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(レポ&写真) [エリート] 4.5 米国:ポアイ菅沼、15秒KO勝ち

EliteXC "ShoXC Elite Challenger Series"
2008年4月5日(土) 米国カリフォルニア州フライアント(Friant)・テーブルマウンテンカジノ

  レポート:Fernando Avila(フェルナンド・アヴィラ/BoutReview USA) 写真:Elite XC / Showtime


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◆主な試合

ライトヘビー級 5分3R
○ポアイ菅沼 (米国)
×ジャレッド・ハンマン(米国)
1R 0'15" KO (飛び膝蹴り)

 試合開始早々ポアイが放った大振りの右フックがハンマンのこめかみにヒット。これでハンマンがバランスを崩したところポアイの右飛び膝蹴りがクリーンヒット。ハンマンがダウンしポアイが追撃にいった所でレフェリーが試合をストップした。
 すぐに立ち上がったハンマンは、試合続行をアピール。レフェリーのストップが早過ぎたと感じたファンからの大ブ−イングが会場を包んだが、判定は覆らず、ポアイの秒殺勝利となった。

ライト級 5分3R
○ファブリシオ・モランゴ (ブラジル)
×ジョー・カマチョ (米国)
1R 2'30" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 モランゴはまず組みつくと強烈な左膝をカマチョのボディに叩き込みテイクダウン。ハーフマウントからパウンドを落すがカマチョはうまくフルガードに戻す。モランゴを捕らえると頭部へのエルボー連打、そして腕十字、アンクルホールドと下からも攻撃の手を休めない。
 しかしカマチョの攻撃をすべてしのいだモランゴは、すぐにパスガードし横四方にもっていきグラウンドでの展開をコントロール。モランゴはそこからパウンドを連発し始める。初めはカマチョも何とかフルガードに戻ししのいでいたが、それでもモランゴのパウンドは止まらず、結局は顔面に3発続けてパウンドが入ったところでレフェリーが試合をストップ。モランゴの完勝劇となった。

女子140ポンド契約 3分3R
○シャイナ・バズラー(米国)
×たま☆ちゃん(日本)
1R 2'05" ツイスター (グラウンドコブラ)

 いつものように入場の時からノリノリのたま☆ちゃんだが、全米生中継という大きな舞台のせいかどこか緊張の色が隠せないようだ。それを振り切るかのように、試合開始早々ジャンピングしてのパンチを放つと、シェイナをつかまえ首投げでテイクダウン。しかしシェイナはグランドで体勢を入れ替えバックをとるとチョークスリーパーを狙う。これは何とかたま☆ちゃんは防御。腕を抜いたシャイナはここからパウンドを落とす。
 たま☆ちゃんはすぐに立ち上がりパンチで応戦。しかしここでもシャイナのワンツーがたま☆ちゃんの顔面をとらえる。それでもガムシャラにパンチで前にでるたま☆ちゃんだが、冷静なシェイナは下がりながらもたま☆ちゃんに組み付き、すかさずバックにまわるとスタンディングでの膝蹴りをたま☆ちゃんの顔面目がけて放つ。これは紙一重でたま☆ちゃんはよけるが、シェイナはここでスープレックス。これがキレイにきまりたま☆ちゃんはキャンバスに叩き付けられる。
 バックマウントをとったシェイナはパウンドの嵐。たま☆ちゃんはここから防戦一方になる。シェイナは後ろからの強烈なパウンドを10発ほど浴びせるとチョークスリーパーを狙い、そしてそこからツイスター(グラウンドコブラ)を極めタップを奪った。
 総合格闘技というスポーツで日本人女子としては初の全米生中継進出を果たしたたま☆ちゃんだったが、シャイナに実力の違いをみせつけられるという残念な結果となってしまった。試合後「パウンド有りの練習をしないと」と語っていたたま☆ちゃんは、キャリアこそ長いがまだ25歳。リベンジを果たす機会を己の力で勝ち取ることは可能である。急激に進化を遂げている米国の総合格闘技に遅れをとらないために、これからたま☆ちゃんがどのようなカムバックロードを歩んでいくのか非常に楽しみである。

ミドル級 5分3R
×マット・ルーカス(米国)
○ジバ・サンタナ (ブラジル)
1R 4'49" 腕ひしぎ十字固め

 総合無敗同士の対決。ブラジルのサンパウロからきたサンタナは、2005年7月のデビュー以来10戦10勝。しかもそのうちの9試合を1R腕十字で終わらせていることから「アーム・コレクター」と呼ばれている。
 対するマット・ルーカスはレスリングで全米代表に2度選出されたこともあり、大学時代はあのフランク・トリッグのチームメイトでもあったエリート・レスラーだ。現在はアリゾナ州クイーンクリークにあるYMCAで総合のクラスを教えながら選手生活を続けている。(余談だが、このクイーンクリークにあるYMCAは米国で初めて総合のクラスを始めたYMCAとしても知られている)
 サウスポーの構えで距離をよるルーカス。サンタナは強烈なローを2発打ちこむがルーカスも左のパンチで前にでる。サンタナをケージに押し込むとそのままテイクダウン。しかしサンタナはルーカスをしっかりとフルガードに捕らえると、下からのエルボーやパンチでルーカスにの動きを止め、すかさず腕十字に入る。これはルーカスが腕を引いて防御する。
 スタンディングに戻るとルーカスは再び左のパンチを放ちながら前に出て、サンタナをケージに押し込む。サンタナはケージの反動を利用しルーカスを前に押すと、ローキックを放ち巧く離れる。ここで続けてローを放つサンタナだが、それに合わせたルーカスの左のパンチがこめかみにヒットする。
 後ろに倒れたサンタナにルーカスはトドメの一発とばかりに渾身の力をこめた左フックを落とすが、これをサンタナはかわし、ルーカスをフルガードに捕らえる。ルーカスはパウンドを落し攻め続けるが、一瞬の隙を突いてサンタナは下からの腕十字を仕掛け、それが見事にはまり逆転勝ちを収めた。
 36歳のベテラン、サンタナはこれで10試合連続腕十字での勝利。エリートXCミドル級タイトル戦線に浮上したといえるだろう。

5分3R
○バオ・クァーチ (米国)
×ダグ・エヴァンス (米国)
1R 0'55" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 数発牽制のパンチを放ったあと、エヴァンスはすかさずタックルに入るが、冷静なクァーチはこれを切りスタンディングでのフロントチョークを仕掛ける。フリースタイル・レスリング出身のエヴァンスは、総合の試合ではこのフロントチョークに苦しめられてきたが、これは何とか身体を離し巧く逃れる。
 試合前に「1分以内で何もさせないでKO勝ちする」と豪語していたエヴァンスは、この後フェイント気味のローを出した後、ワンツーのパンチで前にでる。だがここでクァーチのカウンターの右がエヴァンスのアゴにヒット。真後ろに倒れたエヴァンスにクァーチがパウンドを落した所でレフェリーがストップ。クァーチのTKO勝ちとなった。

Last Update : 04/14 15:41

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