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Report
shooto 99.10.6 プロフェッショナル修斗公式戦
“shooter's Ambition”北沢タウンホール


第1試合(ライト級2R) 
×
後藤柔術クラブ
植野 雄
判定2-1
[20-18,19-20,19-20]
TEAM ALIVE
梅村 寛
   
 斗の一つの醍醐味として、次々とアマチュアからいい選手が上がってくる、ということがある。最近でも、マモルが、プロ第二戦でいきなりフェザーの実力者、秋本じんを破り、フェザー級の一位にランク。また、ライト級でも、デビュー一年と少しの植松が、5勝1分けという好成績でランキング3位まで上がってきた。
 新人だから、デビュー直後だから、といって決して目が離せない。強い選手はいきなり強い。アマチュアの層が分厚い修斗ならではの楽しみだ。

 今回のshooter's Ambitionの焦点もここにある。
 出場選手14人中、なんと6人がデビュー戦。うち5人が先の第6回全日本アマ修斗、残る一人が第二回西日本アマ修斗での上位入賞を梃子としての参戦だ。
 ファンにとっては、まさに「青田買い」状況。この中の誰が、次の、ルミナやマッハ、宇野薫になるのか。新人の頃から追っかけていきたいコアなファンにとっては実においしいマッチメイクとなった。

 Shooter's Ambitionの第一試合、第二試合は、共に、全日本アマ修斗の一位と三位の対決。しかも、この第一試合は、全日本アマでの対決の再戦となる。梅村が、アマ修斗準決勝での判定負けを雪辱するか、それとも植野が返り討ちにするか。

 第一ラウンドは、両者とも固くなったか、動きの少ない展開になった。間合いを図るかのように前蹴りを出す植野。コンパクトなパンチ、キックで当てにいきたい梅村。梅村が、植野の前蹴りを取って倒しにいくが、植野もガードを取る。そのままの攻防がしばらく続き、膠着と見なされてブレイク。ラウンドが終了した。

 第二ラウンドは、いきなり植野がつっかけて始まる。しかし、足を取られて倒される植野。猪木−アリ状態で、下からの蹴りと、梅村の踏みつけ、ローが交錯する。
 スタンドに戻る。打ち合いから組んで倒す梅村。しかし、植野、上体を起こして立ち、グラウンド上体の梅村に飛びついて上を取る。この試合唯一の植野が上に載ったシーンである。しかし、梅村、ガードを取り、密着して何もさせない。このままブレイク。
 タックルで倒す梅村。しっかりとガードを取り、下からこつこつとパンチを当てながら上にあがり、十字・三角を狙う植野。しかし、体勢に入ることがないまま、試合時間終了のゴングがなった。


次の試合:2. 茨木良太 vs. 山下志功
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レポート:山名尚志 カメラ:井田英登