1月22、23日にイタリア・ファエンツァで開かれていたグレコローマンスタイルの五輪資格獲得大会(通称「グランプリ大会」)のイタリア戦が終了した。
五輪資格獲得の第二のチャンスと呼ばれるこのグランプリ大会は、グレコローマン、フリーの双方で5大会が開かれる。大会に参加するごとに、参加人数と順位に応じてポイントが加算され、グランプリ終了後、各階級でポイント数の高い上位7カ国にシドニー五輪の出場権が与えられる。
ポイントの算出方法は、各階級の参加選手数をその階級での満点とし、優勝者にその満点のポイントが与えられる。2位以下は、順位が下がるごとにポイントが一つずつ減らされて与えられる。
日本は、76kg級片山貴光(自衛隊)が4位に、63kg級平井満生(日本体育大学)が6位に入賞し、それぞれ21、20と高いポイントを獲得した。他の階級は、重量級を中心に苦戦を強いられ、2月5,6日にフランス、クレモンフェールで開催される二つ目のグランプリ大会での順位を上げ、こうポイントを獲得することが期待される。。
国別順位は、76kg級、97kg級、130kg級と重量級中心に三階級を制したベラルーシが1位。続いて、63kg級、85kg級の二階級でトップを飾ったロシアが2位。優勝こそ一階級のみだったが、2位と4位に一階級ずつ入賞し、自力の強さを見せたトルコが3位。日本の順位は20位。
なお、85kg級ではぜ1999年全日本選手権で優勝した松本慎吾(日本体育大学)が出場予定だったが、直前になって水疱瘡にかかったため、急遽、同大会で2位だった1999年世界選手権代表、横山秀和(秋田経法大附高教)が出場した。
階級 | 出場者 | 出場選手数 | 予選リーグ | 順位決定戦 | 順位 | 獲得P | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1R | 2R | 3R | |||||||
54kg級 | 佐々木昌常 (自衛隊) |
23 | Laszlo Bona(HUN) |
Sergio Armenise(ITA) |
× 2−7 |
12 | 12 | ||
58kg級 | 西見健吉 (自衛隊) |
25 | Djamel Airaoui (FRA) |
○TF 23−1 |
13 | 13 | |||
63kg級 | 平井満生 (日体大) |
25 |
○ 5−4 |
Luis Fontes (POR) |
× 8−6 |
6 | 20 | ||
69kg級 | 永田克彦 (警視庁) |
24 | Ender Mamet (ROM) |
Alexis Kolitsopoulos (GRE) |
16 | 9 | |||
76kg級 | 片山貴光 (自衛隊) |
24 | Sorin Tasca(ROM) |
Atlila Batky(SVK) |
Marko Yli-Hannuksela(FIN) |
Jin Soo Kim(KOR) |
4 | 21 | |
85kg級 | 横山秀和 (秋田経法大附高教) |
27 | Mohammad Nikouhanad Hosseini(IRI) |
David Millien (FRA) |
20 | 8 | |||
97kg級 | 篠崎正二 (自衛隊) |
24 | Josip Pavisic (CRO) |
Sergej Matvienko(KAZ) |
18 | 7 | |||
130kg級 | 浜上稔 (宮崎農高教) |
19 | Adil Karibov(KAZ) |
Helger Hallik(EST) |
18 | 2 |