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[K-1] ハント生涯2度目のダウン喫す。セフォー×ベルナルドはノーガードの激戦に/3.3 名古屋 (レポ&写真)

K-1 WORLD GP 2002 in 名古屋
2002年3月3日(日)
愛知・名古屋市総合体育館レインボーホール
入場者数:10,000人(超満員札止め)

レポート:井原芳徳(奇数試合担当)
写真:井田英登

第6試合 3分5R
×マーク・ハント(ニュージーランド/リバプール・キックボクシングジム)
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロ・コップ スクワッドジム)
判定3-0 (50-48,50-47,50-46)
※3Rミルコが左ハイキックで1ダウン奪取

第5試合 3分5R 
×マイク・ベルナルド(南アフリカ/スティーブズジム)
○レイ・セフォー(ニュージーランド/アメリカンプレゼントボクシングジム)
判定3-0 (48-47,48-47,48-46)

 4月に南アフリカでのボクシング戦を控えたベルナルドと、ボクシングのキャリアも長いセフォーの激突ということで、石井館長は「パンチ合戦になるのではないか」と予想したこの試合。

 1Rセフォーが左ストレートを中心としたパンチの連打でペースをつかむが、ベルナルドは冷静にブロック。中盤にはセフォーの左右の連打に合わせ右フックを命中させ、セフォーからダウンを奪う。しかしセフォーも終盤には左フックでベルナルドをひるませ、終了間際にはパンチのラッシュで反撃。ベルナルドはゴングに救われる。

 2Rも1R終盤同様セフォーのラッシュから始まるが、ベルナルドも膝蹴りを絡めたパンチで応戦。一進一退の激しい攻防に会場はヒートアップする。だが次第にベルナルドのパンチが押し気味となり、1分過ぎにはセフォーが左まぶたをカットしドクターチェックを受ける。セフォーは左目の視界がふさがったような様子だが、再開後はまたも一進一退の攻防に戻る。

 3Rになるとセフォーがノーガードでベルナルドを挑発。目を腫らしてのセフォーのノーガードは、幽霊のようにさえ見える。逆にベルナルドは攻め手がなくなる。そして中盤、ベルナルドが左ストレートで飛び込んだところにセフォーが右アッパーをベルナルドのアゴにクリーンヒット。ベルナルドをマットに崩れ落ちる。ベルナルドはなんとか立ち上がるが、セフォーはチャンスとばかりパンチをラッシュ。ベルナルドはまたもダウン。これも立ち上がるが、ゴングが鳴るまでセフォーのパンチラッシュを必死で防戦する。セフォーのノーガード作戦の成功とベルナルドのタフネスに会場から大きな歓声が巻き起こる。

 4Rは比較的静かな展開だが、ベルナルドが飛び込むとセフォーは右フックを命中させ、ベルナルドはなかなか攻め込めない。1分半過ぎ、レフェリーの「ファイト」のコールに合わせるかのようにまたもセフォーがノーガードでベルナルドを挑発し始める。ベルナルドは強烈なハイキックを放つとセフォーは普通の構えに戻ったが、ベルナルドはセフォーのプレッシャーに押されたままだ。残り10秒にはなんとセフォーのノーガードに合わせベルナルドまでもがノーガード。両者にらみ合ったまま静止する場面も見られた。

 ついに最終ラウンド。両者ともノックアウト決着を望んでか、単発ながら強烈なパンチを打つ。そしてベルナルドの左フックがセフォーの闘志に火を付け、接近しての打ち合いの場面が増える。セフォーがノーガードになれば、再びベルナルドもノーガードに。ベルナルドは一発逆転を目指し積極的にパンチ、キックを打つが、カウンターを警戒してか攻めきれず時間切れに。

 判定は3Rに二度ダウンを奪ったセフォーに軍配が上がった。

第4試合 3分5R
○ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーアボエル&トサジム)
×天田 ヒロミ(日本/フリー)
1R 1'42" KO(右ストレート)

第3試合 3分5R
△グラウベ・フェイト−ザ(ブラジル/極真会館)
△武蔵(日本/正道会館)
判定0-0 (50-50,50-50,49-49)

 昨年ジャパンGP決勝で極真のニコラス・ペタスに敗れた武蔵。ペタスへのリベンジを目指し、今年1月の「一撃」大会で極真の野地竜太を判定で下し、次なる極真の刺客・フェイトーザを迎え撃つこととなった。
 1R、互いに距離を取り、単発ながらスピードのあるストレートとローの応酬が続く。2Rになるとようやくフェイトーザが必殺技「ブラジリアンキック(変則的なハイキック)」、かかと落しを出すようになる。武蔵も左ハイ、ミドルで応戦するが、フェイトーザの長いリーチに距離をどう取るか苦難しているようだ。3、4Rも同様の展開。最終ラウンドになるとようやく武蔵が前に出るようになり、右・左のパンチと回し蹴りの連続技、左ミドル、左膝などを放つ。
 結局試合を通して両者ともクリーンヒットがなく裁定はドロー。読み上げられる判定のポイントに武蔵は首を傾げていた。

第2試合 3分5R
×ユルゲン・クルト(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)
○ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ(南アフリカ/スティーブズ・ジム)
2R 1'38" KO(左ストレート)

第1試合 3分5R
○マーティン・ホルム(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)
×ヨッキ・オビ(ナミビア/アフリカンウォーリアーズジム)
1R 1'38" KO(左ストレート)

 オビは「ヨッキ・オバーフォルツァー」の名前でこれまで二度K-1に出場している選手。 ホルムはユルゲン・クルトと同じジム出身。昨年スカンジナビア予選トーナメントで優勝したラリー・リンドウォールよりも実力は上回ると噂され、関係者の評価が高い選手だ。
 試合はホルムが期待どおりの強さを発揮。サウスポーから力強いミドル、膝、ストレートを放ち、オビのパンチをバックステップで逃れると、最後は右のフェイントを見せての左ストレートでオビをノックアウトした。今後のグランプリ戦線にどう食い込んでいくかが楽しみだ。

Last Update : 04/03

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