本大会の修斗勢以外の選手を簡単に分類すると、
アマレス 5人
柔術 4人
となる。かなり的を絞った人選で、特に去年はいなかったアマレスの5人が目立つ。そして2試合目からの3試合で、現在VT界の中心に立つアマレスラーの戦い振りとその強さを、まざまざと見せつけられた。
先鋒はrAwチームのマティシェンコ。ベラルーシのフリースタイル王者で、総合では IFCとパンクレイションで6戦全勝の実績を残している。
迎え撃つのはVTJ4度目の出場となる初代シューター川口健二。94年の自身の惨敗で始まったVTJ94以降、精彩を欠いてはいるが、挑戦を続けている。
試合は、川口のテイクダウンからマウント奪取で始まったものの、マティは下から掴んだ腕を引っ張り回し、パワーだけでいとも簡単にポジションを奪い返す。そして打ち降ろすパンチ。その迫力は凄まじい。当たったら負けだ。
川口も、蹴り上げて何とかスタンドに戻してもう一度しがみ付く。それも力で突き放されて、そのままパンチの打ち合いに。
嬉々として打ち込んでくるマティの左右のフックを、川口も何とかダッキングで避けながらのカウンター狙い。しかし破壊力の差は歴然。徐々に川口の動きが鈍くなっていき、とうとう1度目のダウン。
フラフラになりながら立ち上がるが、最後の勝負のソバットは空を切り、崩れた体勢のままマティの右フック2発を食らって崩れ落ちる。カウント9で立ちながら、ファイティングポーズを取れずにレフェリーが止めた。川口の動きは全て跳ね返され、パワーの前になす術無く敗れた。
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