(レポ&写真) [ケージフォース] 4.5 ディファ:廣田、鹿又を60秒粉砕
GCMコミュニケーション "CAGE FORCE 06" 2008年4月5日(土) 東京・ディファ有明
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
※大会の模様はテレビ東京にて4月27日(日)深夜26:40〜27:35放送予定
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第8試合 メインイベント ケージフォース第2代ライト級王者決定戦 5分3R ×鹿又智成(パラエストラ八王子/ケージフォース初代ライト級王者決定トーナメント3位) ○廣田瑞人(ガッツマン修斗道場/修斗ウェルター級(70kg)世界7位) 1R 1'00" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ) ※廣田が新王者に
ゴングが鳴ると、鹿又は両手両足をタコのようにクネクネと動かす、今迄に見せた事の無いようなフェイントを使う。不思議な動きに場内がどよめく。だが廣田は「気にならなかった。自分の間合いだと思った」といい、鹿又がフェイントのハイキックを放った後、一気に前に詰め、右と左のフックを連続ヒットし先手を取る。鹿又はタックルで防御しようとするが、廣田は切るとそのまま上に。重みのあるパウンドを正確に落とし続け、わずか60秒で試合を終わらせた。
負ければ引退という覚悟もあった廣田は金網によじ上って大喜び。大の字でしばらく立ち上がれなかった鹿又は、03年の修斗新人王トーナメント決勝の大事な試合でも、当時ガッツマン所属だった帯谷信弘にわずか11秒で敗れており、またもガッツマン勢に道を塞がれてしまった。 「こんなに早く倒せると思わず、超気持ちいい。次も強い選手とやって、ケージフォースを広めたい」とベルトを巻いてマイクを持ち話した廣田。バックステージでは前王者のアルトゥール・ウマハノフとのタイトル戦に意欲を示し、海外のケージに関しても「乗り込んで行って勝ってやりたいという気持ちもある」と話した。
第7試合 ケージフォース初代バンタム級王者決定トーナメント1回戦 5分3R ○大石真丈(K'z FACTORY/元修斗フェザー級(60kg)世界王者) ×ポール・マックベイ(英国/ディンギー・ニンジャ・ファイトチーム/ケージ・ウォリアーズ・バンタム級王者) 2R 3'13" TKO (レフェリーストップ:バックマウントパンチ)
「映像で見た選手と別人のようだった。タックルじゃなく打撃で来た」という大石。序盤は強烈な右フックでダウンをさせられる等、劣勢を強いられる。だが中盤以降にはスタンドの打ち合いでパンチを返し、1R終了間際にはテイクダウンに成功する。 2Rもマックベイが打撃で先手を取るが、イギリスからの長旅の影響か、1Rほどの勢いは感じられない。左のテンカオを放った際、大石に一気に距離を詰められてバランスを崩す。 すると試合は一気に大石の流れに。パウンドで痛めつけると、バックを奪う。オンブの状態となり前方に落とされるが、それでも両足のロックをキープし、パウンドの嵐で見事逆転勝利をもぎ取った。 思いのほか一回戦で手を焼いた大石は「もっと追い込んだ練習をしないと優勝は無理」と反省していた。
第6試合 ケージフォース初代バンタム級王者決定トーナメント1回戦 5分3R ○中原太陽(和術慧舟會GODS) ×RYOTA(キングダム・エルガイツ) 2R 終了時 TKO (ドクターストップ:左眼の負傷)
開始すぐ、右ローと右フックの連打で中原がチャンス。金網に詰められたRYOTAは自分から引き込むが、何発もパウンドと肘を浴び、レフェリーストップ負け寸前まで追い込まれる。 なんとか耐えたRYOTAはブレイクを誘うと、スタンドでは鋭い左ローをヒット。とはいえその先の攻撃にはつながらず、2Rも劣勢を強いられる。 このまま中原が順調に勝利しそうな雰囲気だったが、前蹴りがローブローとなり、下からの顔面の蹴り上げと偶発的な反則が重なり、減点1を宣告される。さらに蹴り上げでRYOTAが左目を負傷。ドクターチェック後、1分半試合は続けられたものの、2R終了時のドクターチェックで視力低下が確認され、ストップがかかった。 負傷判定という裁定は取られず、昨年11月のウマハノフ×鹿又同様、試合続行不可能なRYOTAのTKO負けとなった。試合後の中原は「RYOTA選手に申し訳ない。反則負けだと思った」と反省していた。
