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(レポ&写真) [ZST] 11.23 ディファ:所、一本勝ち。金原、小谷圧倒

ZST事務局 "ZST.15 〜旗揚げ5周年記念大会〜"
2007年11月23日(金/祝) 東京・ディファ有明

  レポート:本庄功志  写真:ひっとまん大場。  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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◆本戦

第6試合 Wメインイベント ライト級 5分2R
所 英男(チームゼスト)
×稲津 航(U-FILE CAMP登戸)
1R 1'35" 腕ひしぎ十字固め


 ゴング前に両者顔をつけての睨み合いを展開。試合後の所は「相手が睨んできたので…。迫力なかったですね。もうやらないです…」と不似合いな行動だったことを認めたが、試合の中での動きの迫力はZST参戦選手の中では頭一つ抜けている。
 まず稲津が強烈な左のインローを当てるが、3回も同じ攻撃をしてしまえば、さすがに読まれる。所は3発目のローをキャッチし、上になるとトップポジションをキープ。上四方に回ると「好きな形」だというアームロックから腕十字の流れであっさりと一本勝ちした。
 勝利した所は「ボクシングを習っていて打ち合おうと思っていましたが、相手のローが強烈でグラウンドに逃げてしまいました」と話し、観客の暖かい笑いを誘った後、「Dynamite!!に出たいです。できればミノワマン選手と試合がしたいです」と今度は意外な名前を出して驚かせた。

◆所と前田日明HERO'Sスーパーバイザーの大会後インタビュー
所「(ミノワマンについて)魅力的な選手ですね。前田(日明)さんが昔デカい選手と戦っていてカッコイイと思っていましたから。体重差はバカになりませんが、体を作っていきたいです。現在増量中です」
前田「ミノワマンうんぬんより、ビビアーノ、シャオリンとかとやって、来年に繋げられるような戦いをしろよ」
所「…現実に戻りました(苦笑)。まずは同階級で結果を残さないとと思いました。でもミノワマンと戦うことは理想です。(お祭り的な興行として)年に一回はやってみたいです」
前田「デカいんだったらヒョードル、ノゲイラ、ミルコとやるか? お前がいいカッコしたいだけだろ?」
所「はい…。(来年のミドル級トーナメントについては?)オファーがあれば出たいです。(来年同階級と戦って結果残して権利を掴む?)そうですね」

第5試合 Wメインイベント ZST VT(バーリトゥード)ルール ライト級 5分2R
小谷直之(ロデオスタイル)
金原正徳(パラエストラ八王子)
時間切れ


 序盤、小谷は金原のパンチと膝の連打を受けヒヤリとする。その後は投げで上を取りパウンドの連打でお返しするも、スタンドで試合を有利に進めているのは金原だ。右ストレートのヒットを皮切りに、ラウンド終了間際には右フックで小谷を吹っ飛ばす。1〜2R間のインターバルで座っている小谷に対し、立ったまま次のラウンドを淡々と待っている金原との対照的な光景が印象的だ。
 2Rも金原がカウンターの右ストレートを先制ヒットさせスタンドで主導権。小谷は打撃を嫌がり距離を潰すと、引き込んでフロントチョークを狙うも極りが甘い。
 ここまでの小谷は劣勢。だが、スタンドに戻り左ストレートで金原を後退させると再度フロントチョーク。これがガッチリと極まり大逆転勝利の予感を漂わせる。ところが外されてしまいサイドからパウンドを被弾してしまう。
 最後にも強烈なパウンドを一発もらってしまった小谷は、流れを引き寄せることができず試合終了。結果は時間切れ引き分けに終わり、小谷はZSTの判定なしルールに救われた形となった。

 “ZSTの2大エース”と称される所と小谷の試合後の光景は対照的に。金原は試合前に「長らくトップを張ってきた小谷選手にお疲れ様と言いたい」と語っていたが、その言葉に遜色のない試合内容を見せ、世代交代を現実なものにした。小谷は「外で勝てない」はまだしも、「内で勝てない」となってしまったら致命的だ。今後は崖っぷちに立たされた小谷の「本気」に期待するしかない。

◆小谷「自分の思うような動きができなかったです。(パンチもらっていたが?)打たれ弱くなっている感じがしました。(逆に自身の攻撃は?)2Rパンチが当たって挽回できると思いまたが、上手くいかなかったです。(もう一回金原と戦いたい?)自分の体を万全にしてもう一回したいです」

◆金原「トップの選手だったので、胸を借りるつもりでした。自分の力は全部出せました。(有利に試合を運んでいたが?)たまたまパンチが入ったからだと思います。(引き分けという結果について)もう1Rやりたいという気持ちはあります。(これからもVTルールでやりたい?)やりたいですね。パウンドは当たって、当てられてと手応えがあったので。(トップの選手と戦って自信がついた?)自分がどこまでできるのかと思っていたので、トップの選手とここまでできてすごい自信になりました。来年は柔術・キックなどZSTの選手として他団体に出て行きたいです。大会にこだわりはありません」


第4試合 ウェルター級 5分2R
竹田誠志(U-FILE CAMP町田)
×伊藤博之(ALLIANCE-SQUARE)
1R 1'53" ヒールホールド


 伊藤が右ハイで牽制するも、竹田は冷静にガードしテイクダウンを奪う。だが、両者のポジションが入れ替わると伊藤が足関節を狙う。一回外すが、逆に竹田が足関節を極め返し。これがガッチリと極まり、竹田がZSTトップ前線を死守した。 

