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(レポ&写真) [ZST] 9.9 大森:旧リングスルール大会「RX」スタート

ZST事務局 "SWAT!-RX1"
2007年9月9日(日) 東京・ゴールドジムサウス東京アネックス

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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※全試合、旧リングスルールを基にした「RXルール」を採用。ダウン・ロープエスケープは1度(1ロストポイント)まで認められる。イエローカード2枚は1ロストポイント。時間切れの場合はポイントを奪った選手の勝ち。拳による顔面・頭部への打撃は禁止。
 

第7試合 メインイベント ライト級 10分1本勝負
×奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
○伊藤健一(ALLIANCE-SQUARE)
8'51" アキレス腱固め


 伊藤は第二次UWFで船木誠勝が高田延彦と戦ったときのコスプレで試合出場。始まってすぐ、奥出の蹴り足をつかんでアキレス腱を極め、ロープエスケープで1ポイントを奪取する。その後、掌底の打ち合いと、グラウンドの攻防が繰り返され、奥出はたびたび上になるが、再び伊藤がアキレス腱固め。エスケープ時点で足を痛めていた奥出はすぐさまタップした。
 試合後マイクを持った伊藤は「HERO'Sの所さんもカッコいいけど、リングスルールのあなたはもっと輝くと思う。戦う社長と戦うフリーターの戦いで日本の景気を盛り上げましょう(伊藤はコンピュータのシステム運営会社の社長)。リングスごっこ、真剣勝負でお願いします」と“SWAT!-RXスーパーバイザー”の所英男に対戦を要求した。
 今回の試合に向け、ジムの高阪剛代表から掌底の打ち方を習ったという伊藤。所戦以外にも「次はリングス・オランダ、リングス・リトアニアとかの選手ともやりたい」と、かつてのU系マニアならではの夢を語った。
 次回RXシリーズは来年開催予定。通常の大会でもRXルールの試合は行われる。

第6試合 セミファイナル ウェルター級 10分1本勝負
○竹田誠志(U-FILE CAMP 町田)
×佐東伸哉(P's LAB 東京)
1'45" 腕ひしぎ十字固め


 佐東は開会式での選手代表挨拶で「今日は“旧パンクラスルール”の試合を見に来てくれてありがとう」と話し、悪役キャラ全開だったが、試合では田村潔司の弟子・竹田に一方的に攻め込まれ、チョークで序盤からエスケープ。さらに腕十字を極められ完敗した。

第5試合 フライ級 10分1本勝負
−矢島雄一郎(空手道禅道会総本部)
−高橋正典 (フリー)
2'16" 無効試合


 RXルールではグラウンド状態でのボディへのパンチは有効だが、顔面パンチは反則。空手がベースの矢島は、上になると重みのある拳を高橋のボディに叩き込んだが、一発が高橋の顔面に直撃し、イエローカード1。高橋の回復を待ったがドクターストップがかかり、次回以降の大会に延期となった。
 今の時代の選手が、誤って顔面パンチを落としてしまった場合、そのパンチは旧リングスルール時代にはまだまだ使いこなせる選手の少なかった「パウンド」となり、グローブをつけていない分の危険度も増す。今の時代に旧リングスルールの試合をやる上での課題となりそうだ。

第4試合 フェザー級タッグマッチ 15分1本勝負
○西 哲也(バトラーツジム『B-CLUB』) & 大村 朗(フリー)
×清水俊一(宇留野道場) & 清水俊裕(宇留野道場)
ロストポイント0-1


 両陣営ともグラウンドで何度かチャンスを作るが、危なくなればパートナーへのタッチもできるため、1回のみ許されるエスケープをなかなか使わず。試合中盤に大村が俊裕をヒールホールドを極めた際にエスケープがあり、これが勝敗を分けたが、エスケープの回数が旧リングスルールぐらいに多ければ、また違った展開になっていただろう。

第3試合 フェザー級 10分1本勝負
△片山 伸(T-Pleasure)
△岸 貴之(クロスワンジム湘南)
ロストポイント0-0


 グラウンドの攻防が続き、互いにチャンスを何度か作るもポイントを奪えずドロー。一般的なMMAの試合時間とは異なるため、PRIDEか柔術の試合を見ているのに近い、ずっとリングを集中して見る感覚が味わえた。

第2試合 フェザー級 10分1本勝負
○山田哲也(しんわトータルコンバット)
×竹内宏典(バトラーツジム『B-CLUB』)
5'53" アームロック


 まだ17歳の山田に配慮し、首より上への打撃禁止の特別ルールを採用。試合は山田が、所英男ばりのスピーディーな寝技で竹内を圧倒し、腕十字でエスケープを奪った後、アームロックを極め完勝した。

第1試合 女子ミニマム級 10分1本勝負
○玉田育子(AACC)
×奥村ユカ(S-KEEP)
7'34" チョークスリーパーホールド


 RX初興行の幕開けは、ZST初の女子戦に。男子にも全く劣らぬ掌底と寝技の攻防が繰り広げられ、たびたびチャンスを作った玉田がきっちり一本を奪った。


Last Update : 09/11 21:28

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