BoutReview Logo menu shop   Fighting Forum
Report

pride PRIDE.9 6月4日(日)名古屋レインボーホール

第5試合 10分2R PRIDEルール 
× 佐野なおき
1R 0'40"

腕ひしぎ逆十字固め
カルロス・ニュートン

 当初参戦予定だった豊永稔は、試合直前のMRIスキャンで脳にくも膜血腫を発見されドクターストップによる欠場。今後の格闘技選手としての将来も怪しいという事態に追い込まれた。それを受けて代打出場を決めた佐野だが、最近はプロレスの試合に専念、VTは98年の10月に行われたPRIDE-4以来という。現役ばりばりのニュートンとの差は激しく、差し合いから横投げに倒され、あれよれという間にマウントを奪われてしまう。ニュートンは千載一遇のチャンスを逃さずパンチを繰り出しす間もあらばこそ、ブリッジで跳ねあげようとした一瞬の隙をついて腕十字を決めてしまった。秒殺に決めた本人さえ「罠かも知れないと思ったほど」というスムースな勝ちっぷりで、ニュートンは日本での復帰戦を飾った。

 なおこの大会中、豊永稔が登場し欠場の挨拶をした後、ヘンゾ・グレイシーが入場し、8月大会への参戦を発表した。「一族の名誉を賭けて」桜庭和志への挑戦をぶちあげ、返す刀でリングサイドに招待されていた新日本プロレスのケンドー・カシン(石沢常光)を西武ドーム大会での対戦相手に指名した。石沢はかつて早稲田大学卒業後、新日本プロレス職員として闘魂クラブに所属、アマチュアレスリング全日本選手権に優勝したこともある。その後プロレスラーに転向、マスクマンとして活躍しているが、格闘技肌の武闘派の側面も持ち、藤田和之のPRIDE転向に刺激を受けていたという。石沢はその後、リングサイドを立ち去ったが、参戦に関する質問には一切応じなかった。DSEでは6月中ばに帰国するアントニオ猪木に、プライドシリーズのアドバイザー就任を正式に要請する模様であり、その際に、石沢の参戦も含めた交渉がもたれるのかもしれない。

結果一覧に戻る
← 前の試合  / 次の試合 →

レポート:井田英登  写真:井田英登

TOP | REPORT | NEWS | CALENDAR | REVIEW | BACKNUMBER | STAFF | SHOP | FORUM


Copyright(c) MuscleBrain's All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。