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(レポ) [修斗] 3.16 名古屋:新美吉太郎×杉浦“C坊主”はドロー

アライブ "プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO GIG CENTRAL Vol.14
2008年3月16日(日) 愛知・東海テレビ・テレピアホール
認定:インターナショナル修斗コミッション

  レポート:木佐木昭(Fights Spiral)  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


第8試合 メインイベント ミドル級 5分2R
新美吉太郎(ALIVE)
杉浦“C坊主”博純(シューティングジム大阪)
判定0-0 (鈴木19-19/若林19-19/草柳19-19)

 1R、しばらく激しい打撃のやり取りが続き、組み合うと同時に新美は杉浦のバックへ回りながらグラウンドへ持ち込む。バックを奪ったまま新美の右のパンチが杉浦の側頭部を何発も襲う。新美がチョークを仕掛けると、杉浦はバックフックを解こうとするが、新美はしっかりキープ。チョークをうかがいながらも今度は左のパンチを杉浦の頭に3発打ち込む。打たれながらも反転したい杉浦の動きに乗じて横三角・腕十字へと移行を試みる新美だが、杉浦もその足の動きに気付いて阻まれる。また新美は腕十字に行くが、杉浦はその瞬間立ってパウンドを打ち落としてスタンドへ。組み合って杉浦がコーナーへ押し込むと、互いに側頭部へパンチを打ち合いゴング。
 2R、打ち合っては組み付くシーンが繰り返される。その主導をしていたのは杉浦で、新美は跳び付いてフロントチョークで引き込み。首を抜いた杉浦はトップからパウンドを連打。苦しみながらも新美は杉浦のパウンドのタイミングに合わせて立ち上がる。しかし、間髪置かず杉浦は組みに行きタックル。これが切られてガブられると杉浦はクロスガード。新美が右手を杉浦の顔の左のマットにつくと、杉浦はその手に腕ひしぎ腕固め。極まるのか?と思わせたが、新美は腕の角度を変えてそれを逃れるとパウンドを4発打ち込む。杉浦は両足裏で新美の腰骨を蹴って突き放すと立ち上がる。勝負を決したい新美は間を空けず胴タックルに行くが切られ下の状態になってしまう。だがなんとか耐えて中腰に立つとテイクダウン寸前まで持ち込む。しかしロープが邪魔をすると、新美はその状態から、防御できない杉浦の顔面に左のパンチを3発見舞って終了。
 1Rは新美、2Rは杉浦と判定が綺麗に分かれ、ドローに終わった。



第7試合 セミファイナル ウェルター級 5分2R
×梶田高裕(GSB)
ウエタユウ(PUREBRED京都)
判定0-3 (若林18-20/鈴木18-20/草柳18-20)

 1R、梶田が右ローを当てると、ウエタは右と左のハイキックで応戦。梶田はどちらもガードし、右ハイを2発返すがウエタもガード。それに合わせてウエタはタイミング良く両足タックルでテイクダウンを奪うが、梶田は座って腰を逃がし立ち上がる。そして組んでコーナーに押し込もうとするが、ウエタはロープの反動を利用し入れ替わると逆にコーナーに押し返す。コーナーに詰められた梶田は右ヒザを返すが、ウエタは足裏で梶田の足の甲を踏み付ける。それを嫌がった梶田がバランスを崩すとウエタは投げようとするが梶田も踏ん張る。組み合ったまま、梶田が左ヒザ、ウエタは縦と横のパンチで打撃合戦。その状況からウエタは右足を梶田の足に引っ掛けてテイクダウンするとパウンドを打ちまくる。梶田はまた立ってスタンドに戻すと打撃でもり返す。だが、組むとウエタがまた外掛けテイクダウンし、ハーフから鉄槌を5発連打。
 2R、打撃の打ち合いが続く。梶田はヒザも当てるが有利なのはウエタ。グラウンドにもつれ込むとトップを取るのもウエタ。ウエタは左右の鉄槌連打で攻め込むと、パウンドも当て始める。ウエタは梶田のガードをかいくぐり、ハーフからボディパウンドも連打する。梶田もまた立って逃げたいがウエタがしっかりポジションキープ。KOに至る有効打こそ無かったが、ウエタが梶田を苦しめて終了。文句無しの判定勝ちだった。試合後のマイクでウエタは天然っぷりを発揮し、場内の空気を暖かくさせた。



