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(レポ&写真) [パンクラス] 11.28 後楽園:竹内出、悲願の王座奪取

ワールドパンクラスクリエイト "PANCRASE 2007 RISING TOUR"
2007年11月28日(水) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第6試合 ミドル級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
×中西裕一(フリー/王者)
竹内 出(SKアブソリュート/1位)
判定0-3 (梅木28-30/和田29-30/小菅28-30)

※竹内が新王者に

 竹内は1・2Rとも、脇を差してコーナーに押し込んでテイクダウンすると、パスガードしてガッチリと押さえ込み、ボディに膝を叩き込む。4度目の王座挑戦となるだけに、特別な作戦は立てず、自分の基本の必勝パターンに立ち返り、フィジカル面を強化。「30代半ばでもまだ実力が伸びている」といい、防戦一方の中西も「竹内さんの組力が去年よりも全然強かった」と試合後評する。3Rこそ中西の左フックで右まぶたから出血し、テイクダウンは取れなかったものの、執拗に組み付いて中西の反撃を許さず、悲願の王座奪取に成功した。

 青のサンボ衣の上にベルトを巻いた竹内は「マーコートに勝って2戦目でベルトを持っていくつもりが、丸5年かかりました」と静かに語り、安堵の表情。共同インタビューでは今後のプランについて「どこのリングに上がっても恥ずかしくない実力をつけたい。もちろん防衛戦でもベルトの価値を高めたい」と話し、SKアブソリュートの松本天心総帥(写真左)も「4度の王座挑戦のチャンスをくれたパンクラスにこれから恩返ししたい」と語り、防衛戦&他団体出撃に意欲を示した。
 なお、02年にフックンシュートでの修斗公式戦で竹内に勝っている、アメリカン・トップチームのダスティン・デニスが自腹で来日し、今回のタイトルマッチを観戦。突如新王者への挑戦を希望した。竹内は「控室で会ったけど、いきなり『挑戦させろ』というのは、『え?』と思った」と困惑を隠さず、仮に戦った場合も「今やったら負けない」と自信を示した。マッチメイカーであるワールドパンクラスクリエイトの坂本靖常務も「(Bodogの)コスタリカ(大会)で見た試合でも、引き込んでぶらさがってパンチをもらって終わっちゃってたので、今イチちょっと…」と反応は微妙だった。
 一方、来年1/31後楽園大会から新階級制に移行し、ミドル級のリミットが82kgから84kgに変わることから「近藤選手が階級を落とせば、来年早々にタイトルマッチということもあるかもしれない」と坂本常務は語っている。

第5試合 フェザー級 5分3R
×DJ.taiki(フリー/1位)
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/修斗ライト級(65kg)世界9位・米大陸1位)
判定0-3 (梅木28-30/松宮28-30/和田28-30)


 打撃では優位と予想されたDJだが、序盤からサンドロのパンチを何発ももらい後ずさり。たびたびテイクダウンを奪われ、マットを背にする。その先の攻めは許さず、3Rにはようやく左のミドルを当てだしたものの、最後まで劣勢を跳ね返せず。結局10回近くテイクダウンを奪い、サンドロの圧勝。今後もパンクラス参戦に意欲的で「誰とでも戦うが、特に名前を挙げろと言われれば(王者の)前田吉朗とやりたい」と話した。

第4試合 ヘビー級 5分2R
水野竜也(U-FILE CAMP登戸/2位)
×河野真幸(NEW JAPAN FACTORY)
1R 3'28" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)


 水野が得意のグラウンドで序盤からペース。三角絞めは叩き付けられて外されたが、ブレイク後に左のフックを当て、パウンドの連打で追い討ちをかけて完勝した。

第3試合 フェザー級 5分2R
浅野倫久(KILLER BEE)
×村山トモキ(AJジム)
判定3-0 (小菅20-19/松宮20-19/梅木20-19)


 村山の打撃をかいくぐり、浅野が度々上になり、マウント、バックを奪う等、村山を圧倒した。

第2試合 ウェルター級 5分2R
和田拓也(SKアブソリュート)
×梁 正基(スタンド)
判定3-0 (小菅20-19/松宮20-18/梅木20-19)


 和田が両ラウンドともタックルで上になり、2R終盤にはバックを奪う等主導権をキープし4連勝。来年のタイトル捕りに意欲を示した。

第1試合 ライト級 5分2R
小路伸亮(KILLER BEE)
×高橋 渉(チーム桜畑)
1R 0'52" KO (グラウンドパンチ)


 開始すぐ、右フックをもらって少しぐらついた小路だったが、そのままタックルで上になると、豪快に叩き付けてからパウンドを連打し、パンクラス初参戦の高橋を撃破した。

◆パンクラスゲート

第5試合 フェザー級プロ昇格トーナメント準決勝 5分2R
○齊藤 曜(パラエストラ仙台)
×本田智昭(KILLER BEE)
1R 3'51" ギブアップ (チョークスリーパー)

第4試合 フェザー級プロ昇格トーナメント準決勝 5分2R
×佐々木亮太(B-CLUB)
○佐藤将光(坂口道場)
判定0-3

第3試合 ウェルター級 5分2R
○小野明洋(チーム・タイゴン)
×網潤太郎(和術慧舟會A-3)
1R 3'13" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)

第2試合 ウェルター級 5分2R
○鈴木武利(U-FILE CAMP町田)
×土屋彬充(本間道場)
1R 0'26" TKO (ドクターストップ:スタンドパンチ)

第1試合 ライト級 5分2R
×小倉健市(TEAM K.I.B.A.)
○小畑公史(U-FILE CAMP町田)
1R 2'23" ギブアップ (腕三角絞め)

Last Update : 12/01 15:12

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