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(レポ&写真) [グラップリングツアー] 4.6 愛知:マルキーニョス優勝

グラップリングツアー "2008第一弾大会 初陣-UIJIN-"
2008年4月6日(日) 愛知・パークアリーナ小牧サブアリーナ

  レポート:木佐木昭  写真提供:金子カオリ  【→カード紹介記事】 【→掲示板・組技スレッド】


● グランドプラザカップ・プロフェッショナルトーナメント(アダルト 80kg以下級:4選手参加)

トーナメント決勝戦 8分
○マルコス・ソウザ(BONSAI)
×花澤大介13(コブラ会)
ポイント6-2
※ソウザが優勝

 開催地の愛知県小牧市は人口の約5%がブラジルに由来を持つ。そして東海地方のブラジリアンコミュニティの柔術・グラップリング愛好者で、マルキーニョスことマルコス・ソウザを知らぬ者はいない。
 一回戦、佐藤信宏(NBJC)をチョークで下して順当に勝ち上がったマルキーニョスが、アナウンサーに名前を呼ばれて決勝のマットに登場すると、在日ブラジリアン達から大歓声が沸き上がる。対するは、FERNANDO WALEVEIN(エクストリームバルボーザ)を粘っこい寝技で捻じ伏せた、大阪出身の花澤大介13。ここは日本だが、花澤にとっては完全アウェイの海外のような空間だ。

 試合開始すぐ互いに距離を無くすと、マルキーニョスはアームドラッグで花澤のバランスを崩させテイクダウン。一回戦を強い印象で勝ち上がった花澤でもやっぱりマルキーニョスにはまったく敵わないのか?と思わせたが、花澤がハーフガードからマルキーニョスの股間にもぐってスイープに成功すると場内にどよめきが起こる。
 クロスガードでマルキーニョスが執拗に花澤の顔を両手で押し攻め手を模索していると、花澤のコンタクトレンズが外れて一時中断。再開するとマルキーニョスがヒップスローでリバーサルに成功しかけるが、花澤も体の強さでなんとかこらえる。花澤はクロスから何度もパスガードをうかがうが、マルキーニョスのガードが堅く、ハーフに抜けかけてもすぐクロスに戻されてしまう。パスを諦めたのか、花澤はハーフからアナコンダチョークの形に移行すると、マルキーニョスは体を後ろにずらして立って逃れる。

 両者スタンドに戻ると、マルキーニョスはタックルで花澤の両足に飛びかかるが、花澤はしっかり切ると場外にもつれ出てブレイク。そしてそれと全く同じ光景が再度繰り返されると、マルキーニョスの呼吸が荒くなって来る。ポイントは同点。花澤にも勝機があるかも知れない。ブラジリアン達の花澤を見る目が次第に変わり始める。
 その後もマルキーニョスの苦境は続く。試合開始直後と同じようにアームドラッグでテイクダウンを奪うも、花澤はクロスガードからマルキーニョスの左腕を腕ひしぎ腕固めで捕える。右方向に体をずらして極めにかかる花澤だが、マルキーニョスは苦しみながらもその腕を花澤の頭の下に送り込み難を逃れる。しかし今度は右腕を腕ひしぎ腕固め。右肘を抜いて腕固めを逃げると、柔術家として寝技に絶対の自信を持つ筈のマルキーニョスが危機を感じたのか、寝技勝負を避けるように瞬時に立ち上がりスタンドへ。

 マルキーニョスが一本背負いを仕掛け場外ブレイク後、果敢に今度は3度目の両足タックルを仕掛ける。そのタックルがついに綺麗に決まると、試合時間は残りわずか。声にこそ出さないが、マルキーニョスの闘いを見つめるブラジリアン達は心の中でそれぞれがカウントダウンを始めているように見えた。
 花澤はグラウンドでガード状態からの一本を狙うしか勝つ術は残されていない。マルキーニョスはトップを奪いながらもセコンドの残り時間の秒数を聞き、パスガードを狙わずガードを固める。
 そして互いにその後の展開を作らせず試合終了の合図。マルキーニョスはテイクダウン3つで稼いだポイントを守り切って勝利を収め、結局、優勝候補本命が順当にプロトーナメント賞金5万円を手にした。
 

● エキスパート アダルト 57kg以下級
優勝 橋本真吾(ALIVE)
準優勝 澤田克司(NEX)

● エキスパート アダルト 63kg以下級
優勝 Richard "THE MONKY"Nancoo(AACC CANADA)
準優勝 在間淳(NEX)
3位 坂元寛史(NASCER DO SOL)
3位 岩井晃久(チームバルボーザジャパン)

