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Report

修斗 2000.7.16 プロフェッショナル修斗
後楽園ホール大会 (イーフォース・ジャパン主催)
第5試合 ライトヘビー級 5分3R 
× 2位
須田匡昇
(クラブJ)
判定0-2

27-29,28-29,29-29
6位
ランス・ギブソン
(カナダ/フランコ&ギブソン・パンクレイション)

 ギブソンはパンクレイション所属。昨年9月のハワイ大会で、かつて須田に一本勝ちしている郷野を圧倒し判定勝ちを収めており、UFCでもキックボクサーのジャーメイン・アンドレ(シュートボクシング、リングスUSAトーナメントに参戦)をヒザ蹴りKOしているという強豪だ。身長は須田よりも低いが、筋肉質のボディで、短いドレッドヘアをバーコード風に寝かせているヘアスタイルに凄みを感じさせる。ゴング前からステップを踏み、早くも臨戦態勢だ。


 だが、試合開始早々須田のパンチを喰らうと大量の鼻血を出し始める。試合後ギブソンは前日右足首を痛めたため飲んだアスピリンの影響だったことを明かしたが、さらにこの男は大量の汗もかく。組み付いての攻防が多く、試合後須田が「気持ち悪かった。滑って相手を掴みにくかった」と語ったとおり、なかなか打開を見出せず、須田は試合中何度も「クソー」とつぶやいていた。
 しかしギブソンは汗を血だけではなく、パワーも破格。強烈なフックで須田を寄せ付けない。組み付いてヒザ蹴りで気をそらしてからフックをお見舞いするテクニックも見られた。3R終盤には須田に足関節を狙うチャンスが訪れたが、汗ですべってしまい、しかもギブソンはロープの外にまで逃げようとしてしまう。その前にも同じような行為があったため減点1が課された。

 結局それでも須田は判定負け。外国人選手の壁に阻まれてしまう結果となり、控室でも「情けない」とつぶやいていた。対するギブソンはエリック・パーソンの保持するライトヘビー級王者への挑戦を希望した。

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レポート:井原芳徳  写真:井田英登

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