第1試合 |
○ |
セルゲイ・ハリトーノフ |
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× |
ペドロ・ヒーゾ |
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3R(10/5/5) 1R 2:02 |
KO サッカーボールキック |
※ やや総合の第一線から退いた感の否めないヒーゾだが、ストライカーとしての破壊力は間違いなく一級品である。
そのヒーゾに対しハリトーノフは打撃で圧倒し難なく勝利を奪ってしまう。
去年のノゲイラとの敗戦から更に強さを増した姿を強烈に見せつけ、第1試合から高田統括本部長の鳥肌を立たせてしまった。
今年中にもヒョードルの弟・アレキサンダーとの対戦を切望する。 |
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第2試合 PRIDE ミドル級GP 二回戦 |
○ |
マウリシオ・ショーグン |
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× |
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ |
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3R(10/5/5) |
判定 3-0 |
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第3試合 PRIDE ミドル級GP 二回戦 |
× |
イゴール・ボブチャンチン |
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○ |
アリスター・オーフレイム |
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3R(10/5/5) 1R 1:20 |
ギブアップ フロントチョークスリーパー |
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第4試合 |
○ |
ミルコ・クロコップ |
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× |
イブラヒム・マゴメドフ |
セコンド::エメリヤーエンコ・ヒョードル、他??? |
3R(10/5/5) 1R 3:53 |
KO 左ミドルキック |
※ ヒョードルの右手骨折により代役として送り込まれたマゴメドフが、
打撃においてはK-1でもトップ級の実績を残したミルコに対して打撃のみで挑む。
何か秘策があるのか、または打撃に多大な自信があるのかと思われたが、
ミルコの左ハイキックを警戒しきれていない右手のガードが低い所を狙われてしまう。
ミルコの左ハイのつま先がマゴメドフの顔面を襲うとモゴメドフの右手のガードが硬くなり顔面付近に固定され
、今度はそこを強烈な左ミドルで打ち抜かれてしまう。
勝利したミルコはマイクアピールで高田統括本部長にリングに上がるように促したが、
高田は事情が飲み込めず不思議がりながらリングに上がりミルコと向かい合う。
高田は現役時代ミルコと戦い「チキン野郎」と言われた因縁があるので一種の緊張がリングによぎった。
だがミルコが高田をリングに呼んだ理由はヒョードル戦を確実に実現させるためのものであった。
するとヒョードルがPRIDEヘビー級チャンピオンベルトを肩にかけ再登場。
演出か突然の出来事かは判別しかねるが、これでミルコが熱望していたヒョードル戦がついに実現に大きく前進した。 |
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第5試合 |
○ |
田村 潔司 |
セコンド:佐々木恭介、他??? |
× |
瀧本 誠 |
セコンド:吉田秀彦、他??? |
3R(10/5/5) |
判定 3-0 |
※ 右手骨折が完治して間もない田村が調整をしっかりできずにリングに上がる背景には何があったのだろうか?
対する瀧本は総合2戦目にしてコンプリートファイターである田村という強豪を迎えどう戦うのか?
