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Report

PANCRASE 2000 TRANS TOUR 4月30日(日)横浜文化体育館

「シュルト初防衛、新ルールにも盲点なし。鈴木、“東京ドームにつなげる”勝利」

 東京ドームまで1カ月を切り、パンクラスマットにいくつかの動きがあった。
 まず、昨日行われたヒクソンの来日会見での「ヒザ、頭突き拒否」発言を受けて、大会直前に尾崎社長が会見を行い、ルールの白紙撤回を要求、グレイシー流の水面下でのネゴシエーションに待ったをかけた。
 リング上でもパンクラス旗揚げメンバーである冨宅飛駈が1年10カ月ぶりのマット復帰を果たし、鈴木みのるが復帰第二戦で往年のシャープな動きを思わせる復活ぶりをアピールした。またメインイベントでは、高橋義生が王者シュルトに挑んで、敗れはしたものの果敢なスタンドファイトで客席を沸かせた。
 鈴木は試合後、「俺を勝手に引退させたがってる人が多いですけど、おれはここにいる。元気で試合をやって、みんなにそのエネルギーを伝えて元気になって欲しい。今日は、東京ドームに繋げるつもりで戦いました」と、その心情を口にした。
 このところ、菊田、須藤ら途中入団組の活躍ばかりが目立つパンクラスマットだが正直言って、現在パンクラスマットの動員はイマイチ芳しくない。またPPVの放映パートナーであるディレクTVがこの年末に会社を精算するという予想外のアクシデントもあった。東京ドームでの船木戦の結果いかんによっては、パンクラスという団体の屋台骨がゆらぎかねない。その緊急事態にあって、今日の横浜文体では、彼ら“旗揚げ組”のベテランが大会を引っ張った。共に理想を求めて藤原組を離脱、パンクラスという約束の地を求めて集まったメンバーが同時多発的に“決起”したこの現象は、対戦前からルール等の問題で苦戦を強いられる船木に対するエールなのだろうか。

(井田英登)

第8試合 KOPタイトルマッチ20分一本勝負 report
「グローブ着用ルールでパンクラスに浮沈艦登場か?」
第9代キング・オブ・パンクラシスト
セーム・シュルト
(デーブ・ヨンカース道場)
7'30"

T.K.O.
(レフェリーストップ)
無差別級6位
高橋義生
(パンクラス東京)
×

第7試合 10分一本勝負 report
「カーター、ミドル級戦線最前線へ浮上」
無差別級2位
國奥麒樹真
(パンクラス横浜)
本戦判定 0-0
(オール30-30)

延長判定 0-0
(オール30-30)
ショーニー・カーター
(アメリカ)

第6試合 10分一本勝負 report
「ジェイソン、ワンパンチに沈む」
× 無差別級3位
ジェイソン・デルーシア
(アメリカ)
0'32"

T.K.O.
(レフェリーストップ)
ボブ・スタインズ
(アメリカ=B.C.I.)

第5試合 10分一本勝負 report
「RJWまたもやパンクラシストに返り討ち」
渋谷修身
(パンクラス横浜)
6'05"

チョークスリーパー
太田浩史
(RJW/CENTRAL)
×

第4試合 10分一本勝負 report
「“俺を見たければパンクラスに来い!”久々のみのる節炸裂」
鈴木みのる
(パンクラス横浜)
1'01"

チキンウィング・アームロック
ショーン・ダグディ
(アメリカ)
×

第3試合 10分一本勝負 report
「光の国から来た新人デビュー二戦目で“変身”?!」
佐藤光留
(パンクラス横浜)
2'23"

アーム・バー
マイケル・サ・ジン・クォーク
(グラップリング・アンリミテッド)
×

第2試合 10分一本勝負 report
「冨宅、新ルールでの復帰に戸惑いはなし」
冨宅飛駈
(パンクラス東京)
本戦判定 0-1
(30-30,30-30,29-30)

延長3分判定 0-1
(30-30,30-30,29-30)
渡辺大介
(パンクラス横浜)

第1試合 10分一本勝負 report
「UFC-Jに出たい!窪田対外進出に名乗り」
窪田幸生
(パンクラス横浜)
判定 3-0

30-29,30-29.30-28
マッシブ・イチ
(パンクラス東京)
×

レポート:石渡知子  写真:石渡知子,井田英登


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