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(レポ&写真) [修斗] 2.23 新宿:マモル、正城に完勝。叩付KO2試合も

ガッツマンプロモーション "SHOOTING DISCO 4 〜ボーン イン ザ ☆ ファイティング〜"
2008年2月23日(土) 東京・新宿FACE
認定・インターナショナル修斗コミッション

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

  ※テレビ放映:ファイティングTV サムライ 3/7(金)22:00〜24:00 ほか


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第10試合 メインイベント バンタム級 5分3R
×正城ユウキ(クロスワンジム湘南/世界2位)
マモル(シューティングジム横浜/世界3位)
判定0-3 (菅野27-30/若林28-30/鈴木27-30)


 正城はマモルの周りを反時計方向にステップし続け、時折右ローをヒット。対するマモルは右ストレート、組み付いての左膝蹴りを当てる。2R以降も正城が周り続けるが、次第にマモルの左右のパンチのヒットが増える。グラウンド勝負に行こうとした正城のタックルも切る。マモルも大きなチャンスは無かったものの、終始正城に流れを作らせず、3Rもパンチに的確に当て、正城を完封した。
 試合後のマモルは「KOに持っていきたかったけど、正城選手はいい選手だった。アフロがKOしないとバンタム級は盛り上がらない。常にKOを狙って一戦一戦やればベルトは近づくと思うけど、今日はちょっちゅね〜」と話し、苦笑いを浮かべていた。

第9試合 セミファイナル ライトヘビー級 5分2R
村山暁洋(GUTSMAN・修斗道場/世界5位)
×洋樹(格闘サークルOZ/2007年同級新人王)
判定3-0 (古方20-17/若林20-18/鈴木20-16)


 この日は後半戦で、昨年度の新人王をガッツマンのランカーらが迎え撃つ試合が3つ組まれた。そのトリを務めた村山は、両ラウンドともバックを奪い、2R最後にはパウンドラッシュと腕十字でチャンスを作る。一本勝ちにはならなかったが完勝といえる内容だった。
 ここ1年程のガッツマン興行では、村山が勝利後のマイクで、サステインの坂本一弘代表に後楽園大会への参戦を志願することが名物となりつつある。今回もマイクを持った村山だが、「本音では後楽園、と言いたいけど、オランダにも行ってみたいです」と話し、オランダ在住の同級世界王者・シアー・バハドゥルザダへの挑戦を新たな目標に掲げた。
(※:当初、村山選手のコメントの「オランダ」の箇所を、「他団体」と誤記していました。お詫びして訂正いたします)

第8試合 バンタム級 5分2R
神酒龍一(GUTSMAN・修斗道場/世界10位)
×細谷健二(和術慧舟會東京本部/2007年同級新人王)
判定3-0 (菅野20-19/若林20-19/鈴木20-18)


 1R、細谷が2度タックルからのテイクダウンに成功するが、2度目の後には神酒がバックを奪い、終了間際に腕十字を仕掛ける。2Rも再三細谷が上になるが、神酒が下からの三角絞めやオモプラッタでゲームを支配し続けた。

第7試合 ライト級 5分2R
石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
×伊藤一宏(TKエスペランサ/2007年同級新人王)
1R 2'17" TKO (レフェリーストップ:スラム)


 前回の新宿大会では、下からの蹴り上げで勝敗が決まる試合が2つあったが、今回はマットへの叩き付けで決まる試合が2つもあり、満員の観客に強烈な印象を残した。
 第1試合では越智晴雄が戸澤真澄美を裏投げで背中と後頭部からマットに叩き付けると、戸澤はピクリとも動かなくなる。意識は戻ったものの担架で運ばれ、場内の凍り付いた空気は次の試合が始まるまで消えなかった。
 そして第7試合の石渡×伊藤でも衝撃が起こる。伊藤がスタンディングのアームロックからそのまま寝技に引き込んで腕十字へ。ところが強烈なパンチ力を誇る石渡が、そのまま持ち上げると、いったん腰を入れて勢いをつけつつ、そのまま伊藤を前頭部からマットに垂直落下。伊藤はうつぶせになったまま動かなくなった。

 伊藤は担架で運ばれることはなかったものの、戸澤の件が直前にあっただけに、驚きが相乗効果となった。2試合とも公式記録はTKOだが、実質はKO決着。新宿FACEのリングが普通より固いのかどうかはわからないが、今大会で蹴り上げに警戒するセコンドのアドバイスが増えたことから察するに、叩き付けが一撃KOのテクニックとして今後シューターの間で普及していっても不思議では無い。
 

第6試合 ライト級 5分2R
小林正俊(総合格闘技秋本道場ジャングルジャンクション)
×谷口智則(マッハ道場)
1R 3'01" TKO (レフェリーストップ:右フックによる左まぶたの負傷)


 序盤からパンチの打ち合いで積極的に攻める両者だが、小林の右フックのほうが的確。中盤にダウンを奪うと、谷口の左目の下が腫れ上がりドクターストップ。小林は飛び跳ね、セコンドの秋本じんを抱きかかえてマットに倒して大喜びした。

第5試合 フライ級 5分2R
×タイガー石井(パラエストラ吉祥寺)
田原しんぺー(総合格闘技道場STF)
判定0-3 (菅野18-20/古方19-20/鈴木18-20)


 1Rから田原がマウントを奪う等攻勢。2R序盤、石井が左ハイをクリーンヒットさせるが、ひるんだ田原はそのまま組み付いて寝技に持ち込んで、マウントを奪う等攻勢を維持し勝利した。

第4試合 ライト級(2008年度新人王決定トーナメント1回戦) 5分2R
×西野英紀(GUTSMAN・修斗道場)
土屋大喜(roots)
2R 2'54" KO (右フック)


 新人王戦の中でも特に好勝負となったのがこの試合。最初テイクダウンされた西野は、オモプラッタで脱出するが、スタンドに戻ると土屋が右ハイ、ジャーマンスープレックス、側転パスガードと大技を連発。テイクダウンに失敗すると西野にマウントを取られてしまうが、すぐさまブリッジで脱出してみせ、生きのいいファイトを繰り広げる。2R、パンチの打ち合いで右フックを炸裂。西野から2度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合をストップした。アグレッシブさは師匠のルミナを彷彿とさせる土屋。プロ2戦目が今から楽しみだ。

第3試合 フェザー級(2008年度新人王決定トーナメント1回戦) 5分2R
勇鬼(ロデオスタイル)※馬場勇気 改め
×ナカシ(和術慧舟會トイカツ道場)※中嶋竜也 改め
判定3-0 (鈴木20-17/菅野20-17/若林20-17)

※2R右フックでナカシに1ダウン

第2試合 ライトヘビー級(2008年度新人王決定トーナメント1回戦) 5分2R
×伊関泰二郎(GUTSMAN・修斗道場)
御子柴直司(国際空手道連盟極真会館)
判定0-2 (菅野19-20/古方19-19/鈴木19-20)


 極真会館全日本ウェイト制第19回(02年)軽重量級優勝者である御子柴の打撃技が期待されたが、顔面パンチに不慣れなせいか、スタンドでは伊関のパンチの連打を度々浴びてしまう。むしろ御子柴が強味を発揮したのはパラエストラ東京仕込みの寝技。2R終盤にはサイドポジションから鉄槌を浴びせ、新人王トーナメント初戦を突破した。

第1試合 フェザー級(2008年度新人王決定トーナメント1回戦) 5分2R
越智晴雄(パラエストラ愛媛)
×戸澤真澄美(GRABAKA)
1R 3'11" TKO (レフェリーストップ:裏投げ)

Last Update : 02/25 09:58

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