2000年横浜大会の第一試合、第二試合を飾ったのは関西のシューター勢だった。昨年、北沢タウンホールで始まった関西プロシューターの台頭が、遂に、大大会でも実現された。修斗の広がりを如実に示すマッチメイクである。その関西の池本を迎え撃つ立場となったのが鶴屋浩。首投げから袈裟、そしてアームバーへ、という必勝パターンを持つ選手である。
試合は、その、鶴屋の必勝パターンを巡っての攻防となった。
ともかく首投げにいきたい鶴屋。それを凌ぎたい池本。
二度目のトライで首投げに成功する鶴屋だが、袈裟にまではいくものの、そこからアームバーを極めることができない。アマチュア時代からの長いキャリアを誇り、サブミッションに自信を持つ池本が、意地を見せるように守りきる。逃げようとする池本のバックを狙う鶴屋だが、池本、隙をついて立ち上がる。
池本の長所は思い切った関節狙いだ。スタンドでの組み合いからいきなりの膝十字狙い。これは極まらないが、再びスタンドに戻ると、今度はお株を奪う首投げ。しかし、鶴屋も、逆に投げられては話にならない。潰して上を取る。が、池本が見事なスイープ。バックマウントになると、鶴屋の後頭部から顔面を殴りに殴る。顔に幾分の腫れが見られる鶴屋。1Rは池本、幾分かのリードか。
2R、最初にコーナー際で旨く身体を浴びせてテイクダウンを奪ったのは池本。しかし、パスに来ようとする池本の隙をついて脱出した鶴屋は、今度は同じパターンでお返し、そのままサイドで上をキープする。さらにインサイド・ガードに。下から腕を狙い、果敢にパンチを出す池本。しかし、ポジションは崩れず、鶴屋のパンチを喰らう。
結局このまま試合終了。お互いに得意の攻めを狙っていったものの、差は開かず、ドロー判定となった。
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