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99･9･12“PRIDE.7”横浜アリーナ

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第1試合　10分2R

○ 松井大二郎（高田道場）

× ボブ・シュライバ−（ハルテレンジム）

イエローカード3枚によるシュライバ−の失格

　

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　松井は試合前から気合十分。すばやいタックルと打撃で試合序盤の主導権を握り，インサイドガードになっても気合いとともにパンチを打ちこんでいく。これまで消化不良気味の試合が多かっただけに，この試合にかける意気込みは凄い。しかしシュライバーも負けてはいない。スタンドになると重い打撃で反撃。強烈なフックで松井の腰が落ちる。シュライバーはさらにサッカーボールキックで追い討ちをかけるが，これは反則。注意1が宣告される。このあと松井のグローブの紐がほどけてタイムがかかるが、シュライバーはなんと紐を直す松井を右フックで一撃，注意2が与えられる。これで試合に不穏なムードが漂いはじめる。

　再開後、打撃で牽制してタックルにいく松井だが，シュライバーはテイクダウンを許さず，がぶった状態で松井にパンチを連打する。必死に足をすくう松井だが，これでシュライバーが場外に転落。いよいよ荒れた試合になっていく。松井が桜庭ばりのフットスタンプで客を沸かせる場面もあったが，シュライバーは体格差をいかして膝蹴りとパンチで反撃。下から足関節を狙う松井に，ゴルドーばりにパンチを打ち下ろす。ここでラウンド終了のゴングが鳴るが，ロープ際の攻防でロープ掴みを散々注意されてイラついたシュライバーは，ゴング後にも松井の後頭部に強烈な踵落とし。これでレッドカードが宣告され，松井の反則勝ちとなった。収まらない松井はシュライバーに食ってかかる。試合前に「1つ勝てば，周りがすべて変わる気がする」と語っていた松井だが，初勝利はあまりに皮肉なかたちになってしまった。

　

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