(レポ&写真) [J-GIRLS] 3.2 ディファ:グレイシャア・林田が準決勝へ
J-NETWORK "J-GIRLS World Queen Tournament 2008 開幕戦" 2008年3月2日(日) 東京・ディファ有明
レポート:井原芳徳、大野ヨウイチ 写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
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第17試合 メインイベント World Queen Tournament 2008 一回戦(1) 50kg契約 サバイバルマッチ1(2分3R+延長1R) ○グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/J-GIRLSフライ級王者・WMCインターコンチネンタル女子Sフライ級王者) ×バネッサ・エアリング(米国/チーム・ジャンジリ/ノースアメリカン女子フライ級王者) 3R 判定3-0 (30-29/30-29/29-28)
1R、サウスポーのエアリングは左前蹴り、左ミドル等をヒットさせる。そのキックからはフィジカルの強さも感じる。対するグレイシャアも右ロー、ミドルで応戦。サウスポーを警戒してか手数も少なく冷静に試合を運んで行く。 2Rもエアリングは前蹴りやローでグレイシャアを近づけさせない。グレイシャアが右インローからパンチのコンビネーションでエアリングをコーナーまで追いつめる場面もあったが、攻勢が長く続かない。 3R、グレイシャアが強いプレッシャーをかけ、パンチの連打と膝蹴りで攻め込む。エアリングは手数が減りクリンチも増え防戦一方となる。
結局、終盤戦の攻勢によりグレイシャアの判定勝ちに。減量苦等の影響で「30%ぐらい」のコンディションで「今回は、見せる事より『勝つ』ことだけ考えて試合にのぞんだ」と試合後のインタビューで明かした。この冬に仕事を辞め、キック専念するようになったが、J-GIRLSの看板としてのプレッシャーも作用し、「体と精神のバランスが悪かった」とも話す。格闘クリニックの二重作拓也ドクターや支援者の名前も挙げ、リング上でもインタビュースペースでも感極まって涙を流したほどだった。準決勝〜決勝は5/25ディファ大会。「それまでにしっかり体作りをして、ベストを尽くしたい」と最後は涙をぬぐった。
第16試合 セミファイナル World Queen Tournament 2008 一回戦(3) 50kg契約 サバイバルマッチ1 ○林田昌子(藤原ジム/J-GIRLSミニフライ級1位) ×リンダ・ウームス(オランダ/チーム・ハードコア/WFCA世界女子Sフライ級王者) 4R 判定3-0 (10-8/10-8/10-8) 3R 判定0-1 (28-29/29-29/30-30) ※4Rウームスにホールディングにより減点1
1R、スピードのある左ストレートを打つウームスに対し、林田はアゴを引きしっかりと構え、右ローで応戦。打ち合いはあるものの様子見感が強い。 2R、先に左ストレート、左ローで仕掛けるウームス。しかし、前傾姿勢で突っ込むウームスは、接近戦でのバッティングでイエローカード(注意1)をうける。終盤、林田は前蹴りからワンツーで攻めるも決定打は与えられず。 3R、スピーディで回転の速いパンチの打ち合い。一進一退の攻防である。バッティングも増え、両者にイエローが出される。 互いに決め手に欠け延長にもつれこむと、ウームスはスタミナ切れの様子。林田が右ストレートをヒットさせるたびにクリンチを繰り返し、イエローカードの累積により減点1が宣告される。その減点抜きでも、優勢だった林田の判定勝ちの内容だった。
◆林田(リング上での勝利者インタビュー)「1R、対戦相手が強くてびっくりした。ただ、バッティングで口が切れて負けるもんか!と思ったので勝ててよかった。グレイシャア選手とやって優勝賞金100万円とWorld Queen をとりたいと思ったので(試合中に)ここで負けたらいけないと気合いを入れ直しました。準決勝、決勝、死ぬ気で頑張るので応援お願いします」