第5試合 ライト級 5分3R ×美木 航(和術慧舟會RJW) ○児山佳宏(パラエストラ松戸) 判定0-3 (梅木=児山/豊永=児山/松本=児山)
レスリング出身者対決となったが、天皇杯出場経験もある児山が何枚も上手。何度もタックルでテイクダウンに成功し、上をキープする。美木は飛び膝を数度当てた以外、優位な場面を作れない。とはいえ児山も、マウントまで行けてもパウンドやサブミッション等のチャンスにつなげることができない。完勝だったが、ライト級王座挑戦に向けてのアピールに欠いた。
第4試合 バンタム級 5分3R ○植松直哉(クロスポイント) ×ジェームス・ドゥーラン(英国/ディンギー・ニンジャ・ファイトチーム) 1R 2'26" ヒールホールド
セコンドの山口元気のアドバイスを聞きつつ、植松は右ローを正確にドゥーランの膝の裏に当てるが、スコットランドのキックボクシング王者でもあるドゥーランのパンチの連打で押されてしまい、左フックでダウン。スタンドに戻ってからも、ドゥーランのローキックで顔をしかめる。さらにドゥーランに組み倒され、大ピンチかと思いきや、下からのヒールホールドでの奇襲に成功。タップを奪い、逆戦勝利をおさめた。
第3試合 バンタム級 5分3R ×藤原大地(パンクラス稲垣組/パンクラス・バンタム級1位) ○徹肌ィ郎(和術慧舟會岩手支部/修斗フェザー級(60kg)環太平洋9位) 2R 4'06" アームロック
トイカツの欠場により藤原とのバンタム級トーナメント一回戦が延期となってしまい、急遽組まれた一戦ながらも、両者が持ち味を存分に発揮。寝技で攻守が目まぐるしく入れ替わる名勝負となった。 開始すぐ、藤原がオモプラッタのような形で肌ィ郎の腕をつかまえ、ブレイク後に下になった後も、足関の取り合いでヒールホールドを極めかけ、アブダビ世界大会ベスト4の肌ィ郎を追いつめる。肌ィ郎は脱出するとバックからのスリーパーを狙うが、藤原はこれを脱出すると膝十字へ。足の取り合いで場内が沸き上がる。
2R開始早々、藤原はカポエラのような変則的な動きで左ハイキックを当て、肌ィ郎をぐらつかせる。肌ィ郎は組み付いて上になり体力を回復させるが、藤原は再びオモプラッタへ。しかし肌ィ郎も脱出して腕十字を極めかけ、藤原も膝十字でお返しし、1R同様両者の攻防が止まらない。 そして最後に勝利をものにしたのは肌ィ郎のほうだった。足の取り合いで顔面パンチを当てて上のポジションを取ると、足を絡めつつオンブの状態でバックを奪う。さらにスタンドでアームロックを仕掛けながらグラウンドに引き込むと腕十字へ。これは極まらなかったが、アームロックに戻すと、藤原が悲鳴をあげ決着がついた。
マイクを持った肌ィ郎は「バンタム級トーナメントの二回戦、準備ができています」とアピール。すると一旦退場した藤原がケージに戻って肌ィ郎からマイクを奪い、「徹選手に譲ります。すみませんでした」と話した。 ケージフォースのスーパーバイザーの宇野薫は「藤原選手は凄くいい選手だった。また見たい。トーナメントに出てもらいたい」と大会後の総括でコメント。トーナメントの枠組みの中で二人の再戦が実現すれば面白そうだ。
第2試合 バンタム級 3分3R ○根津優太(和術慧舟會東京本部) ×上山知暁(U-FILE CAMP町田) 3R 1'48" TKO (ドクターストップ:パンチによる左耳のカット)
第1試合 86kg契約 3分3R ○圭太郎(和術慧舟會RJW) ×鶴巻伸洋(ティアゲネス) 判定3-0 (梅木=圭太郎/豊永=圭太郎/松本=圭太郎)
[プレリミナリー・ファイト]
第4試合 ミドル級 3分3R △中村勇太(和術慧舟會福岡若杉道場) △森川修次(チーム・クラウド) 判定1-0 (梅木=ドロー/芹澤=中村/松本=ドロー)
第3試合 フェザー級 3分3R ×宮路智之(和術慧舟會TLIVE) ○日吉伸尊(KRAZY BEE) 1R 0'11" KO (パンチ)
第2試合 ライト級 3分3R ○太田純一(GOKITA GYM) ×宮崎直人(パラエストラ松戸) 2R 1'54" 反則 (ローブロー)
第1試合 ウェルター級 3分3R ○清水泰隆(GOKITA GYM) ×池田賢治(パラエストラ八王子) 1R 1'15" TKO
Last Update : 04/06 22:15
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