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(レポ&写真) [DEEP] 11.3 名古屋:フューチャーチャレンジ初開催

DEEP事務局 "DEEPフューチャーチャレンジ"
2007年11月3日(土/祝) 愛知・公武堂MACS 3Fタイガーホール

  レポート:木佐木昭(FIGHTS SPIRAL)  写真提供:金子カオリ(名古屋ブラジリアン柔術クラブ) 【→掲示板スレッド】

第8試合 総合ルール 76kg契約 5分2R
×原田勝平(GSB)
河村嘉展(NEX)
1R TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ連打)


 DEEPのクラブ大会やフューチャーファイトへの登竜門的大会「DEEPフューチャーチャレンジ」が初開催され、全8試合が行われた。そのメインに登場したのは、既にプロ興行でも経験を積む河村。ここでくすぶらずに上の舞台に上がりたいところだ。
 河村は上体を沈ませながらの右フックで原田に襲い掛かる。原田はそのフックをもらながらもショートアッパー連打でしっかり応じる。それが数回続くと河村はそれをフェイントに両足へタックル。耐える原田をコーナーに押し込むと、得意の柔道を活かした外掛けでテイクダウン。そしてサイド、マウントとポジションを奪うと、パウンドと鉄槌を使い分け、マウントを返せない原田が一方的に殴られ続けるとレフェリーがたまらず試合を止めた。

第7試合 キックルール 65kg契約 3分3R
○山口庸介(EVOLUTION)
×梅村健次(NEX)
1R KO (左右のフック2発)


 山口は10年を超える空手歴を持ち、ジリ足で相手に向かう。対する梅村寛の弟・健次も山口程ではないが長いキック歴を持つ。
 山口はいきなり前蹴り、右ハイ、左フックとコンビネーションで攻めるとダメージを受けた梅村は驚いた表情。山口がテンポをすらした右フックを1発、1発と当てると、梅村もカウンターで右フックを当てる。
 山口のハイキックのキレが良く、それを警戒する梅村は、山口のロー、ミドルに少し苦しみ後ろに回り始める。コーナーに追い詰めると、山口は左、右とフックで梅村の顎を貫きKOした。

第6試合 総合ルール 70kg契約 5分2R
○勝木康智(GSB)
×日置和芳(EVOLUTION)
1R 三角絞め


 勝木が右ローで試合を始める。組み合うと同時に勝木が引き込むと下に落ちながら三角絞め。しかしコーナーにジャマされブレイク。スタンドで日置がパンチラッシュで圧すと勝木は抱き付きクロスガード。日置は間髪置かずそのままバスター。ブレイクがかかりスタンドに戻ると再度勝木が抱き付き→バスターとさっきと同じ光景が。
 しかし、落とされながらもまた勝木の足が日置を三角に取る。日置は三角絞めを解かずにパウンドで攻めようとするが、勝木の左足のフックが完全に掛かると両者が転げ、レフェリーがストップ。EVOLUTION陣営は第3試合同様、「止めるのが早い」と不満を口にした。

第5試合 DEEP X(グラップリング)ルール 67kg契約 3R(4分・4分・2分)
×小木曽直(NBJC)
○吉川圭太(NEX)
1R ギブアップ (腕ひしぎ十字固め)


 試合開始と同時に両手を挙げて構える小木曽。吉川は躊躇せずその小木曽の懐にもぐり込み胴タックル。瞬時のやり取りで両脇を差された小木曽は、コーナーをうまく利用し跳び付きクロスと同時にフロントチョークへ。しかし掛かりが浅くスタンドへ。
 吉川がタックルでテイクダウンすると小木曽は吉川の右手をかんぬきで伸ばしにかかる。それを嫌った吉川が立ってそのまま持ち上げると、再度小木曽がコーナーを支えにフロントチョーク。チョークを抜いてトップを取ろうとする吉川の右手を、小木曽が下から腕ひしぎへ。極まるか!?と場内の静寂が途切れる。
 しかし吉川が腕を引っこ抜こうとした瞬間オモプラッタへ!完全にリストロックが極まっていたが、吉川は粘り付くように小木曽の体を潰しサイドを奪う。そこからは吉川が磐石の動きで腕十字を極めた。

第4試合 キックルール 68kg契約 3分3R
△古澤道隆(NEX)
△柘植崇之(GSB)
時間切れ


 187cmという長身で、さらに手足の長い古澤が、柘植の動きをうかがいながらローで攻め立てる。柘植はそのローに苦しみながらも飛び込んでのフックで打開を図る。柘植が古澤をコーナーやロープに追い込むと、古澤は途端に動きが固くなり、柘植はそこにつけ込む。
 2R、3Rと柘植のローが古澤の動きを徐々に低下させると、スタミナが無くなったにも関わらず古澤は必死の反撃。しかし、終始自分のペースと間合いをキープした柘植がそのまま有利に試合を展開。3R終了のゴングが鳴ると規定により引き分けに終わった。

第3試合 総合ルール 60kg契約 5分2R
○加藤直之(NEX刈谷)
×平松ミッチー(EVOLUTION) 
1R レフェリーストップ (チキンウイングアームロック)


 打撃の交換から平松がタックルを仕掛けると、もつれるようにテイクダウン。トップポジションを取ってパウンドで攻めようとする平松の右腕に加藤が絡み付く。クロスガードを維持したまま加藤は腰を切ると、平松の腕を鋭角に捻り上げる。曲がり方が危険と判断したレフェリーが試合を止めると、平松は立ち上がり「なんで?まだ全然大丈夫なのに」と不満を漏らし驚いた表情。EVOLUTION陣営も選手をかばうためか、そのレフェリングに対して野次ったが、逃れようのない状態での極まり方で、正当なストップだった。

第2試合 DEEPX Jrルール 4分2R
×中串 耀(NEX)
○松花正也(GSB)
1R 三角絞め


 第1試合に続き小学生の中串が登場。対する松花は中学生。この年齢の2歳差はそのまま体の大きさで現れていた。
 組み合うと力の差を感じた中串は跳び付きクロスをすると、その状態からアームロックを狙う。松花は冷静に対処しクロスを解いてパスを狙うが、動き続ける中串に手こずる。下になった松花は長い足を活かして三角の形を作ると、ジワ、ジワっと絞めをキツくさせ、レフェリーがストップ。前試合の松尾同様、負けてリング上で泣きじゃくる中串の姿が印象的だった。

第1試合 DEEPX Jrルール 4分2R
○杉原光世(コブラ会イースト大阪)
×松尾洸希(NEX)
2R 3'45" チョークスリーパーホールド


 スポットライトの当たるリングに小学生二人が登場。トップロープの高さにも満たない身長の子供が二人向かい合い、違和感を覚える。
 しかしいざゴングが鳴ると、松尾は大人顔負けの低空タックル。子供のグラップリングを見たことのない大人たちが、「おおっ!」と驚く。松尾の一本背負いを耐えた杉原がバックを取って4P奪取。杉原はチョークをしかけながら腕十字から三角絞めと移行。ただの子供ではない、と会場からは溜め息の声が漏れる。
 2R、クロスガードからなんとか腕十字を取りたい松尾だが、杉原がじっくりパスするとサイドからバックへとスルっと抜け、チョークで一本を奪った。

Last Update : 11/05 10:59

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