第15試合 World Queen Tournament 2008 一回戦(2) 50kg契約 サバイバルマッチ1 ×星野久子(勇心館/J-GIRLSミニフライ級3位) ○ジェシカ・トルハースト(オーストラリア/ブラックドラゴン会/WMC&ISKA南太平洋女子ミニフライ級王者) 4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10) 3R 判定1-1 (29-30/30-29/29-29)
オーストラリアでムエタイと武道の普及に努めているというトルハーストは試合前、ワイクーを披露。開始すぐ、バックブローやミドルを当てるが、1R終盤に星野が右ストレートをクリーンヒットさせ、トルハーストをぐらつかせる。 その後も星野はパンチの的確さでは上回るものの、手数の面では劣勢。トルハーストのパンチとミドルを浴び続けてしまう。 結局、延長になってもトルハーストが手数で優勢なだけでなく、左ハイを的確に当てる場面も。星野も最後まで果敢に打ち合ったが、惜しくも一回戦突破とならなかった。
第14試合 World Queen Tournament 2008 一回戦(4) 50kg契約 サバイバルマッチ1 ×キム・テギョン(韓国/国際キック女子ミニマム級王者・韓国格闘技女子バンタム級王者) ○シルビア・ラ・ノット(イタリア/スポーツクラブ・ゼスト/WPKC欧州女子バンタム級王者・サバット世界女子フライ級王者) 1R 1'59" TKO (レフェリーストップ:左ミドルキックによるダウン後)
1R、ラ・ノットは開始早々からステップを駆使しつつ、上下の素早いコンビネーションを決め、明らかにそれまでの試合とは違うレベルの動きで場内を騒然とさせる。さらにはサバット仕込みの左の前蹴りをテギョンの顔面にクリーンヒット。テギョンもミドルキックで応戦するが、ラ・ノットの動きを止められない。そしてラウンド終盤、ラ・ノットの左ミドルがヒットし、テギョンがうずくまる。最初、シーナレフェリーはローブローと判断したが、直後に取り消しテギョンのKOを宣告した。
第13試合 フェザー級 2分3R ○佐々木仁子(チームドラゴン/J-GIRLSフェザー級王者) ×サラ・ポンス(米国/フィット・アスレチッククラブ/USKBA女子世界王者) 判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
1R、佐々木は170cmの長身のサラの伸びのある前蹴り、ジャブにより、なかなか間合いを縮める事ができない。終盤、佐々木の右左フックが連続ヒットしサラをグラつかせ、さらにボディへのパンチもちりばめ追いつめる。 2R、潜り込めばパンチが当たることを確信した様子の佐々木は、サラのキックに右ストレートなどを的確に合わせる。 3R、運動量の落ちたサラに対し、佐々木は一気に距離をつめ左フックを当てていく。試合中盤以降コントロールした佐々木が判定でサラを下した。 試合後、リング上で「倒せなくて悔しい。練習相手も背の高い人とやっていたのでイメージはできていたが、その成果を出し切る事ができなかった」と述べ、さらに成沢との防衛戦について「絶対倒します。楽しみです」と力強く語った。
第12試合 フェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1 ×Sae(SFK/7位) ○成沢紀予(ソーチタラダ渋谷/バンタム級3位) 判定0-3 (28-29/28-29/29-30) ※成沢が王者・佐々木仁子への挑戦権を獲得
バンタム級から階級アップの成沢だが、174cmはトーナメント4選手の中で最長身。1Rからリーチを活かして右ストレートを的確に当て主導権。2RにはSaeの前蹴りをもらって若干苦しんだが、3Rのパンチの打ち合いでも優位に立ち、佐々木の王座に近づいた。
第11試合 ミニフライ級 2分3R ○大島つばき(フォルティス渋谷/2位) ×まゆみ(KFG/5位) 判定2-0 (29-29/30-29/30-28) 大島がサウスポーの構えからスピードのある左フックを度々的確にヒット。まゆみの左ミドルをもらう場面もあったが、危なげなくミニフライ級トーナメント前哨戦を制した。
