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(レポ) [修斗] 3.15 大阪:闘裸男の超新星・佐々木信治が一本勝ち

サステイン "SHOOTO GIG WEST9 〜第4代世界フェザー級チャンピオン 外薗晶敏 引退セレモニー〜"
2008年3月15日(土) 大阪・アゼリア大正
認定:インターナショナル修斗コミッション

  レポート:木佐木昭(Fights Spiral)  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


第5試合 メインイベント ウェルター級 5分2R
佐々木信治(総合格闘技道場BURST)
×パウロ・ミラノ(イタリア/パラエストラ東京)
2R 0'59" 一本 (スリーパーホールド)

 1R、まず佐々木の右ハイをミラノがガード。追い討ちのパンチラッシュでミラノをコーナーに追い込むと組み合いに。ミラノは体を返してコーナーに押し返すとボディへヒザ2発。そして足裏で佐々木の足を踏み付けにかかるが、それは当たらずリングを踏み付ける激しい音が場内に鳴り響く。
 ブレイク後、ミラノの右ミドルを佐々木がかわすと、ミラノはすかさず引き込んでクロスガード。クロスに組んだ足を解きながらスルスル上げると佐々木の左腕に腕十字をしかけるが、佐々木は瞬時に肘を抜いて危機を逃れる。それと同時にミラノの右足を担いでパスしたい佐々木だが、ミラノがクロスに戻す。佐々木はパウンドを交えて今度はパスするとサイドに付く。ミラノは立ち上がって逃げようとするが、佐々木も中腰で追いかけると、またミラノはクロスガードに。
 再び佐々木が強いパウンドを放つと、ミラノは焦ったのか、お互いグラウンド状態にも関わらず、下から蹴り上げてしまい中断。ミラノに反則の注意が与えられ、佐々木は冷静で、蹴り上げの当たった目に異常がないか様子を見る。 しばらくしてクロスガードから再開。佐々木のパスガードに合わせてミラノが立ち上がると組み合う。そのまま佐々木がコーナーに押し込むと、ミラノはフロントチョークをしかけ、そのまま引き込む。だが、佐々木がハーフまで足を抜くとゴング。
 2R、ミラノが左右のフックを振り回すと右が一発当たる。距離が詰まると佐々木は胴クラッチで組んでテイクダウン。ミラノもクロスガードでしのぐが両足を担がれパスされる。一旦はハーフに戻して体を起こして逃げようとするが、佐々木はバックへ回ってチョークを極めた。
 肘の負傷で9ヶ月の戦線離脱を余技なくされていた佐々木だったが、これで7戦6勝。そのうち5勝は4つの三角絞めと今回のチョーク。今回、ミラノに完勝した佐々木だが、意外にもスタンドでの打撃を出す場面はほとんどなく、グラウンドでの展開が長く、まさに佐々木にとって流れのハマった試合だった。これでクラスAが視野に入って来た佐々木が、これからも一本の数を増やして行くのか?中国地方の未来が、この男の肩にかかっている。


第4試合 フェザー級 5分2R
KODO(シューティングジム神戸)
×木部 亮(NEX SPORTS)
1R 1'38" TKO (レフェリーストップ:右フックによるダウン後)

 開始すぐ前へ前へ出ようとするKODOと、サイドステップで距離を取ってじっくり様子を見る木部。KODOの素直な右ストレートが届くがそれは木部の胸に。そして距離が詰まった瞬間、KODOは組み付いて木部をロープに押し込むが、逆に右ヒザ2発と側頭部にパンチをもらい突き放されてしまう。
 右フックを交換後、木部はバックハンドブローを振り回すがKODOはダッキングで綺麗にかわすと、コーナーを背後にした木部のジャブに被せて豪快な右フック!木部のアゴにクリーンヒット!木部は真後ろに倒れ込み後頭部をマットに打ち、カウントもなくレフェリーが試合を止めた。


第3試合 ライトヘビー級[2008年度新人王決定トーナメント1回戦] 5分2R
アベール田中(シューティングジム神戸)※田中雄作 改め
×藤川展康(TEAMバナナ)
1R 2'00" TKO (レフェリーストップ:パンチによる3ダウン後)

 藤川が右ローをかすらせると、いきなりパンチの打ち合いが始まる。藤川は左ローを当てた後、ブン回しの右フックで自らよろけ、アベールは右ローをお返し。互いに右ストレートは放つと相打ちになり、ダウンしたのは藤川。藤川は立ち上がるも、またパンチの打ち合い。ガードの無い藤川はまたダウン。プロ修斗の試合では珍しいシンプルな殴り合いの展開に会場は盛り上がる。37歳・藤川がなんとかまた立ち上がると、さらに場内に歓声が上がる。アベールは、動けない藤川の足に右ローをかますと右ストレート。そして、次の右ストレートで藤川をマットに沈めた。


第2試合 ウェルター級[2008年度新人王決定トーナメント1回戦] 5分2R
田村ヒビキ(パラエストラ大阪)※田村幸成 改め
×ジプシータロー(シューティングジム大阪)※草野太郎 改め
判定2-0 (鈴木20-18/山本20-19/草柳19-19)

 DEEPで実績を積みながらアマチュア修斗に参戦し、プロになった田村。アマ修斗で実績を積み、プロ昇格を決めた後もclubDEEPで貪欲に闘いの場を求めるタロー。
 1R、サウスポーの田村を前に、なかなか踏み込まず遠目からの打撃で様子見するタロー。タローがパンチ連打で近付くとグラウンドへ。強烈なパウンドで攻めるタローと、下からの鉄槌がうまい田村。ブレイク後、田村のパンチが冴え渡り、タローは徐々に後退。下がりながらも攻め手を作りたいタローだが、田村のカウンターにいなされる。
 2R、打撃交換後、組み合ってブレイク。という展開が二度続く。ここでもリーチ差で田村が若干優位に立つ。三度目の組み合いでは互いのコーナーの押し合うシーンが繰り返され、タローが体を返した瞬間田村が外掛けテイクダウン。田村がボディ・顔面とパウンドを打ち分けながらパスを狙ってハーフまで抜けたところで試合終了。 結局2Rのポイントを明確に取った田村が判定で新人王一回戦突破に成功した。


第1試合 ウェルター級[2008年度新人王決定トーナメント1回戦] 5分2R
杉本弘士(PUREBRED京都)
×岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会)
判定2-0 (鈴木20-18/若林20-19/草柳19-19)

 1R、杉本がフロントチョークのまま引き込んで、岸本が頭を抜くと三角絞め。キャッチしたかと思わせたが、岸本は三角をかけられたまま持ち上げバスター!受け身もできず後頭部を打った杉本は三角を解き、クロスに切り換える。岸本はパウンドで攻めるが、杉本は下からのパンチがうまく相打ちに。組み力で上回るのは岸本だが、テイクダウン後、杉本が下からパンチを当て続ける。
 2R、また岸本がテイクダウンで上を取るが、ここでも杉本がパスされそうになり際に半身の状態でパンチで攻める。ブレイク後、組み合うと杉本がまたフロントチョーク。キャッチ宣告が入るが極まらず、岸本の鼻から大量出血でブレイク。杉本の上半身に大量の返り血が。
 結局その後も岸本が上を取ったが、パスできず逆に下からパンチで攻められ試合は終了。2Rのポイントを取った杉本が判定勝ちをおさめた。

Last Update : 03/18 09:08

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