第6試合 ウェルター級 5分2R
服部謙一(NEX-SPORTS)
×田口公一(PUREBRED大宮)
1R 2'30" テクニカル一本 (レフェリーストップ:腕ひしぎ十字固め)

 服部は一年半ぶりの総合の試合。田口の右ストレートが伸び、服部の顔面にポーンと入る。パンチの打ち合いから組み付くと、田口が投げてグラウンドへ。そのまま袈裟で固めたい田口だったが、服部が瞬時にバックに回るとチョークをキャッチ。田口もしっかり守り、腕をたぐって反転しようとするが服部がバックをキープ。田口はうつ伏せて中腰で落とそうとするが、服部は重力を利用し裏十字へ流れる。田口は腕を取られたまま強引に片手だけでバスターしようとするが、服部はさらに強く絞め上げると腕が危険な角度に曲がり、「あぁっ!」と田口が声を上げるとレフェリーが試合を止めた。



第5試合 ミドル級 5分2R   
×堂垣善史(パラエストラ加古川)
久米鷹介(ALIVE)
1R 3'38" TKO (レフェリーストップ:右眼窩底骨折の疑い)

 久米が右ローからパンチを連続して当てると、顔を下げて頭を突き出しながらのフックで近付き組み付く。圧力を感じたのか、ロープを背にした堂垣は跳び付きクロスガードでグラウンドに持ち込もうとするが、久米はそのまま堂垣を持ち上げるとバスター。堂垣はクロスから腕十字を仕掛けるが久米が逃れると、下から堂垣が左の鉄槌。堂垣はラバーガードも作るが、攻めきれずクロスに戻す。パスしようとする久米の顔面に蹴り上げも当てるが、久米はトップからボディへパウンドを計5発当て続ける。すると攻防の最中だったがドントムーブがかかると、堂垣にドクターチェックが。
 ドクターが堂垣の右目付近の出血を拭うと、右目が腫れ上がって完全にふさがっているのが見え、チェックが終わると程なくしてTKOが宣告された。



第4試合 フライ級 5分2R
×吉田朋彦(G-FREE)
加藤賢也(ALIVE)
判定0-3 (若林17-20/鈴木17-20/草柳17-20)

第3試合 フライ級[2008年度新人王決定トーナメント1回戦] 5分2R
○ろん(柔術兄弟)※近藤宏行 改め
×佐藤 豪(パラエストラ福島)
判定3-0 (鈴木20-19/浦20-18/草柳20-18)

第2試合 フェザー級[2008年度新人王決定トーナメント1回戦] 5分2R
×ジョージ“カワマタ”ジョースター(パラエストラ大阪)※川俣丈次 改め
伊藤裕亮(ALIVE)
判定0-3 (鈴木18-20/浦18-20/草柳18-20)


第1試合 グラップリングツアー提供試合
玉澤慶朗(NEX-SPORTS/2007年度グラップリングツアーMVP)
×林 宏仲(パラエストラ岐阜)
1R 1'51" 一本 (アンクルホールド)

 グラップリングツアー前年度MVPを獲得した『足関クラッシャー』こと玉澤が修斗のリングに登場。
 玉澤はいつものように下に寝転ぶと堅いフットガードで林のパスを許さず、猪木・アリの状態から林の足元に滑るように潜り込むと林の右足を捕らえグラウンドに引きずり込む。リング中央からロープ際にグルグル回って足を抜こうともがく林だったが、バキバキという音とともにレフェリーが試合を止めた。

Last Update : 03/18 21:29

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