藤田和之インタビュー「猪木さん?“やりたきゃやれよ”って。じゃ、やらせていただきます(笑)」

Interview & Photo : 矢作祐輔

 藤有己がUFCの初舞台を踏んだ、その日、その傍らには藤田和之の姿があった。
 PRIDE参戦を決めた藤田が、新日本プロレスを離れて最初に実戦的な技術を求めて出稽古に行ったのがパンクラスの高橋義生の元であったという。だが、今回藤田が近藤のセコンドについたのは、そうした当時の恩返しの気持ちに加えて、本場のUFCというものをわが目で確かめたいという気持ちもあったようだ。

 実際、プロレスのフィールドを離れてからの藤田のステップは軽い。
 今日はブラジル、明日はアメリカと、好奇心の赴くまま、格闘技のフィールドを縦横無尽に動いている感がある。まさに、本誌が第二号で特集した“越境する格闘家”というカテゴリーを体現している、いちばん現代的な選手といえるだろう。

 さて、その藤田を、近藤戦の興奮さめやらぬ翌日の早朝にキャッチした。
昨日、ニューオリンズ入りしたばかりというのに、もうとんぼ返りで日本へ帰還という強行スケジュールだが、藤田にはそれもまったく苦にはならないらしい。

 この図太さ、そして好奇心こそが、彼を格闘技のフィールドへいざない、そしてファイティングボヘミアンとして世界中を飛び回る生活へと引っ張りこんだ源泉なのかもしれない。

 初見参となったオクタゴンの印象、そしてブラジルでの道場巡り、そしてクリアしたばかりのシャムロック戦など感想、今回の特集のテーマである“闘うことの意味”等も含めて、結構盛りだくさんな内容となったが、それらを通して、藤田のあっけらかんとした野放図さや過去に拘泥しないポジティブな人間性を、この行間から感じて貰えればうれしい。


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TABLE OF CONTENTS
1)怪物ルーキー曰く「オクタゴンは思ったより小さかった」
2)ビッグチャンスを掴むために


 

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