トリッグ、PRIDEでも実力を披露
フランク・トリッグ。リアリティ・マネジメント所属。修斗のリングを舞台として、後楽園でマセロ・アグアを葬り、ヴァリジャパではジアン・マチャドを粉砕した中量級のエース・ファイターである。
トリッグの強みは、そのレスリングの基盤にある。しかも、アメリカ人レスラーにありがちな、ともかく押さえ込んでお終い、という雑な動きではない。差し合いでも上手いし、何と言っても、インサイド・ガードに入ってからの腰の強さ、バランスの良さが素晴らしい。下からのディフェンスをうまく捌いて上体を起こし、パンチの嵐を降らすことができる。
これがPRIDE初出場となるイハは、UFC、エクストリーム・チャレンジ、アブダビ・コンバットに出場経験のあるブラジリアン柔術の選手。となれば、ポイントは、イハがトリッグをガード・ポジションで捉えることができるかどうか、ということになる。
打撃のラッシュからコーナーに押し込み、膝をボディに入れていくトリッグ。案の定、ここでイハが引き込みにいく。すっかりクローズド・ガードに入ってしまうイハ。
ここからイハの攻めが続く。
トリッグの手首を辿り、十字狙いにいくイハ。一回目はすぐ切られるが、再びチャレンジ。だが、下からの十字が自分の弱点であると認識し、練習を積んできたというトリッグは、二回目のチャレンジで極められそうになりながらも、イハの体を持ち上げ、叩き落として振り切る。
そして再びスタンド。
イハをパンチで追いかけるトリッグ。有効打が当たり始める。
コーナーに追い込み、ボディに膝、そしてパンチの連打。
イハが崩れ落ちるまでさほどの時間はかからなかった。
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