マット・スケルトン インタビュー
「一週間前からファイターに専念することになりました」
リングの上の姿しかご存じない読者の方々が多いと思うが、マットの声は異常に低いのである。例えて言うなら、金管楽器の最低音を奏でるチューバが英語を喋っているようなもので、その響きはもはや音楽的な響きすら感じさせる。女性の中には低音の魅力に弱いという方があると聞くが、暗闇でマットに声をかけられたらそれだけでノックアウトされてしまう人もあるかもしれない。
つぶらな瞳に、アンコ型の体格、そして漆黒の肌。全てが強力でtoo muchな印象を与えるのだが、全体に河馬のようなユーモラスな雰囲気が有り、怖いという印象はない。感情を露にすることもほとんど無く、常に物静か。むしろ、そのおとなしげなたたずまいからは、殺伐とした格闘技を職業にする人とは思えない温和な空気が漂うほどである。
しかし、そのジェントルな男が、リングに上がると火だるまになるまで前へ前へと突進し続ける不沈艦的な攻めダルマファイターに変身するというのは、不思議な話だ。やはりリングという場所にはには、そうした奇跡を生み出す魔力があるのであろうか?
そのマットが、大会の一週間前にから、突如、プロフェッショナルファイターに専念することになったという。それまで非常な強さを誇りながら、パブ勤めも辞めずにいたマットが、ついにこれ一本で生きる決心をしたらしい。しかし、その動機は意外なものであった。【→GO】
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