● エキスパート アダルト 69kg以下級
優勝 玉澤慶朗(NEX)
準優勝 渡辺智史(総斗會三村道場)
3位 加藤哲人(GSB)
3位 吉川圭太(NEX)

● エキスパート アダルト 75kg以下級
優勝 田中慎一郎(GSB)
準優勝 マルロン・メディロス(NEX)
3位 徳弘仙一(ALIVE)
3位 オリベイラ(東海BJJ)

● エキスパート アダルト 99kg以下級
優勝 フアン・カイオ(BONSAI)
準優勝 三上洋祐(総斗會三村道場)
3位 岡晃一郎(コブラ会イースト大阪)
3位 二木健太(風吹柔術)

● エキスパート シニア 69kg以下級
優勝 福本吉記(クラブバーバリアン)
準優勝 塚本兼之(NEX)

● エキスパート 無差別級(女子)
優勝 二宮亜基子(NASCER DO SOL)
準優勝 松本未来(クラブバーバリアン)

● アドバンス アダルト 57kg以下級
優勝 前之園哲人(ALIVE)
準優勝 藤沢輝生(ナゴヤファイトクラブ)
3位 青木幹樹(ALIVE)
3位 岩田大介(パラエストラ岐阜)

● アドバンス アダルト 63kg以下級
優勝 木内康(NBJC)
準優勝 HIRO YAMANIHA(東海BJJ)
3位 上村和貴(GSB)
3位 河野真寛(チームバルボーザジャパン)

● アドバンス アダルト 69kg以下級
優勝 長谷川史(NEX)
準優勝 藤井嵩士(GSB)
3位 橋本健司(ALIVE)
3位 武田雪馬(ALIVE)

● アドバンス アダルト 81kg以下級
優勝 森口弘基(風吹柔術)
準優勝 アンデウソン・マルケス(東海BJJ)
3位 エンヒケ・コスタ(エクストリームバルボーザ)

● アドバンス アダルト 87kg以下級
優勝 前田誠(総斗會三村道場)
準優勝 古橋一平(NEX)

● アドバンス マスター 63kg以下級
優勝 吉村龍明(百萬石)
準優勝 北島祐士(クラブバーバリアン)

● アドバンス マスター 75kg以下級
優勝 足立篤宣(GSB)
準優勝 松本博之(NBJC)
3位 及川良介(ALIVE)

● アドバンス マスター 81kg以下級
優勝 小林克典(高山総合格闘技TEAM-Y)
準優勝 川口一彦(NEX)

● アドバンス 無差別級
優勝 鶴野秀一(福住柔術)
準優勝 古橋一平(NEX)
3位 小林克典(高山総合格闘技TEAM-Y)
3位 小林仁史(百萬石)

● ビギナー アダルト 57kg以下級
優勝 HIROKI(高山総合格闘技TEAM-Y)
準優勝 柴田梨緒(NBJC)
3位 小竹康浩(チーム・タイガーホール)
3位 戸田亮輔(ナゴヤファイトクラブ)

● ビギナー アダルト 63kg以下級
優勝 松原裕樹(総斗會三村道場)
準優勝 金子将明(高山総合格闘技TEAM-Y)
3位 山際健介(GSB)
3位 松井正行(NBJC)

● ビギナー アダルト 69kg以下級
優勝 門脇勝(NASCER DO SOL)
準優勝 山田将大(パラエストラ岐阜)
3位 栗畑勇祐(ナゴヤファイトクラブ)
3位 柴山貴光(福住柔術)

● ビギナー アダルト 75kg以下級
優勝 SALUMAN(NEX)
準優勝 柴田香津美(チームバルボーザジャパン)
3位 アベエイジ(エスファイブ)
3位 吉谷次郎(百萬石)

● ビギナー アダルト 81kg以下級
優勝 松尾洋治(福住柔術)
準優勝 堀内満宏(総斗會三村道場)

● ビギナー マスター 57kg以下級
優勝 木佐木昭(NEX)
準優勝 内山渉(快生堂かるちゃー倶楽部)

● ビギナー マスター 63kg以下級
優勝 加藤秀隆(エスファイブ)
準優勝 折戸積英(NBJC)
3位 三谷浩一(GSB)
3位 大野正志(NEX)

● ビギナー マスター 75kg以下級
優勝 梅屋豊(GSB)
準優勝 東間健一(アライブイチケン豊橋)

● ビギナー 無差別級
優勝 SALUMAN(NEX)
準優勝 藤田幸大(NEX)
3位 松原裕樹(総斗會三村道場)
3位 アベエイジ(エスファイブ)


Last Update : 04/08 19:51

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