'98・10・16(現地時間)
Ultimate Fighting Championship
ブラジル大会
 
第6試合
 
7分40秒
マウントパンチからタップ
  ×
フランク・シャムロック ジョン・ローバー
   
 

 インを飾るフランクは、97年のNHBデビュー戦で手痛い黒星を喫したジョン・ ローバーと再戦。UFCミドル級の王者としては絶対落とせないリベンジ・マッチと なった。しかし、今やフランクはNHBルールのスペシャリストとして技術を全面 的に洗い直しており、当時のフランクより一皮も二皮もむけた選手に成長している。


 ャンピオンとしての精神面での成長はもちろんだが、常に自分のペースで試合を 組み立て、相手に何もさせないダッシュ力があるのだ。この日もキックのガードができないローバーを相手にパンチのカウンターからロー当ててダメージを重ねていき、 組んでフロントネックを取りにくると、担ぎ上げてテイクダウン。あくまで自分中心のゲーム構成を貫く。


後はフェンス際でマウントを奪い、パンチをぶちこんでの タップアウト。 かくてフランクの“過去の汚点”は完全に払拭されたといっていいだろう。次にはミドル級に転向してきたビクトー・ベウフォートとの頂上対決を待つのみである。



 回UFCは、来年1月15日アラバマ州オーデトリアムで開催予定。先にお伝えした高阪−ルッテンが実現するかどうかはリングスでの高阪のスケジュール次第という部分があるが、近年最も目の離せない大会となりそうである。この大会には他にも、モーリス・スミス、マーク・コールマンらの出場も噂されている。

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記事・写真 井田英登