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(レポ&写真) [R.I.S.E.] 12.16 ディファ:龍二、70kgトーナメント優勝

KGS "3A-LIFE presents R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '07"
2007年12月16日(日) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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◆ R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '07

第10試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
×池井佑丞(クロスポイント・ムサシノクニ/KAMINARIMON 70kgトーナメント '07 優勝)
○龍二(リアルディール/REALDEALミドル級王者)
3R 1'51" KO (右フック)

※龍二が初優勝

 これまで2試合同様、182cmと長身の池井は、シュルトを思わせる突き上げるような左の膝蹴りを何発もヒット。1R、龍二は劣勢を強いられる。

 ところが2R開始すぐから右ローを当てると、自分のペースに持ち込むことに成功。途中まで膝蹴りで抵抗した池井だが、右フックと右ローをもらい続けると後ずさりするように。3Rは最初からコーナーを背にしてしまうほどのダメージで、龍二はパンチラッシュで圧倒。右フックで2度目のダウンを奪ったところでレフェリーがKO勝ちを宣告した。

 何度か苦しい場面がありながらも、本命と目された龍二が、終わってみれば3試合KO勝ちでトーナメントを制覇。R.I.S.E.の首脳陣は龍二の勝因を「経験の差」と口を揃えた。過去のDOA優勝者のTATSUJI(05年)、尾崎圭司(06年)も辿ったK-1 MAX参戦への道が、龍二の次の目標。伊藤隆KGS代表は「R.I.S.E.と九州の代表として胸を張って(K-1に)推薦したい」と話した。

 一方、決勝こそ敗れたものの、下馬評を覆し決勝に進んだ池井を、伊藤代表は「大会のMVP」と絶賛した。池井は医学部生の秀才で、池井の師匠の山口元気氏は「ビデオやインターネットの発達で生まれたニュータイプ。試験勉強と一緒で、最短距離でどう勝つかがわかっている」と強さの秘訣を分析する。来年のR.I.S.E.ではヘビー級、70kg級、60kg級の3階級でタイトルが新設され、上半期はその王座争奪戦が興行の軸となる。池井がその中でどういったヤマを張ってくるかが今から楽しみだ。

◆龍二「一回戦の屋比久戦から結構左ミドルをもらって、脇腹が痛かったです。日菜太選手の奥足狙いのローも効きましたし、池井さんの顔面狙いの膝蹴りも効いてました。(一番キツかった試合は?)一回戦ですね。屋比久選手のノーモーションからの左ストレートで2・3回グラッと来ました。(戦った3人ともサウスポーだったことは?)前々回(05年)のトーナメントは一回戦で負けたので、今回は徹底して一回戦の対策をやってきたので、全員サウスポーだったのはある意味良かったです。(今回の他の7人より勝っていたのは?)根性ですかね。
(来年の目標は?)R.I.S.E.で育ったのでR.I.S.E.にも出たいし、K-1 MAXにも出たいです。僕が(MAXの日本代表決定トーナメントで)優勝して、TATSUJI選手が準優勝で、尾崎選手が3位だったら面白いんじゃないですか?」

第7試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○龍二(リアルディール/REALDEALミドル級王者)
×日菜太(湘南格闘クラブ/KAMINARIMON 70kgトーナメント '05 優勝)
2R 1'40" KO (2ダウン:右フック)


 一回戦同様、日菜太はサウスポーの構えから左ミドルとローをバンバン蹴りまくる。しかし龍二が右フックをきっかけに流れをつかむと、右ハイで日菜太をひるませ、パンチラッシュでダウンを奪取。2R、日菜太も左ミドルで必死に抵抗するが、龍二が再びパンチで2ダウンを奪い日菜太を粉砕した。

第6試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○池井佑丞(クロスポイント・ムサシノクニ/KAMINARIMON 70kgトーナメント '07 優勝)
×CRAZY884(on the Rope/R.I.S.E. DOA '03 '04 3位)
1R 2'23" KO (左フック)


 両者距離を取り、池井が左膝蹴り、884がパンチを狙い、やや様子見の雰囲気だったが、池井のカウンターの左フックが当たると884が後ずさり。池井は再び左フックを当てダウンを奪う。884は10カウント以内で立ち上がったが、レフェリーは試合をストップ。伏兵・池井がまさかの2連続KO勝ちで決勝に駒を進めた。

第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
×拳士(シルバーウルフ/プロボクシング日本ウェルター級元6位)
○日菜太(湘南格闘クラブ/KAMINARIMON 70kgトーナメント '05 優勝)
判定0-3 (櫻井27-30/秋谷27-30/大沢28-30)