第3試合 ZST GT-F(グラップリング)ルール ウェルター級 5分2R
×内村洋次郎(パンクラスP'sLAB東京/ZSTウェルター級王者)
奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
2R 2'24" 腕ひしぎ十字固め


 前回の試合で竹田とのタイトルマッチを制し、初代ZSTウェルター級王者になった内村。打撃が売りの選手なだけに、グラップリングのみのGT-Fルールで、寝技を得意とする奥出相手どこまで戦えるか注目が集まる。「倒せたらラッキーと思われるのがムカツク」と内村本人はあくまで強気だったが…。
 1Rの大半はスタンドでの探り合い。奥出が飛びつき腕十字を仕掛けるも不発で、緊張感ある攻防が続く。2Rに入るとまず内村がバックを奪うことに成功する。だが、奥出も動き続け、上のポジションへ入れ替わる。そして、そこからサイドに移動すると素早く腕十字に移行。粘る内村だったがあえなく腕を伸ばされタップ。内村は王者になった初戦で、グラップリングの落とし穴にはまってしまうことに。
 奥出は「次はZSTルールで内村選手と勝負したい」と表明。打撃ありの通常ルールでも王者から勝利を奪うつもりだ。

第2試合 ライト級 5分2R
×太田裕之(ZFC)
伊藤健一(ALLIANCE-SQUARE)
2R 3'55" KO(右アッパー)
※1R、消極的行動で太田にイエロー1

第1試合 バンタム級 5分2R
藤原敬典(秋本道場Revo龍tion)
×二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
1R 1'04" 変形フロントチョーク


◆オープニングワンマッチ

第4試合 ジェネシストーナメント2007 ウェルター級決勝 5分2R
吉田智彦(U-FILE CAMP.com)
×小島一朗(ZFC)
判定3-0
※吉田が優勝

第3試合 ジェネシストーナメント2007 GT-F決勝戦 5分2R
×西 哲也(バトラーツジムB-CLUB)
清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
判定0-3
※清水が優勝

第2試合 特別グローブ使用 フェザー級 7分1R
×宮川武明(P's LAB 横浜)
○山田哲也(しんわトータルコンバット)
1R 0'44" KO(右フック)

第1試合 ライトヘビー級 7分1R
長井憲治(U-FILE CAMP赤羽)
×松井 崇(TEAM BADASS13)
1R 3'24" スリーパーホールド


◆ジェネシスバウト

第15試合 ジェネシストーナメント2007ライト級トーナメント 1回戦 5分2R
○斉藤利之(RIKI GYM)
×大野翔舞(総合格闘技move)
判定2-1

第14試合 ジェネシストーナメント2007ライト級トーナメント 1回戦 5分2R
×佐藤好宏(チーム09)
○石塚雄馬(ロデオスタイル)
2R 1'30" ヒールホールド

第13試合 ジェネシストーナメント2007ライト級トーナメント 1回戦 5分2R
○二ツ森敬浩(パラエストラ柏)
×稲田 豊(総合格闘技宇留野道場)
1R 0'28" TKO(ドクターストップ)

第12試合 ジェネシストーナメント2007ライト級トーナメント 1回戦 5分2R
○岡澤弘太(AXIS柔術アカデミー)
×山本裕次郎(チーム太田章)
1R 1'19" 腕ひしぎ十字固め

※ライト級準決勝/決勝は、SWAT!15 12/23大森大会で実施

第11試合 フェザー級 5分1R
×山城裕之(しんわトータルコンバット)
○河村貴寿(ZFC大井町)
1R 4'25" 腕ひしぎ十字固め

第10試合 ミドル級 5分1R
×大沼啓介(バトラーツジムB-CLUB)
○エリック・フォート(ノヴァウニオン・ジャパン)
1R 4'57" KO

第9試合 フライ級 5分1R
−榛葉善也(ZFC大井町)
−伊海敬介(SUBMIT静岡)
ノーコンテスト(偶然のバッティングによる)

第8試合 フェザー級 5分1R
△稲葉 聡(秋本道場Revo龍tion)
△阿部剛卓(パラエストラ松戸)
時間切れ

第7試合 バンタム級 5分1R
△清水俊裕(総合格闘技宇留野道場)
△戸澤真澄美(GRABAKAジム)
時間切れ

第6試合 GT-Fルール フライ級 5分1R
○高橋“Benny"正典(フリー)
×内藤広幸(team GACHI)
1R 3'22" 腕ひしぎ十字固め

第試合 GT-Fルール フェザー級 5分1R
△阿部裕文(チームPOD)
△竹中 慎(P's LAB東京)
時間切れ

第4試合 グラップリングルール 女子バンタム級 5分1R
×斉藤梨絵(ZFC大井町)
○坂本ひとみ(AACC)
1R 1'52" 腕ひしぎ十字固め

第3試合 グラップリングルール 女子フライ級 5分1R
×荻山美和(ZFC大井町)
○富田里奈(AACC)
1R 4'11" 腕ひしぎ十字固め

第2試合 ジェネシストーナメント2007 ウェルター級トーナメント準決勝 5分2R
小島一朗(ZFC)
×浅野誉也(AACC)※虎士が負傷欠場。ZST事務局が浅野を選出
判定3-0

第1試合 ジェネシストーナメント2007 ウェルター級トーナメント準決勝 5分2R
吉田智彦(U-FILE CAMP.com)
×徳留一樹(パラエストラ八王子)※平山敬悟が欠場。同門の徳留に変更
1R 4'42" 膝十字固め

Last Update : 11/24 00:09

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