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(レポ) [DEEP] 10.21 浜松:渡辺久江、キックルールでTKO勝ち

DEEP事務局 "club DEEP 浜松"
2007年10月21日(日) 静岡・アクトシティ浜松

  レポート:木佐木昭(FIGHTS SPIRAL)  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


■第2部:ワンマッチ

第10試合 95kg契約 5分2R
カルロス・トヨタ(HARD COMBAT)
×小島良祐(総合格闘技武門会)
1R 0'45" 腕ひしぎ十字固め


 浜松を代表する日系ブラジリアン格闘家のカルロス・トヨタが入場すると大声援が飛ぶ。この日ここまでHARDCOMBAT勢が4戦全敗しており、勝利を欲する地元の仲間たちはいやがおうにもヒートアップする。
 トヨタは巨体をかがめ、きれいなワンツーを繰り出すとそれがヒットし、さらにパンチをかぶせると小島はたまらず組み付く。しかしトヨタがこかしてテイクダウンすると同時にマウントへ。パウンドを防御しようとする小島の右腕を取り腕十字。無理にパウンドを打とうとしないトヨタの柔術家としての本分が垣間見えた。トヨタの勝利に仲間たちがリング上になだれ込み狂喜乱舞した。


第9試合 キックルール 48kg契約 3分2R
○渡辺久江(フリー)
×ヤン・ジョンオゥン(韓国/CMA KOREA)
2R 0'40" TKO (タオル投入:フック連打)


 ヤンが契約体重を1kgオーバーしたとして、イエローカードが2枚提示された状態から試合が始まる。ヤンはテコンドーを思わせる蹴りを繰り出すが、パンチ技術に関しては蹴りより数段落ち、ただガムシャラにパンチ連打で渡辺に向かって行く。
 渡辺はそのパンチに対して冷静に距離を取ろうとするが、ロープを背にするとヤンのパンチを、ポコ、ポコともらう。
 2Rになると渡辺がヤンの間合いを完全に見切り、キックで牽制。有効な攻撃手段を思いつかないヤンに対し、渡辺は離れた距離から飛び膝蹴りを繰り出す!ヤンがその膝を両手でガードした瞬間、渡辺のフックがヤンの顔面を襲った。
 試合後、マイクを握ると、試合前の表情や冷徹なファイトスタイルとは打って変わった可愛い表情と声で、ヤンへの礼を述べた後、「また女王に返り咲くために頑張ります」と、同じ会場にいた現・女王のMIKUを意識するかのようにアピールした。


第8試合 77kg契約 5分2R
井上裕貴(木口道場レスリング教室)
×木村直生(EVOLUTION)
2R 1'43" TKO (レフェリーストップ:右フック)


 関東で活動しながら実績を積む井上。木村は中部で高い実績を誇る格闘家だが、この試合は、中部だけではなく中央でどれだけ闘えるのか試金石ともなるマッチメイクだ。
 1R、ファーストコンタクト後まもなく組み付くとブレイク。そしてまた同じ展開になったかと思ったら、井上がこかしてテイクダウンからサイドへ。なんとかガードをパスしたいが木村の防御が固く、サイドへ回ったにも関わらず攻め手がなくブレイク。スタンドで殴り合うとすぐ最初と同じ展開に。1R終了間際、井上が右フックでダウンを奪うとパウンドで追撃したいところだったが、木村はゴングに救われる。
 2R、また井上が右フックでダウンさせるとグラウンドに行こうとするが、木村が足を利かし立ち上がると組み付いてブレイク。木村は鼻血を出し、チェックを受けるが試合再開。井上の不規則なテンポのがジャブが2発、木村の顔面に当たった後、一瞬の間を空けた右フックが木村の顔面を襲った。


第7試合 76kg契約 5分2R
○山下智康(禅道会)
×岩崎訓大(HARD COMBAT)
判定3-0

第6試合 64kg契約 5分2R
木部 亮(NEX)
×松井良太(HARD COMBAT)
1R 1'01" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)


