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Report
kickboxing 2000.1.29 ニュージャパンキックボクシング連盟
"Millennium Wars 1" 後楽園ホール

 
第11試合 IWM Jrウェルター級世界タイトルマッチ5回戦
IWM Jrウェルター級王者
オーローノー・ポー・ムアン・ウボン
(タイ)
判定2-1
49-48
48-50
49-47
ルンピニーウェルター級6位
ステファン・ニキエマ
(フランス)
×
※オーローノーが防衛に成功。
 
予定されていた鈴木秀明(名古屋JKF)対タチャイ・ポー・サムランチャイ(タイ)が延期となったため、代わりに用意されたこのカードは、タイで昨年12月に新設されたタイトルの防衛戦。日本で見られるのが信じられないほどの豪華な組み合わせとなった。このタイトルの唯一の外国人王者が、鈴木秀明である。有力プロモーターのソンチャイ氏との強いルートをもつNJKFならではのカードである。

オーローノーはルンピニーのJrウェルター級4位、ラジャの同級2位。昨年の12月にはムラッド・サリに勝っており、実質上のトップ。ニキエマはルンピニーウェルター級6位。ムラッド・サリ、ント・エマニエルらとともにフランスが誇るムエタイのトップ選手である。この試合は1R3分、インターバル2分のムエタイルールで行われ、タイのレフェリー、ジャッジも参加した。



序盤から激しく打ち合う両者、初回はニキエマの長いリーチからのジャブ、ロングフックがオーローノーの顔面にヒットする。オーローノーが前に出ようとするとカウンターのテンカオ。見た目が一回り大きいニキエマの攻撃は重く、オーローノーが押される場面が目についた。
しかし2Rからオーローノーが反撃、鋭く踏み込んでは身長差のあるニキエマの顔面に左ストレートを当てていく。さらにトリッキーな動きからの重い左ミドルも連発。アグレッシブに攻め、その動きは止まらない。3Rにはヒジでニキエマが頭部をカット。中盤はオーローノーが支配。

最終回はニキエマも前に出てパンチでラッシュをかけるが、オーローノーは顔面に何度もクリーンヒットしているにもかかわらず前進。
ミドルを連発した。結局判定は僅差のスプリット・デシジョンでオーローノーが勝利、防衛に成功した。
一進一退の、両者常にアグレッシヴに攻撃する「日本式」スタイルの両者に会場も歓声が絶えなかった。
音楽を流しながらの試合、両者のテクニック、レフェリングを含め、「本場」を堪能できる一戦だった。



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レポート:薮本直美、新小田哲  写真:薮本直美

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