 1R開始すぐから、日菜太が拳士をコーナーに詰め、サウスポーの構えからの左ミドルとローを何発もヒット。2R序盤に拳士が右フックを当てる場面もあったが、良かったのはこの時ぐらいで、あとは日菜太の蹴りをミット状態でもらい続け完敗した。

第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
○龍二(リアルディール/REALDEALミドル級王者)
×屋比久[やびく](陽明館/西日本代表)
2R 2'59" KO (2ダウン:右ローキック)


 1R序盤、屋比久がサウスポーの構えからの重みのある左ミドルとローをヒット。龍二の左フックもスウェーして、逆に左ストレートも当ててみせる。しかし終盤から龍二のパンチが当たるように。2R、龍二の右ハイをもらっても、両手を上げて効いていないとばかりにアピールしてみせた屋比久だったが、今度は龍二が右ローを効かせて2ダウンを奪取。優勝候補の貫禄を見せつけた。

第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
○CRAZY884(on the Rope/R.I.S.E. DOA '03 '04 3位)
×小宮山大介(北斗会館/新極真会 第20回全日本軽量級優勝)
1R 1'04" KO (左フック)


 一回戦の衝撃決着は連鎖した。開始しばらく、小宮山が重みのある左ローをサウスポーの構えからたびたびヒット。884は一瞬膝が落ち、早くも効いてきたかのように見えた。しかし884はそのまま蹴らせると、小宮山の左ミドルに合わせて左フックをクリーンヒット。小宮山は白目をむいたまま立ち上がれなくなり、担架で運ばれた。

第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
×裕樹(リアルディール/R.I.S.E. DOA '04 準優勝)
○池井佑丞(クロスポイント・ムサシノクニ/KAMINARIMON 70kgトーナメント '07 優勝)
2R 0'25" KO (左膝蹴り)


 一回戦の最初からいきなり波乱が起こった。池井が長身を活かし、左のテンカオを裕樹のボディに的確にヒット。左ミドルも当て、蹴りの後にはパンチも打ち、1Rから主導権を握る。裕樹も得意の左ローを当てていたが、流れは変わらず。池井が2R序盤、左の膝蹴りを裕樹のアゴに叩き込み、有力候補の一人をKOした。

第1試合 リザーブマッチ 3分3R(延長1R)
○水谷秀樹(スクランブル渋谷/R.I.S.E. FtC '06 優勝)
×NITRO大輔(TARGET)※大輔H.G.から改名
判定2-0 (秋谷30-30/大沢30-29/梅沢30-29)


 リーチのある大輔の右前蹴りに手こずった水谷だったが、2R後半から時折笑顔で挑発しつつ、左ローを着実にヒット。何度か大輔をぐらつかせ、接戦を制した。

◆ スペシャルワンマッチ

第8試合 62.5kg契約 3分3R(延長1R)
×末広智明(大道塾吉祥寺支部/R.I.S.E. FtC '07 準優勝)
○小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーライト級1位)
判定0-3 (小川28-30/櫻井28-30/大沢28-29)


 両者とも多彩でスピードのあるパンチと蹴りを放つが、なかなか均衡が崩れず。だが2R、小宮が末広の蹴り足をつかんで右ストレートを当てるようになると、終盤、末広の右ミドルの打ち際にショートの右フックを合わせダウンを奪うことに成功する。末広はダメージが小さく、3Rは強引に距離を詰めてパンチを当てるが逆転ならず。完勝とは行かなかったものの、小宮のテクニックが冴えた。

第9試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/J-NETWORKヘビー級王者)
×シング・心・ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)
1R 2'45" KO (右フック)


 両者とも遠間合いで蹴りを放ちけん制しあう状態が続いたが、1R終盤、ジャディブが距離を詰めて膝蹴りを放とうとした際、ファビアーノが右フックを当て、一撃で試合を終わらせた。

◆ RISING STAGE

第3試合 71kg契約 3分3R
○大渡博之(正道会館)
×克(TARGET)
判定3-0 (30-24/30-24/29-26)
※1R克に2ダウン

第2試合 68kg契約 3分3R
○國安浩史(シルバーウルフ)
×73KING[なみきんぐ](クロスポイント・ムサシノクニ)※並木祐二より改名
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)

第1試合 60kg契約 3分3R
×本間大介(湘南格闘クラブ)
○小宮山工介(北斗会館)
判定0-2 (28-29/28-29/29-30)


 小宮山3兄弟の次男・工介は、2Rに右のパンチの連打でチャンスを作り、プロデビュー戦を白星で飾った。

Last Update : 12/17 19:47

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