[日本キック] NKBフェザー級トーナメント、本命・楠本が大穴・TURBOに敗れる波乱/2.23後楽園(レポ&写真)
日本キックボクシング連盟 "2002年破壊シリーズ" 2002年2月23日(土)東京・後楽園ホール レポート:新小田哲 写真:井原芳徳
メインイベント NKB統一ランキング戦フェザー級トーナメント/5回戦 ×楠本勝也(東京北星/NJKFフェザー級1位) ○TURBO(パシフィック/APKFフェザー級4位) 判定3-0(49-50,49-50,49-50) ※TURBOはトーナメント準決勝に進出。
優勝候補の呼び声も高かった楠本だが、思わぬ伏兵に足をすくわれ、トーナメントから姿を消した。若干21歳のTURBOは抜群の防御勘とボディワークで楠本の攻撃を単発に封じ込める。互いに決定打を欠き、終盤まで緊迫した展開が続いた。最終ラウンドにTURBOの縦肘がヒットし、流血したのをきっかけにTURBOがラッシュ。結局これが物をいったのかジャッジの3者ともに1ポイント差でTURBOを支持。「デビュー前からの目標だった」という楠本を破る快挙を成し遂げた。
第10試合 NKB統一ランキング戦ウェルター級/5回戦 ○木浪シャーク利幸(小国/NJKFウェルター級5位) ×宮本勲(大和/NJKFウェルター級7位) 判定3-0(49-46,50-46,50-46) ※木浪が準々決勝進出。次戦は松浦信次(東京北星)と対戦(日程は未定)。
タイ帰りの木浪が磐石の強さを見せた。前回、強打者小野寺亮(神武館)を破った試合巧者宮本に、前半からほとんど技を出す間もなく重いロー、左右フックを浴びせていき、1ラウンド終盤には右ハイキックで早くもダウンを奪う。 その後も一方的な展開のまま迎えた最終ラウンド、気合を出しながら前に出てきた宮本に肘をもらった木浪が大流血し、あわやの場面がみられたが、この時既に終了30秒前。続行後そのまま試合終了のゴングがなり、木浪が大差判定で勝利した。
第9試合 NKB統一ランキング戦ミドル級/5回戦 ○中川裕也(渡辺/日本ミドル級) ×遠藤暢司(ピコイ・錦/日本ミドル級) KO 4R 2'20"(3ダウン) ※中川が決勝進出。4/13に發田と初代NKBミドル級王座決定戦を行う。
打点の高い膝蹴りで2度のダウンを奪った中川、その後遠藤の反撃を受ける場面もあったが、3、4ラウンドにもダウンを追加しKO勝利した。
第8試合 NKB統一ランキング戦ミドル級/5回戦 ○發田隆治(ウィラサクレック/NJKFミドル級5位) ×馳和徳(大阪真門/日本ミドル級) 判定2-1(50-48,49-50,50-49) ※發田が決勝進出。4/13に中川と初代NKBミドル級王座決定戦を行う。
第7試合 フェザー級/5回戦 ○佐藤ツヨシ(ピコイ・錦/日本フェザー級王者) ×中岡秀夫(大阪真門/日本フェザー級) KO 1R1'51"
10ヶ月ぶりの登場となる佐藤、開始直後からラッシュで圧倒。左右のフックで立て続けにダウンを奪いKO勝利。試合後の佐藤は「この試合で最後です」と引退を示唆するコメントを出した。
3/31・ディファ有明でNKB統一ランキング戦・バンタム級トーナメント準決勝で藤原国崇と対戦する中野智則(パシフィック)がリングに上がり挨拶した。中野戦に対し「楽勝」発言した藤原に「余裕ぶっこいてるらしいけど、3/31は病院送りにしてやるから保険証のコピーを忘れるな!」とアピール。
第6試合 70kg契約/3回戦 ○木村佳晴(杉並/日本ウェルター級) ×藤勝利(藤/APKFミドル級) KO 3R1'07"
第5試合 ウェルター級/3回戦 △高舘英嗣(杉並/日本ウェルター級) △若生浩次(大阪真門/日本ウェルター級) ドロー 0-1(29-29,29-30,30-30)
第4試合 ライト級/3回戦 ○三好基之(杉並/日本ライト級) ×SHINGO(村越/日本ライト級) 判定3-0(30-27,30-28,30-29)
第3試合 ライト級/3回戦 ○高橋賢哉(渡辺/日本ライト級) ×相沢哲也(みなみ/APKFライト級) KO 2R1'04"(タオル投入)
第2試合 フェザー級/3回戦 ×広瀬哲郎(平戸/日本フェザー級) ○桃井浩(神武館/K-Uフェザー級) 判定0-2(29-29,29-30,29-30)
第1試合 64kg契約/3回戦 ○藤城健一(渡辺/日本ウェルター級) ×小林まさひろ(パシフィック/APKFライト級) 判定3-0(30-29,30-28,30-28)
Last Update : 03/09
|