フランク・オットー インタビュー
「レコを除けばドイツに有名な選手は居ないんです」
オットーと言うのはおとなしいタイプの選手で、いわゆるぎらぎらと光を放っているK-1戦士の中では目立たない感じがする。ヨーロッパトーナメントを勝ち抜いてくるだけの選手である以上、決して弱い選手ではないのだろうが、何か“選ばれしもの”が放つオーラには欠けるというのだろうか。
無論こちらの認識が無く、リング上の試合を見ていないということもあるのだろうが、最初コーチと二人で登場したときは、むしろこのコーチの方が精悍で若々しく、彼がフランクなのかと思ってしまうほどだった。実際、喋るのも苦手らしく言葉少なで、聞かれたことにしか答えないため、記者が一つの質問に色々な角度から言葉を変えて聞き、根掘り葉掘り周辺情報を聞きださないと答えにならないこともしばしば。(今回の記事では、それが余りに多く行数を稼ぎすぎるので、いくつかの答えをまとめてある)そんなオットーに業を煮やして、件のコーチ氏が途中から口を出し始めたのは非常に面白くも有り、また象徴的でもあった。(最後にはこのコーチ氏、ジョークまで自分で喋り始める始末で、前回名古屋でトム・ハーリックおじさんがロイドを差し置いて独演会を展開した、“ピザ騒動”を思い出さずには居られない。ただしトム翁が記者陣を爆笑の渦に巻き込んだのと比べると、こちらのジョークは全く不発弾で終わってしまったのは、やはり年期のちがいというものであろうか)
実際、試合終了後のインタビュウではまだ記者が出そろっておらず、彼の基礎データを持たない雑誌の記者が質問に立ったためか、いきなり本国での職業などを聞きだしてしまい、ほとんど試合の感想がないという不思議なインタビュウになっているのもそのせいである。
選手がスターになっていくためには、強いことも必要だが、機転というものも結構重要なものであると実感させられた。現在、K-1トップクラスで活躍する選手達が、みなコメント面でも物慣れた答えを発するのは、やはり場数とともに頭脳の回転が早いということもあるだろう。そう考えると、オットーが実際もう一クラス上の選手になるためには、そうした瞬時の頭の切れを身に付けて行くことも必要なのかも知れない。【→GO】
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