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(レポ) [K-1 WGP] 9.29 韓国:澤屋敷、藤本下し決勝トーナメントへ

FEG KOREA "FieLDS K-1 WORLD GP 2007 IN SEOUL FINAL 16"
2007年9月29日(土) 韓国・ソウル・オリンピック第1体育館

  レポート:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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◆ FINAL 16 (すべて3分3R(最大延長2R))

第9試合 
○チェ・ホンマン(韓国/フリー/開催国推薦選手)
×マイティ・モー(アメリカ/フリー/USA GP優勝)
判定2-0 (チョン29-29/朝武30-28/御座岡30-29)


 モーはロングフックとローキック、ホンマンはシュルトのように左のつま先を当てる形での前蹴りを多用。どちらも決定打のなかなか出ない展開だった。しかし2R、ホンマンの左足のつま先がモーの股間に直撃。モーは悶絶するが、大成敦レフェリーはなぜかダウンを宣告してしまう。結局展開は変わらず、実質両者ポイントのつかないような内容だったが、このダウン分でホンマンが勝利する形となった。
 モー陣営はローブローだと抗議。谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「後味が悪い」「今後、VTR判定を試合中に導入するかどうかも含めて検討します」と話しており、審判団の審議次第で勝敗が覆る可能性も残されている。

※その後、K-1競技委員会はVTRで再検証し、モーのダウンは取り消しとなった。詳細は別記事参照


第8試合 
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ/前年ベスト8)
×レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー/推薦選手)
1R 終了時 TKO (タオル投入)


 開始すぐからアーツがプレッシャーをかけ、ローを着実にヒット。セフォーは1分足らずでフラフラに。アーツはパンチも絡め圧倒し、ラウンド終盤にダウンを奪取する。精彩を欠いたセフォーはインターバル時に戦意を喪失し、セコンドがタオルを投入し、試合が終わった。


第7試合 
×藤本祐介(日本/モンスター・ファクトリー/アジアGP優勝)
○澤屋敷純一(日本/チームドラゴン/推薦選手)
3R 1'34" KO (3ダウン:戦意喪失)


 1R、藤本がローとパンチで積極的に攻めると、1分少々で澤屋敷は鼻血を出す。骨折の疑いもあったが、試合は続行。澤屋敷はなかなか手が出ない。
 しかし2R、澤屋敷はパンチの打ち合いで左を当て始め、リズムをつかむと、ボディへの左のテンカオ(膝蹴り)連打でダウンを先取。その後の打ち合いでも冷静に対処し、前に出る藤本に右ハイを当て2ダウン目を奪う。
 残り時間が少なく3Rに突入したが、藤本は踏ん張りが効かなくなりスリップを繰り返し、戦意喪失と判断されダウンを宣告されるように。結局その累積で試合終了となり、澤屋敷の決勝トーナメント進出が決まった。


第6試合 
○ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・Xトリーム・チーム/前年ベスト8)
×パク・ヨンス(韓国/Tエンターテインメント)
1R 0'54" KO (右フック)


 6月に左腕のボルト13本を外したバンナ。前腕にはテーピングが見える。急遽出場のヨンスは右の蹴りを積極的に打ち、序盤から仕掛けるが、バンナが前に出てパンチのプレッシャーをかけ、すぐに主導権。1分足らずで右フックでKO勝ちした。


第5試合 
○グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館/前年ベスト8)
×ハリッド・“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデン・グローリー・ジム/前年ベスト8)
判定3-0 (30-27/30-27/30-26)


 パンチで距離を詰めるハリッドに、フェイトーザはカウンターの左膝をアゴに当て、わずか開始30秒少々でダウンを奪取。それでもハリッドはパンチで前に出るが、ブロックしたフェイトーザはショートの左ストレートで2ダウン目を奪う。その後もフェイトーザの猛攻が続くが、ハリッドは驚異的な打たれ強さを発揮。1Rを耐えると、2R以降も耐えてパンチを返し、逆にハリッドが攻め疲れるほどに。ポイントを奪え返せず敗退したハリッドだが、リザーバーに抜擢して欲しいと思わせる好ファイトだった。


第4試合 
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/前年ベスト8)
×ステファン・“ブリッツ”・レコ(ドイツ/ゴールデン・グローリー・ジム/前年ベスト8)
1R 2'50" KO (右膝蹴り)


 昨年世界GPのローブローの恨みを晴らしたいボンヤスキーは、試合前から気合い十分の表情。左右のミドルのラッシュで序盤から仕掛ける。中盤にはボンヤスキーのローがローブローになってしまう一幕も。その後は互いにローの打ち合い主体の攻防となるが、一瞬距離が離れると、ボンヤスキーが右の飛び膝でダウンを奪う。レコは立ち上がりファイティングポーズを取るが、腕の上がりが不十分で、足下がおぼつかなかったため、朝武孝雄レフェリーはKOを宣告した。レコは不満を示したが、ストップはやむを得ないだろう。


第3試合 
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/前年優勝・K-1スーパーヘビー級王者)
×ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チーム・ミスター・パーフェクト/欧州GP優勝)
1R 2'26" KO (左膝蹴り)


 シュルトが左のつま先での前蹴りと左のジャブで序盤からペースを握る。スロウィンスキーもパンチとローのコンビネーションを2度決めたが、その直後、シュルトは右ローを当てた後、左膝をアゴに叩き込み、あっさりと試合を終わらせた。


第2試合 
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/K-1ヘビー級王者)
×ダグ・ヴィニー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー/世界最終予選優勝)
2R 1'23" KO (右ストレート)


 1R、ハリはミドルを中心とした蹴り、ヴィニーは距離を詰めてのパンチでチャンスをうかがう展開。2Rも基本的に同様の展開だったが、ハリはジャブも使いだすと、いきなり距離をつめて右ストレート。これ一発で新鋭対決を終わらせた。


◆ワンマッチ

第1試合 スーパーファイト 3分3R(延長1R)
○キム・ヨンヒョン(韓国/テウンジム)
×柳澤龍志(日本/坂口道場)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
※3R、柳澤は右ローキックでダウン1あり

オープニングファイト2 3分3R(延長1R)
○キム・ミンス(韓国/フリー)
×ランディ・キム(韓国/フリー)
判定3-0 (30-29/30-28/30-29)

オープニングファイト1 3分3R(延長1R)
×キム・ギョンソック(韓国/フリー)
○強太郎レンジャー(日本/チームドラゴン)
2R 2'14" KO (3ダウン:右ローキック)

Last Update : 09/30 16:16

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