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(レポ&写真) [R.I.S.E.] 10.28 新宿:龍二、須藤をKO。裕樹は水谷下す

KGS "3A-LIFE presents R.I.S.E.-β- “L7""
2007年10月28日(日) 東京・新宿FACE

  レポート:本庄功志  写真:ひっとまん大場。
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第8試合 セミファイナル DoA'07 LAST SURVIVAL 3分3R(延長1R)
×須藤信充(team SUDO/キックボクシング3階級元王者)
○龍二(リアルディール/REALDEALミドル級王者)
1R 1'38" KO(右フック)


 この日のR.I.S.E.新宿FACE大会は、立ち見客もごった返す超満員。大会前、会場に入るためのエレベーターの前では、行列ができる店のようなものすごい長蛇の列ができた。そのうち多くのお目当ては“天才”須藤。試合直前には、いままでの試合を大きく上回る歓声と「須藤!」という声が東西南北から乱れ飛ぶ。
 まずは龍二が鋭い右のローで、試合の口火を切る。須藤は得意の左フックでお返し。その攻撃に観客は歓声を上げ、久しぶりの須藤の戦いに期待を寄せる。その後も、右ボディ、左フックと打ち分ける須藤だが、距離を詰められ龍二の右アッパー、ワンツーと被弾。右ローもチクチクともらい続け、ペースは少しずつ龍二へ傾いていく。
 須藤は左右のフックを強振していくが、龍二はしっかりとガード。そしてラウンド中盤。試合の幕切れは唐突に訪れる。中間距離になり須藤が右ロー。だが、龍二にドンピシャの右フックを合わされダウンをしてしまう。完全に意識を飛ばされた須藤。立ち上がろうと粘るも、足元が大きくふらつき万事休す。天才が一瞬の攻撃であっけなく散った。
 勝った龍二は喜びを爆発。須藤相手に堂々の勝利で、コーナーポストから四方の観客に存分にアピールした。「相手が良い選手なので勝てば普通にアピールになる」と試合前話していた龍二。DoAトーナメントへの出場は確実だろう。
 対する須藤は、DoAに繋がる大事な試合を落としてしまった。DoA優勝が、須藤が切望しているK-1への出場に一番手っ取り早い通行手形となるだけに、なんとも痛すぎる一敗だ。天才も今年の12月で37歳。「K-1に出る」という言葉は、このまま幻で終わってしまうのだろうか。

第9試合 メインイベント DoA'07 LAST SURVIVAL 3分3R(延長1R)
×水谷秀樹(スクランブル渋谷/R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT '06 王者)
○裕樹(リアルディール/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '04 準優勝)
判定0-3 (櫻井28-30/秋谷28-30/梅澤28-30)


 序盤から水谷が前へ前へとプレッシャーをかけ、ロー、ヒザと当てる。だが、八の字ガードの為か、隙間からアッパー、また左ローと次々に被弾。ラウンド終盤には裕樹のワンツーでグラつく場面もあり、早々から劣勢に立つ。
 2Rに入ってもその状況は変わらず。ローのダメージで足が流れ、再びガードの隙間からアッパーをもらう。キックを当てながら前に出ている水谷だが、手数の多い裕樹の攻撃を受け続けているというのが印象だ。
 3Rも同様の展開。消耗戦に突入し、「38度の熱があった」という裕樹だが、ヒット数では上。全ラウンドを通した左ローで水谷の足を痛めつけ、判定勝ちをおさめた。
 マイクを持った裕樹は「12月のDoAトーナメントを制して、R.I.S.E.のリングのワンマッチで尾崎(圭司)選手と戦いたい」と、過去に2戦して2敗と悔しい思いをしている相手へのリベンジを目標に掲げた。

第7試合 DoA'07 LAST SURVIVAL 3分3R(延長1R)
×CRAZY884(on the Rope/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '03 '04 3位)
○拳士(シルバーウルフ/プロボクシング日本ウェルター級元6位)
判定0-3 (大澤25-30/梅澤25-30/小川26-30)

