近藤は船木譲りのパンクラスマーク入りの着流し姿に日本刀を持っての入場。セコンドには高橋、石井の他、ブラジルでの柔術道場巡りから戻った藤田和之の姿もあった。
スタンド勝負にでた近藤はキックを中心に果敢に攻めるが、ダンタスは組み付いてテイクダウンし、マウントを奪う。マウントパンチをかいくぐりながら足を取ってポジションを入れ換えた近藤は、自ら立ってスタンドを要求するなどあくまで立ち技勝負を狙うが、執拗な組み付きで再度グラウンドに引きずり込まれてしまう。
形成を一転させたのは、3Rに入っての近藤の右フック。
フェンス際に詰めてのこの一発でダンタスの腰が砕ける。へたり込んだダンタスにおおいかぶさった近藤は、パンチを浴びせていき、ダンタスがガードでが粘ると見るや、またもや自ら立ってスタンドを要求。右ハイ、そしてバックスピンキックまで繰り出しながら追い込んでいき、ダンタスが苦し紛れにタックルで飛びこんで来たところをヒザで迎撃。倒れ込んだところに右フックをぶち込んだところで、レフェリーが試合をストップさせた。
グラウンドでは再三ピンチを迎えたものの落ち着きを失わず、常に自分の持ち味であるスタンドでの勝負にこだわった近藤に軍配が上がった形となり、近藤はオクタゴンデビューを白星で飾った。
なお、当初近藤との対戦相手となっていたミドル級王者ティト・オーティスは、本誌のインタビュウに答えて12月に予定されるUFC-Jでの近藤とのタイトルマッチを希望した。
次回UFCはニュージャージーで11月17日開催予定。すでにヘビー級チャンピオンシップとしてケビン・ランデルマンvsランディ・クートゥアが発表されている。
※この大会の詳報と、近藤、そして藤田のインタビュウはXX会員専用コンテンツとして近日公開予定です。
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