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(レポ&写真) [新日本キック] 4.20 後楽園:後藤、須藤を1R KO

新日本キックボクシング協会 "TITANS NEOS(タイタンズ・ネオス)III"
2008年4月20日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第12試合 ヘビー級 3分3R
×ベン・エドワーズ(オーストラリア/ブルドッグジム・キャンベラ)
○ノブ・ハヤシ(ドージョー・チャクリキ・ジャパン)
判定0-3 (江刺家28-29/深瀬28-29/高谷28-29)

 新日本キックの発表によると、ルスラン・カラエフは母親が危篤のため13日に緊急帰国。19日に日本に戻る予定だったが、容態が回復せず、結局戻ることができず欠場となった。当日の会場の入り口に張り紙で発表されたのが最初で、事前のプレスリリースは無かった。
 急遽参戦したエドワーズは、06年のK-1オセアニアGPのリザーブファイトで判定負けしている選手。セコンドにはX-PLOSIONのプロモーターのレイ松村氏がつく。
 開始すぐ、エドワーズは左ハイキックを当てると、左右のフックのラッシュで先手。あわや秒殺負けかというムードの漂ったノブだったが、パンチを返しつつ右ローを着実に当てると、1R終盤にはエドワーズのラッシュが弱まるように。1Rこそポイントを取られたものの、2R以降は動きの落ちたエドワーズに何発も右ローを当てて圧倒し、判定勝ちをもぎ取った。

第11試合 フェザー級 3分3R
△菊地剛介(伊原道場/日本フェザー級王者)
△デンダナイ・PKステレオ(タイ/ラジャダムナンSバンタム級2位・元王者)
判定0-1 (三浦29-30/深瀬30-30/高谷30-30)

 ラジャダムナン現役ランカーのデンダナイは、遠い距離からのジャンピングハイや、ロープをつかんでの蹴り等、トリッキーな動きを多用し、接近戦で何度も菊地をコカす。左ミドル、左ローも出すが、相手にダメージを与える攻撃は少ない。2R終盤、菊地が左ローでデンタナイを一瞬ぐらつかせるが、良かったのはこの場面ぐらい。なかなか噛み合わないまま試合が終わり、引き分けとなった。

第10試合 肘なし 75kg契約 3分5R
○後藤龍治(伊原道場/IMFスーパーウェルター級王者)
×須藤信充(TEAM SUDO)
1R 2'55" KO (パンチ連打)

 須藤は開始早々から大振りのフックを多用。迫力は抜群だが、蹴りを使わずパンチに頼りすぎてしまう上、ガードが下がってしまう。落ち着いてブロックし続けた後藤は、右フックを一発クリーンヒットさせると流れをつかむ。後藤の的確なパンチの連打をもらった須藤は顔を腫らすように。
 さらに後藤は膝蹴りやハイキックも駆使しつつ、須藤をコーナーに追い詰め、パンチの連打でダウンを奪取。腰から崩れた須藤はなんとか10カウント以内に立ち上がったものの、後藤のパンチの連打で再びダウンすると大の字になり、レフェリーがKOを宣告。4試合連続のKO/TKO負けとなってしまった。
 試合後マイクを持った後藤は「アホと天才は紙一重」と“天才”須藤を皮肉り、「今年は中量級は僕がかき回します」と再浮上を誓った。

第9試合 肘なし 70kg契約 3分5R
×我龍真吾(ファイティングマスター/M-1ミドル級王者)
○タカオサミツ(伊原道場/日本ウェルター級1位)
判定0-3 (杉江48-50/高谷47-50/江刺家45-50)
※4R右ストレートで我龍1ダウン

 タカが得意のハイキックを放ちつつ、右ローを的確にヒット。2Rには右ミドルも腕とボディに効かせる。我龍も距離を詰めての右フック、左ボディ等のパンチ連打で応戦するが、なかなか流れをつかめず。4R、タカが右ローと右ミドルの手数を増やすと、終盤に右ストレートでダウンを奪うことに成功する。5R残り1分、我龍が恒例の我龍タイムを要求し両腕を出すが、タカは応じず逃げ切り、白星を奪った。
 試合後の我龍はマイクを持つと「久々の協会での試合なのに、情けない試合をしてごめんなさい」とファンに謝り、「もう一回出直して、TITANSか協会に上がります」と再起を誓った。

エキシビジョンマッチ 2分2R
−陣内まどか(トーエル)
−MAYU(新格闘術拳聖会)
勝敗なし

第8試合 68kg契約 3分3R
△正木和也(藤本ジム/日本ウェルター級王者)
△クリストファー・メルテンス(フランス)
判定0-0 (30-30/30-30/30-30)

 一昨年ドローに終わった試合の再戦だったが、メルテンスの左ミドルを正木が攻略しきれず、またもドローに終わった。

第7試合 肘なし ヘビー級 3分3R
○野地竜太(TEAM GARO)
×嚴 士鎔[ゲン・シヨウ](伊原道場/日本ヘビー級3位)
2R 3'04" KO (パンチ連打)

 パンチの打ち合いで被弾する場面もあった野地だが、1Rから当てていたボディ狙いの前蹴りを2Rに効かせると、右フック、左の顔面膝蹴りの連打で嚴をひるませ、パンチの連打でダウンを奪取。この際、嚴が右目を腫らした上、足元がフラフラにも関わらず、レフェリーが試合を続行。追い討ちのパンチ連打で野地がKO勝ちをおさめたが、最初のダウンで終わらせるべきで、試合後、嚴に駆けつけたドクターにレフェリーが叱られていた。


第6試合 肘なし 72.5kg契約 3分3R
○ファブリシオ・ベルガミーニ(イタリア/チームMサンディエゴUSA)
×阿久澤英一(山田/日本ミドル級6位)
3R 2'50" KO (左フック)

第5試合 ヘビー級 3分3R
×國吉(治政館/日本ヘビー級1位)
○コウイチ・ペタス(ザ・スピリット・ジム・AE)
判定0-3 (28-30/27-30/28-29)
※2Rパンチ連打で國吉に1ダウン

第4試合 ウェルター級 3分3R
×緑川 創(藤本/日本ウェルター級4位)
○イソラサック・シッセックサン(タイ/元ルンピニー・フェザー級王者)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)

第3試合 ライト級 3分2R
×垣原卓也(伊原土浦)
○松本芳道(八景)
1R 2'45" KO (3ダウン:パンチ連打)

第2試合 ウェルター級 3分2R
○隼侍(伊原稲城)
×安藤 崇(トーエル)
判定2-0 (20-19/20-19/19-19)

第1試合 ライト級 3分2R
○湯澤尚矢(伊原)
×花堂久左衛門(亀の子道場)
2R 2'06" KO (3ダウン:右フック)


Last Update : 04/20 23:34

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