PANCRASE 2007 RISING TOUR

2007年4月8日(日) テルヤホール
第1試合 パンクラスゲート ライト級
× 時田 校
井上 誠午
5×2R 2R 4:02
ギブアップ 腕ひしぎ十字固め

第2試合 パンクラスゲート ウェルター級
屋宜 宣侍 セコンド砂辺光久
坂本 洋平
5×2R
時間切れ引き分け
※ グラウンド・スタンドともに坂本が屋宜を追い込むが規定により時間引き分け。

第3試合 パンクラスゲート ライト級
渡慶次 幸平 セコンド砂辺光久
望月 大志
5×2R
時間切れ引き分け
※ 渡慶次は典型的なストライカー。対する望月は基本を重視するボクサータイプ。
 客入れの途中のゲート試合にも関らず、派手で闘志むき出しの二人の打ち合いに観客は大盛り上がり。
 寝技の展開が一切無いという、キックルールかと思わせる一戦だった。

第1試合 フェザー級
× 漢那 憲和 セコンド:砂辺光久、前田泰宏
滝田 J太郎 セコンド:久松勇二、他一名
5×2R
判定 2-0
※ 毎回入場で観客を盛り上げる(引かせる?)滝田が森進一のモノマネSEに乗って、
更に今回は体に油性マジックで落書きして現れるという謎の自由奔放ぶり。
体の落書きに気付いた審判団がアルコールで拭って消そうとするが完全には消えずそのまま闘うことに。
 対する漢那も本田ヒルズタワークリニックの曲に合わせて入場、と観客を笑わせてくれる。
 試合が始めると滝田が経験の差を見せ付けるのかと思いきや、漢那はプロデビューにも関らず堂々と冷静に向かい合う。
 組み・寝技の展開では滝田が漢那の自由を奪う。
だがスタンドになると五分の展開が続き、互いに決定的なチャンスを与えない。
その中でも漢那は怖い物知らずの勢いを特長とし前へ前へと圧力をかけた。
 2R終盤、三角絞めで滝田が攻め立てて苦しめるが漢那は必死に技を解き脱出。
 結果、さすがに寝技巧者の滝田が手堅く漢那を上回り、
漢那は短いキャリアで滝田相手に判定まで持ち込んだ事を考えるとこれからが楽しみである。

第2試合 キャッチレスリングルール フェザー級
城間 貴文 セコンド:砂辺光久
× 中里 貴幸
5×2R 1R 2:33
チョークスリーパー

第3試合 フェザー級 ネオブラッドトーナメント 一回戦
宮城 友一 セコンド:砂辺光久、前田泰宏
× 浅野 倫久 セコンド:山本篤、他一名
5×2R
判定 3-0
※ アウェイである沖縄ながらそう思わせない仲間からの後押しを受けて入場する浅野。
対する宮城は地元ファンの声援を味方につけて入場。
 序盤から宮城が的確な右ロー・右ハイキックを蹴って行く。だがしっかりとガードを繰り返しダメージを受けない浅野。
 それでも宮城は自分のできる範囲での最大の武器を効果的に繰り出し、わずかながらではあったが優位に試合を進める。
 難しい判定だったが印象の良かった宮城に軍配が上がった。
 宮城は今後、左足での攻撃パターンが増える事を考えたらまだまだ強くなる期待を抱かせた。

第4試合 フェザー級
藤本 直治 セコンド:藤原大地
曹 竜也 セコンド:REIJI熊澤伸哉
5×2R
判定 0-1
※ 入場時、曹は迷彩服に防毒マスクにマシンガン姿で現れると
曲に合わせて暴れだし観客を沸かせた。

ちびっこボクシングエキシビション
眞田 しげと
× 川村 亮
KO レフェリーストップ パンチ連打
※ 10歳のボクシング少年によるミット打ち披露という、総合格闘技のリングではありえないエキシビジョンが始まる。
 入場では、DJ.OZMAのおなじみの「アゲアゲEVERY騎士」が流れ眞田少年が陽気に踊りながらリングに向かう。
当地では有名な人気少年らしく会場が大きく沸く。
 見た目はただの子供だったが、いざミット打ちが始めると、素早いパンチだけではなく、
コンビネーション、ディフェンス技術も披露し大人達を驚かせた。
 だがその後、おどろおどろしい音楽とともに川村亮が突然リングに乱入し、
いきなりボクシングエキシビジョンマッチが始まる。
 だが川村は眞田少年のボクシング技術に翻弄され、うずくまって連打に耐えていたところを
梅木レフェリーに、「ストーップ!!」と止められてしまう。
 眞田少年の人間力が光った一戦だった。

第5試合 プロレスルール 30分一本勝負
× 鈴木 みのる
富宅 飛駈
シーサー・マスク
ミラクルマン
30分 13:42
○シーサー・マスク ●冨宅 シャイニングウィザード→体固め

第6試合 フェザー級
砂辺 光久 セコンド:宮城友一、前田泰宏
× 村田 卓実 セコンド:久松勇二滝田J太郎
5×2R
判定 2-0
※ パンクラスが重量級を重視していた時代からパンクラスに参戦し、
常にアウェイでの参戦を強いられていた砂辺がついに初の沖縄興行でメインを務める。
昔からのファンにとっては感慨深い出来事ではないだろうか。
 入場で砂辺は2階席に現れ観客の間をダッシュし、次は1階でも同じように暴れてリングイン!
ファンの歓声も最も大きくなり沖縄での人気ぶりをうかがわせた。
 1R、コテコテの寝技技術で村田が砂辺を押さえ込みパウンドを落とし苦しめる。
 2Rには逆に砂辺がスタンドで村田を圧し、スタンドの組み合いでも上回り、徐々に村田の体力を奪って行く。
 ロープ際でバックを取られた村田はローブ外に上半身を出し、砂辺のクラッチを解こうとするが砂辺は耐える。
体力を奪われて勝負に行けない村田に対し、ドントムーブ時に砂辺は、「逃げてんじゃねーよ!」と声を荒げる。
勝負にかける意気込みの差が伝わった瞬間だった。
そしてバックを取られ続けた村田はついにグラウンドでバックチョークを奪われるが、
ギブアップせず最後まで耐え切って試合終了。

※ 純粋な総合格闘技大会としては今大会が初めてにも関らず、沖縄という県民性のせいか、
イベントを楽しもうという観客の陽気な気持ちと熱気が全試合を通して伝わってきた。
 前試合終了後、出場選手全員がリングに再登場し、
大会主催者でもあるP's REALの前田泰宏代表がマイクを持ち、挨拶とともに次回12月にも沖縄で興行を開く事を宣言した。
 沖縄でも総合格闘技の大会が定期的に行われる日が近付いているのかも知れない。
そして松根良太選手とは違うパターンで沖縄出身の王者が現れる事も同時に期待がかかる。

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