第10試合 ミニフライ級 2分3R △岡田敦子(RAPTURE KING/4位) △紅絹(フォルティス渋谷/7位) 判定1-1 (29-30/30-29/30-30)
試合直前のインタビューで「小汚いファイト」宣言をしていた紅絹が、右フックから懐に入り込んでのパンチラッシュ。岡田はほとんどの攻撃をブロックしていたが、思うような攻めができず、最後まで流れをつかむことができなかった。早ければ5/25ディファの同級トーナメント三回戦で両者の再戦が実現する。
第9試合 ミニフライ級王座挑戦者決定トーナメント一回戦(3) サバイバルマッチ1 ○田嶋はる(アクティブJ/9位) ×倉光智子(鷹虎ジム) 3R 1'00" KO (パンチ連打) ※田嶋が二回戦で勝山舞子と対戦
序盤こそ倉光の突進パンチをもらった田嶋だが、下がりながらも右ストレートと右ミドルを当て返す。2Rは左ミドルと前蹴りで倉光の突進を止め、終盤には右ハイでダウンを奪取。3Rには左ハイ、パンチ連打で立て続けにダウンを奪い、殺気みなぎるファイトで見事KO勝利をおさめた。
第8試合 ミニフライ級王座挑戦者決定トーナメント一回戦(4) サバイバルマッチ1 ×Mai(健心塾) ○Little Tiger June(青春塾) 判定0-3 (29-30/27-30/27-30) ※Juneが二回戦でまゆみと対戦
Juneは父親の知人である佐山聡氏からタイガーの名前を授かったが、それに恥じぬしなやかな動きで観客を驚かせる。カカト落としを序盤から披露しつつ、ローを効かせ、ハイキック、前蹴りでMaiをぐらつかせ完勝した。プロ2戦目ながら素質は抜群。5/25ディファの二回戦を勝ち上がれば、同日の三回戦で現在5戦全勝の田嶋と当たる可能性もあり、同大会の前座の目玉となりそうだ。
第7試合 ミニフライ級王座挑戦者決定トーナメント一回戦(2) サバイバルマッチ1 ○安倍基江(アカデミアAz/10位) ×美保(KFG) 判定3-0 (30-27/30-26/30-26) ※1Rパンチ連打で美保に1ダウン ※安倍が二回戦で岡田敦子と対戦
第6試合 ミニフライ級王座挑戦者決定トーナメント一回戦(1) サバイバルマッチ1 ○☆MIKA☆(ワイルドシーサー群馬) ×彩(インスパイヤード・モーション) 4R 判定2-1 (10-9/9-10/10-9) 3R 判定1-0 (30-29/29-29/29-29) ※☆MIKA☆が二回戦で紅絹と対戦
第4試合 フェザー級王座挑戦者決定トーナメント一回戦(1) サバイバルマッチ1 ×真(峯心会/1位) ○Sae(SFK/2位) 4R 判定1-2 (9-10/10-9/9-10) 3R 判定1-1 (29-29/29-28/29-30)
第3試合 フェザー級王座挑戦者決定トーナメント一回戦(2) サバイバルマッチ1 ○成沢紀予(ソーチタラダ渋谷/バンタム級3位) ×龍子(菅原道場/3位) 3R 判定3-0 (30-25/30-25/30-24) ※1R左フックとパンチ連打で龍子に2ダウン、2R右ストレートで龍子に1ダウン
第5試合 フェザー級 2分3R ○三上麗子(谷山ジム/バンタム級7位) ×小澤聡子(チームドラゴン) 判定2-0 (29-29/30-29/30-29) ※三上は計量オーバーにより2オンスのグローブハンデ
第2試合 バンタム級 2分3R ○石原 司(フォルティス渋谷) ×MANA(SFK) 判定3-0 (29-28/29-28/29-28) ※3R MANAに1ダウン
第1試合 セミプロルール 52kg契約 90秒2R ×陣内まどか(トーエルジム/J-GIRLSジュニア王者) ○MAYU(新格闘術拳聖会) 判定1-2 (20-19/19-20/19-20)
Last Update : 03/03 20:41
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