この試合に至るまで、柔道vsプロレスの因縁という構図を前面に押し出そうとするあまり無理矢理、
田村と瀧本両者が険悪であるかのように見せるなど誤った安っぽい演出をしてしまうが、
ファンの多くはその演出に乗り切れないでいた。
いざ試合が始まると田村の打撃力が大きく勝り、瀧本のタックルも簡単に切ってしまい瀧本を全く寄せ付けず、
同時に異種格闘技独特の緊張感を吹き飛ばしてしまう。
なのだが、田村はいくらでもあっただろうKOのチャンスを自ら放棄したかのように打撃を散発にとどめると、
まるで道場で先輩がかわいい後輩に稽古をつけているかのように試合が展開される。
3Rにようやく瀧本のパンチの連打からテイクダウンとチャンスが訪れるが
田村は有効な攻撃をさせず全て防ぎきると試合が終了してしまう。
試合終了時、田村が瀧本のセコンドについていた吉田に歩み寄り耳元で
「U-FILEと吉田道場で交流戦をやろう」と持ちかけたらしいがあっさり流されたらしい。
田村はマイクアピールで「吉田選手にウチと吉田道場とで交流戦をやろうと言いました」というようなことを観客に投げかけたが、
理解に苦しむ試合を見せられた後ということで観客は全く反応を示さなかった。
そもそも吉田道場の選手とU-FILEの選手とでは総合でのキャリアに差があるため普通に戦っても面白味は全くない。
田村の中では何か良い案があるのだろうか? |
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※ ここでPRIDE参戦を正式に表明した西島洋介が顔見せのためリングに姿を現す。
表情自体は緊張感とは無縁のようなニヤニヤと緩んだものだったのだが、以前の記者会見同様にシャイな部分をさらけ出し、
格闘家とは思えない小声で用意していた文面をまともに読むことさえできず会場にあたたかい笑いをもたらしてくれた。 |
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第6試合 |
○ |
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ |
セコンド:マリオ・スペーヒー、他??? |
× |
パウエル・ナツラ |
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3R(10/5/5) 1R 8:38 |
KO マウントパンチ |
※ 大物柔道家の総合デビュー戦だけに大物を対戦相手にしたのだが、それがノゲイラとは常識では考えられないマッチメイクだ。
ナツラはギ・マッチを申し入れたがノゲイラはあっさりと一蹴。
ノゲイラにとっては歴史に残る柔道家であろうと総合格闘技において自分の前ではペーペーだとの自負もあっただろう。 |
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第7試合 PRIDE ミドル級GP 二回戦 |
× |
桜庭 和志 |
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○ |
ヒカルド・アローナ |
セコンド:マリオ・スペーヒー、他??? |
3R(10/5/5) 2R終了時 |
TKO タオル投入 打撃によるダメージのため |
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第8試合 PRIDE ミドル級GP 二回戦 |
× |
中村 和裕 |
セコンド:高坂剛、長南亮、他日本人1名 |
○ |
ヴァンダレイ・シウバ |
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3R(10/5/5) 1R 5:26 |
KO マウントパンチ |
※ 中村のギを見て昨今巷を賑わしている「クールビズ」を連想した人は少なくないだろう。
しかし、あのギはどうなのだろうか?
PRIDEでは、柔道家が柔道着を、柔術家か柔術着を着て戦うことが特別ルールながら一般的なものとして認められている。
それは柔道家、柔術家が己に染み付いた攻防を円滑に繰り出すためのもので、
異種格闘技戦という総合格闘技における旨み成分をギによって引き出そうとするはからいによるものだ。
だからホイス・グレイシーが、吉田秀彦らがギを着て戦うことを何の疑問もなくひとつの見所として楽しんで見ることができた。
にも関わらず、柔道出身の中村は柔道着とはおよそ言うことのできないギを着て今回戦いに挑んだ。
汗を含みにくいとか、つかまれにくく軽い素材を採用し、
パンチが出し易いように肩の可動域を広めた柔道着という程度のものならば柔道着と定義できよう。
だが、袖を短くした胴着はもはや柔道とは関係のないもので、
それを着て戦うことが認められるなら誰が何を着て戦おうが認められるのだろうか?
当然、今回のギに関してはDSEがルールとして認めたものなのだろうが、
あのクールビズには柔道の魂は込められておらず、短絡的な合理主義によって生み出されたものでしかない。
しかもストップのかかっていない試合中に突然ギを脱ぐなど許されるのだろうか?
例えそれがPRIDEルールとして認めらた行為だとしてもだ。
勝ち負けや技術を問う以前に、DSEはギに関して明確なルール設定をするとともに、
ギを着る選手には己の信念をしっかりと持って欲しい。 |
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