 木部は第5試合までのレベルとは明らかな違いを感じさせるキックボクシング技術で観客の空気を変える。レスリングと寝技では決して敵わないと分かっていた松井は、スタンドでの打ち合いに活路を見出したいところだったが、「自分でも分からないうちに組みに行ってました」といい、木部に組み付くとあっさりテイクダウンされてしまい、サイド→マウントと流れるようにポジションを奪われる。木部はそこから関節を取りに行くまでもなく、パウンドを連打するとレフェリーが止めに入った。KO勝利に沸く場内の雰囲気に反して木部はいたってクールにリングを下りて行った。


第5試合 70kg契約 5分2R
×須山 渉(HARD COMBAT)
○石嶋大悟(ライコンドー)
2R 1'48" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)


 武道家然とした佇まいの石嶋。相反して須山は地元の声援を受け派手な登場。1R、積極的に前に出て、打撃、タックルと攻撃を繰り出す須山に苦しみながらも石嶋はしっかり対処する。2R、1Rと同じく積極的な須山に対して、石嶋は腰を据えて受け構える。石嶋のそれは、DEEP 32での阿部兄のファイトスタイルを彷彿させる。グラウンドで須山が攻撃のバリエーションをなくすと無理矢理足関節を取りに行くが、石嶋はポジションを取り直しパウンドを連打して勝利した。


第4試合 DEEP Xルール 無差別級 4分2R+2分1R
○マウリシオ・ソウザ(ボンサイ柔術)
×マテウス・フォルチ(ロータス・クラブ)
1R 2'30" チョークスリーパー


 レアンドロ山下が出場する予定だったが怪我により欠場。代わってマテウスが参戦。中部でマウリシオ・ソウザを倒せる選手など想像がつかない。さっそくマウリシオがテイクダウン(2P)、パス(3P)、パス(3P)、マウント(4P)、バック(4P)と計16ポイントをあっさり奪うとチョークでしめた。マウリシオ先生の華麗なムーブにグラップリング経験者がみな酔いしれた。


第3試合 68kg契約 5分2R
×ヘンリ・ボルベリン(HARD COMBAT)
○伊是名正旭(Aciu)
判定3-0

第2試合 総合おやじルール 無差別級 3分2R
×浦山靖明(禅道会)
クラウジオ・シウバ(クラブバーバリアン)
1R 2'52" TKO (レフェリーストップ:パンチ)

第1試合 キックルール 59kg契約 3分2R
○関谷勇次郎(士道館)
×坂井 拓(GSB)
1R 0'38" TKO (2ダウン)


■第1部:フューチャーキングトーナメント中部地区予選

65kg以下級 決勝戦  5分2R
○赤尾征爾(NEX)
×松井英夫(禅道会)
1R 4'32" KO (左フック)


 既にプロで場数を踏んでいる松井は、このトーナメントでも無駄な動きが少なく腕十字2本、KO1つで勝ち上がる。赤尾は闘志ムキ出しのファイトスタイルで決勝まで駒を進めた。
 赤尾の左ミドルのキレが鋭く、松井は打撃戦を避けて組み付きたがる。もつれるようにグラウンドに移行すると、赤尾はバックを取り切れずブレイクがかかる。スタンドで再度組み付くと、赤尾がテイクダウンするが、松井が下から十字を奪う動きで赤尾に攻めさせない。
 ブレイクがかかりスタンドに戻ると、赤尾の左フックが炸裂。当たった瞬間赤尾は、「あれが当たったことがメチャメチャ嬉しすぎた」と喜び、レフェリーがストップをかける前に両手を挙げてガッツポーズしてしまう。しかし赤尾の左拳の感触は確かで、松井は数分間立ち上がれなかった。


70kg以下級 決勝戦  5分2R
×ホベルト・ブリット・ヒロシ(HARD COMBAT)
○鈴木雄亮(TEAM HAMBOLT)
1R 2'53" KO (右フック)


 まずホベルトのテイクダウンで試合が動く。二度目のテイクダウン後、サイドに回るも鈴木がスタンドに戻す。ホベルトが主導権を握っているように見えたが、右フックの互角の打ち合いの後、鈴木の右フックがあらためてホベルトの顔面をとらえKO勝利。


76kg以下級
ホベルト・リママルコス(HARD COMBAT)

82kg以下級
長堂嘉夢(CMA戦ジム)

Last Update : 10/24 14:31

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