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いよいよ迫ってきたPRIDEミドル級グランプリ決勝戦。準決勝でいきなり吉田秀彦とヴァンダレイ・シウバの夢の対決が実現し、反対ブロックではクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンとチャック・リデルが激突する。仮に吉田がシウバを下しても、決勝はシウバ戦と同じかそれ以上のシビアな闘いとなることは間違いない。シウバが勝ち上がっても、対ランペイジ、対リデルはいずれも説明不要のドリームマッチ。どういう組合せで試合が実現するか?大会が始まってみないと全く判明しないのが1DAYトーナメントの醍醐味だ。 ヘビー級も負けてはいない。王者ヒョードルの負傷欠場によりミルコ・クロコップとのタイトル戦はお流れとなったが、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが、ミルコとPRIDEヘビー級暫定王座を賭け対決することが決まった。ミルコの“見えない左ハイ”をノゲイラは見切ることはできるのか? “柔術マジシャン”ノゲイラの下からの攻めにミルコはどこまで対処できるのか? 両者とも一瞬の判断ミスが命取りとなるこの試合。逆に言えば、テレビを通して観戦するペイパービュー(PPV)の視聴者の側も、決着の瞬間を見逃さないよう一定の緊張感を強いられる。
決着の瞬間を今か今かと固唾をのんで見守るのはスリリングで、どこかゲーム的な中毒性がある。特にPPV観戦のPRIDEの場合、地上波でタダで見られる他のメジャースポーツとは違い、「お金を払う」という行動があるせいか、そのスリルが増幅されるような気がしてならない。お金を払うことによって、ただ漠然と観戦するのではなく、その緊張のゲームに「参加」することになる。会場での観戦者と同様、PPVでの生観戦者も、歴史の瞬間の「立会人」になれる。 PRIDEはPPVで生まれ育った世界でも稀なスポーツイベントだ。そんな緊張のゲームの参加者や、歴史の瞬間の立会人たちのシビアな眼が、PRIDEをここまでのビッグイベントに鍛え上げてきたのではないだろうか? シウバが勝つか?吉田が勝つか? ミドル級最強の座は誰が手にするのか? そしてノゲイラとミルコ。最後にマット上に倒れているのはどっちだ!? あなたもこの2度とない瞬間のゲームの一つ一つに、参加することができる。(井原芳徳)
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