※2R、パンチ連打・右フックでCRAZY884に2ダウン、3R左フックで1ダウン

 2Rにパンチで2度のダウンを奪った拳士が、試合を完全にコントロール。相手の攻撃はダッキングでスカし、カウンターを着実に当てるところが元プロボクサーだけあって上手い。3Rに884の左アッパーを被弾したが、お返しの左フックで3度目のダウンを奪い勝敗を決定付けた。

第6試合 DoA'07 LAST SURVIVAL 3分3R(延長1R)
○日菜太(湘南格闘クラブ/KAMINARIMON 70kgトーナメント '05 優勝)
×MIKOTO(アイアンアックス)
判定3-0 (小川30-27/桜井30-27/大澤30-26)

※3R、左ローキックでMIKOTOに1ダウン

 日菜太が左ミドル、ローとヒットさせ試合の主導権を握る。特に左ローが有効で、2R後半からMIKOTOの足が大きく流れ始め、3Rにはダウンを奪うことに成功。ジャンプしてローをかわすMIKOTOに対し、日菜太は足狙いに固執せず、攻撃を上下に打ち分け文句なしの勝利を手にした。

第5試合 DoA'07 LAST SURVIVAL 3分3R(延長1R)
○小宮山大介(北斗会館/新極真会 第20回全日本軽量級優勝)
×大渡博之(正道会館/正道会館 第3,4,6,7回全日本軽量級優勝)
4R 判定3-0 (櫻井10-9/秋谷10-9/小川10-9)

3R 判定0-0 (櫻井28-28/秋谷28-28/小川28-28)
※2R、左フックで小宮山に1ダウン

 試合は組んでのヒザを多用してくる大渡に、小宮山は出入りの速い攻撃で序盤のペースを握る。カウンターの右フックをヒットさせるなど、打撃戦では一枚上か。しかし、2Rに入ると逆にカウンターの左フックをもらいダウンしてしまう。だが、開始後すぐに4連打するなど効いた素振りは見せない。
 最終回は小宮山のラウンド。右フックを連続ヒットさせ大渡にダメージを与えると、右ボディから左フックとコンビネーションで攻め立てる。連打多くヒットを重ね2Rのダウンのポイントを挽回した小宮山は、延長戦でも相手のヒザをガードしながら連打を当て接戦を制した。

第4試合 DoA'07 LAST SURVIVAL 3分3R(延長1R)
○大輔H.G.(TARGET)
×國安浩史(シルバーウルフ)
1R 2'49" KO (左ストレート)

※1R、左ハイキックで國安に1ダウン

 試合はHGが左ミドルで先制。対する國安も右ロー、少なめだが出すパンチは鋭く速い。だが、試合を動かしたのはHG。左ハイでダウンを奪うことに成功すると、開始すぐ左ハイをもう一発被せ國安を下がらせる。こうなったら完全にHGペース。距離を詰めると左ストレートを繋いで試合を終わらせた。

第3試合 60kg契約 3分3R
○板橋 寛(スクランブル渋谷/R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT'07 第3位)
×長岡理郁(MAキック・Studio-K)
判定0-3 (30-28/30-28/30-27)

第2試合 67kg契約 3分3R
×敏暴ZLS(チームゼロス/KAMINARIMON 65kgトーナメント '07優勝)
○並木祐二(クロスポイント・ムサシノクニ/KAMINARIMON 65kgトーナメント '07準優勝)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
※2R、左フック・パンチ連打で敏暴ZLSに2ダウン

第1試合 61kg契約 3分3R 
×大嶋茂樹(スクランブル渋谷/KAMINARIMON 60kg級トーナメント '07優勝)
○高平大需(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
1R 2'18" KO (3ノックダウン:左フック)

※午前より行われたKAMINARIMON CLIMAX '07 70kg級トーナメントは池井佑丞(クロスポイント吉祥寺:写真)が優勝し、DoAトーナメントへの出場権を獲得した。

Last Update : 10/30 21:38

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