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[PRIDE.21] 6.23 さいたま (2):グッドリッジ vs アフメッド


DSE "明治生命L.A. presents PRIDE.21" 6月23日(日) さいたまスーパーアリーナ [ → カード一覧に戻る]

第2試合 「リングスロシア初上陸も、PRIDEの門扉は固く」
○ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・ドバゴ/フリー)
×ラバザノフ・アフメッド(ロシア/ロシアン・トップチーム)
判定2-1

 ついに噂のリングスロシア勢が「ロシアン・トップチーム」を名乗ってのPRIDE上陸を果たした。ハンのテーマに、セコンドはコピィロフと、リングスの会場を思わせる光景がファンの概視感を刺激する。迎え撃つのは“PRIDEの番人”グッドリッジ。

【1R】
「パンチでノックアウトだ」と打撃戦を予告したグッドリッジのお株を奪うように、アフメッドが序盤から豪快なロシアンフックを見せる。左のロシアンフックで飛び込んで、右のシュアなショートフックを返すコンビネーションが面白い。一瞬押されて下がるグッドリッジは右ローを返して、プレッシャーを押し戻そうとする。右の大きなロシアンフックが下がるグッドリッジのアゴに入り、虚をつかれたところへ胴タックルでテイクダウン。上になったアフメッドは、密着からクロスガードを抜け出し、ニーインザベリーに移行。得意の左アキレスを取りにいくが、パンチで返して上を取り返す。パンチを落とし、足を巻き込んでの袈裟固めで二つ折りにする拷問技で、強引な責めを見せるグッドリッジ。下からの三角絞めで返すラバザノフだが、絞めが甘く外してサイドに出るグッドリッジ。上四方を取ると仰向けのアフメッドの頭部に二発三発とヒザを打ち込む。まさにPRIDEルールの“手痛い歓迎”を浴びた形だ。サイドに出て袈裟固めを取り直したグッドリジをひっくり返して、溜まったフラストレーションを込めたパンチをぶち込んだラバザノフだが、長すぎたグラウンドで浴びた猛攻で、既にその顔は腫れあがりはじめている。

【2R】
 左のロシアンフック、左のローと積極的に打撃で押し込むアフメッド。右ローを返すグッドリッジに、左フックのカウンターを浴びせ、そのまま抱きついてテイクダウンを奪うアフメッド。密着してパンチを落としていくアフメッドだが、既にパンツは半分汗染みで濡れており、スタミナ切れが心配される。一方グッドリッジは元気一杯で、両手を広げ「ヒットミー(殴ってみろ)」と騒いで見せる。これもルーキーに対するベテランの心理作戦か。肩固めを狙うアフメッドだが、上手く入らず、フロントフェースロックのようになり、二回三回とアタックするも決まらずゴング。

【3R】
 開始早々、フロントネックロックをとって、自分からグラウンドに引き込むグッドリッジ。下になると両手両足を広げて大の字になり、挑発のポーズを繰り返すグッドリッジ。パスを仕掛けるアフメッドだがサイドに逃げるグッドリッジ。そのままバックに飛び付くアフメッドだが、後手に回ってしまう。罠だった。グッドリッジは挑発をトラップにまんまと上に入れ替わってしまう。そのままサイドに出たグッドリッジは、抱きついてくるアフメッドにパンチを落とし、必殺の顔面へのヒザをたたき込んで、アフメッドの流血を誘う。必死に腰を起こして立ち、左フックを振ったアフメッドだが、それも空振りに終わる。何とかコーナーにつめて、ひねり倒すようにテイクダウンを奪ったアフメッドだが、すでにセイフティリードを奪ったと読んだグッドリッジは顔面を守るのみで、好きにさせているところでゴング。

 判定はスタンドでの優位を取ったらしい審判が、アフメッドに一票を投じたが、グラウンドでの優位を支配したグッドリッジの勝利は覆らなかった。

■グッドリッジ 「アフメッドは予想以上に強かった」

「(アフメッドは)元リングスの選手だから根性のないチョロい選手だと思っていたけど、思ったよりもガッツがあったね。予想以上に強かった。これからもPRIDEに出場する資格があると思うよ。」

■アフメッド 「もう一ヶ月練習が出来ていれば…」

「(PRIDEの感想)非常に良い印象を受けました。プロ格闘家にとってのオリンピックみたいです。(グッドリッジに関して)非常にタフ。だいたい私と同じレベルの選手だと思いますが、ちょっと運が悪くて判定で負けてしまいました。彼は経験が多いけど、私は2万人の前で試合をしたのは初めてだったし、オファーを受けたのが遅かったので、もう一ヶ月練習が出来ていれば、今日とは全然違う日本のファンが喜ぶよう な結果を出せたと思います。
(日本で試合がない間ロシアでは試合をしてた?)ロ シアや国際的な総合の試合に出てました。一試合だけ2Rで極めて勝った試合がありましたが、それ以外は全部1RでKOか一本で勝ってました。(師匠のヴォルク・ハンから何かメッセージは?)『打撃でも関節でもどちらでもいいからとにかく勝て』と言われました。(勝機はあった?)最後の2〜3分で相手がダウンしたような感じになった時に、全力を出してトドメをさせていたらなあ、と思いましたが、練習が足りなくて力が出せませんでした。」

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Last Update : 06/24

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