バンタム級のホープ山本恭太が、一階級下のフライ級ランカー川津真一と対戦。終始手数で圧倒、3Rには二度のダウンを奪った末に判定で圧勝した。
山本はワンツーからのローキックというシンプルだが手堅い戦術で8戦して未だ無敗。旺盛な手数とスタミナを武器にするが一方でリズムが単調になりやすく、昨年12月の日本キック連盟興行でTKO勝ち(肘でカット)するまでは全て判定勝ちだった。
一方の川津、昨年5月に杉浦磨に敗れデビューからの連勝がストップしたものの多彩な手技と膝蹴りには定評のあるテクニシャン。現在フライ級の6位ではあるが、フライ級は彼の上には王者佐々木功輔しか存在しない。ブランク明けに加えて今回も一階級上の選手と契約体重で対戦。この問題は今後も彼についてまわるだろう。
予想通りワンツーローの連打で前進する山本に川津は落ち着いた表情で下がりながらのカウンターで対処。序盤はこれが巧くヒットしていたが山本の変わる事のない前進に徐々に押され気味になっていく。そして山本のローが効きだし、3R残り1分を切ったところで川津続けざまにローでダウン。そのダメージの具合から一気に山本が試合を終わらせるかに思われたが川津ゴングに救われる。