない?っていう時があるんで。ちょっとしたまちがいだったらいいんですけど、勝敗に関わるようなね。3月のジョニー・エドゥアウド戦も、ネルソンが決まってて完全に技が入ってたんですよ。で、相手の足が出そうになってて、ストップドントムーブつったのに、僕がそのまま技掛けてたからって、何故かスタンドで再開になっちゃったんですよ。ほんとだったら、技掛かったままリング中央で再開ですよね。こんなのルールにないですよ。ルールブックにね」

−− 流れの中で処理されちゃったと

「そうですね。一本勝ちと判定勝ちだったら全然違うじゃないですか。観客の盛り上がりも。あれも凄い悔しかったですよね。やっぱりお金も違うし。修斗の場合、基本給があって、“一本勝ち賞”“KO勝ち賞”ってのがあるんですよ。お金も全然違うんですよ、レフェリーのせいでね。ほんと、反省してほしいですよ(笑)あんまりそういうこというとなあ、また不利な判定されちゃうかもしれないけど(笑)今年に入ってから、3試合やって2回目ですからね」

−− まあ、マッチメイクはプロモーターの意向もありますし、一概に選手の意志どおりとは行かないでしょうけど、酒井さん(E-FORCE JAPAN社長)にお願いしてホームグラウンドの次のE-FORCEの興行のメインで挑戦状出してみてもいいんじゃないですか?宇野戦の後、勝っても負けても、後楽園のメインで勝負してくれって。

「なんか、それってプロレス的じゃないですか?」

−− いやー、ボクシングでもあるじゃないですか。この間の畑山VS坂本でも、畑山が坂本を指名して実現した試合ですからね。

「あ、そうですか。最近、ウェルター級もレベルが上がってきて、ルミナはそんなかでもビッグネームですからね、やりたいですね」

−− ルミナ挑戦もいいんですけど、ベルト取りたいって言う気持ちはないんですか?

「宇野君もそんな強いチャンピオンじゃないじゃないですか。こないだも負けてるし、きわどい判定もあったし、あんまりピンとこないですね。あんまり差がないと思うんですよ。三島選手とか、彼が宇野選手やルミナとやってもわかんないと思うんですよ。ほんとに巻くんであればね、ほんとに強い、ナンバー2と差が出るような実力になってから巻きたいですね。今、たとえ勝って巻いても恥ずかしいですからね」

−− じゃあ今はあくまでルミナ狩り一本で?

「今はね、いっちばんやりたいって言ったらやっぱりルミナですね」

−− そういえば三島選手がね、こないだインタビュウしたら、桑原さんとやりたいと言ってたんですよ。

「なんでですかね?」

−− 彼は地道な方なんで、ランキング一個ずつあがっていきたいって思ってるみたいですよ。

「あー、なるほど。一回、やるって話もありましたけどね」

−− 上位陣の争いもあるんですけど、下からの追い上げも急激ですからね。

「そうですね。彼もてごわいですね。でも、ピンとこないですね。やりたいっていう気持ちが。僕からしたら余りメリットがないというか。僕はやっぱルミナですね。・・・僕とやりたいつってましたか?地道に・・・なんかそんな感じだな、謙虚ですよね(笑)」

−− なんか意識してはいるみたいですよ

「まあ、すぐ上にいるからですかね。僕も全然意識してないって言うわけじゃないですけど、たまーに彼のビデオ見たりして、シミュレーションしたりしてますけどね。彼がこう攻めてきたら、こう躱して、こう持ってきて、って」

−− 具体的に試合になりそうですか?

「うーん、やっぱり打撃戦になるんじゃないですかね。結構、四つに組んでからのテイクダウンとか上手いみたいですからね。こう四つになるとね、リーチが短いから、たとえばこう、三島選手と組んだ場合に、彼の方がリーチ長いから。リーチが短いとがっちり四つになって組めないじゃないですか。そうなっちゃったら、力入れられないですからね。組むとしても、四つじゃなくて、頭つけて相手の顎の下に、相撲で言うおっつけですか。そっから下からロープに詰めて、僕だったら、がっちり肩と肩をつけて。そういう練習をしてますからね」

−− 実際試合前とかシュミレーションする方なんですね

「結構しますよ。研究もしますしね」

−− ルミナの時はどうシュミレーションしたんですか?

「ルミナの時はあまりビデオは見なかったですけどね。彼の試合は何回も生で見てますから、シミュレーションもしましたよ。彼は右の攻撃が、ほとんど右ばっかですから。右ロー、右ミドル、右のスィングフックと。パンチはほとんどフック系ですよね。僕もそうですけど。だから、そういうカウンターの練習とかすごくやりましたよ。フック躱して、ダックして合わす練習とかね。右の蹴りが来たら、左の内股ローを合わす練習とかね。蹴り足掴んで右フックとか。まあ試合では掴んで右フックしかでなかったですけど」

−− ああ、じゃあ撃ち合いを想定してたんですね

「そうですね。打撃戦で来て欲しかったですね。ビデオ見るといろいろ反省点ありましたね。僕が右打ったあと、必ずこうやって(ルミナの)頭が下がるんですよね。よく見たら左のアッパーが入ったかなと。ちょっと右に固執しすぎてる感じがしましたね。技が単調になりすぎましたよ」

−− じゃあ次はもっといい試合ができそうですね

「次やるときは作戦立てやすいですよね。だから・・・やりたいっすね、ホント。いい試合になるかどうかは相手の出方にもよりますけど、ただ作戦は立てやすいですよね」

−− そうやって何回もやってくうちにライバル同士の好勝負が繰り広げられるってのもあるでしょうからね。

「だからお互いの技術も判ってきますしね。どうしても初めっていうのはお互いの手の内がわかんないじゃないですか。段々自分のたりないところとか、相手の穴とか判ってくるんですよね。お互い対策が立てやすくなって。練習もしやすくなるし、だから次やりゃあもうすこし面白い試合になるかなって気もしますよ。まあ相手の出方にもよりますけどね」■■■ 

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