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(レポ&写真) [SB] 7.28 後楽園:緒形&菊地、カナダMMA勢に敗れる

シュートボクシング協会 "SHOOT BOXING 2007 無双 〜MU-SO〜 其の参"
2007年7月28日(土) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第11試合 日本SB×北米MMA対抗戦・大将戦 71kg契約 3分3R(無制限延長R)
×緒形健一(シーザージム/S-CUP '06 王者・SB日本スーパーウェルター級王者)
○アダム・ヒグソン(カナダ/チーム・トンプキンズ)
判定0-3 (茂木28-29/北尻27-29/和田28-29)

 UFCのメインイベンター・サム・スタウトの代役を急遽務めたヒグソン。キック・プロ戦績14勝3敗、アマ戦績33勝2敗、総合格闘技(MMA)戦績4戦3勝1敗、ISKAやWKAカナダのキックタイトルも保持するという。戦績を見る限り、総合の選手というよりキックの選手という印象だが、実際にリングではキックボクサーとしての強さを発揮。驚異的な打たれ強さと破壊力でシュートボクシング最強の男・緒形から白星を奪った。
 長身のヒグソンは、サウスポーの構えからのパンチや前蹴りに伸びがある。1R残り1分、緒形の右ストレートがようやくヒグソンの顔面をとらえ、緒形はチャンスをつかむが、打ち合いで強さを発揮したのはヒグソンの方。終了間際にコンビネーションでの左ストレートを当て、緒形からダウンを先取する。

 緒形はなんとか立ち上がりKO負けは逃れたものの、2Rもヒグソンのパンチと膝蹴りをもらい劣勢。2R序盤こそ緒形もパンチを返せたものの、ヒグソンはタフさを発揮する。
 3R中盤までヒグソンは攻勢をキープ。右ジャブが止まらず、緒形に攻め入る隙を与えない。残り1分、ようやくパンチの打ち合いに持ち込んだ緒形。自分も被弾しながらもひるまずにパンチを返すと、ロープに追い詰めての連打でダウンを奪いそうになるが、惜しくも時間切れ。壮絶な殴り合いに対する観客の怒濤の歓声で、終了のゴングの音が聞こえないほどだった。
 勝ったヒグソンは「アンディ・サワーと戦いたい。K-1 MAXという選択肢もあるが、チャンスを与えてくれたのはSBだから、SBで戦いたい。緒形も強かった。彼もリベンジをしたいと思うので、組まれたら戦う」とコメント。SBにまた一人、新たな強豪が誕生した。

第10試合 日本SB×北米MMA対抗戦・副将戦 70kg契約 3分3R(無制限延長R)
×菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級2位)
○マーク・ホーミニック(カナダ/チーム・トンプキンズ)
判定0-3 (大村29-30/和田30-30/北尻28-30)


 UFC参戦経験もあるホーミニックは、重心を低くし、雄叫びをあげながら左ボディを主体としたパンチのコンビネーションを放つ。菊地も左ミドル、右ローを当て、2Rには少し効き目を発揮し出した。ところがホーミニックの逃げ足は速く、上体の動きも柔らかく、菊地がロープ際に詰めてパンチを放っても、スウェーで軽々とかわしてしまう。コツコツパンチをもらい続けた菊地は3Rには口から出血。終盤は攻め込まれてしまい、黒星を喫してしまった。勝ったホーミニックは「またSBで戦いたい。次は自分の体重の66kgでやりたい」とコメントした。

第9試合 日本SB×北米MMA対抗戦・先鋒戦 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
○石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
דクレイジードック”・スミス(カナダ/チーム・トンプキンズ)
判定3-0 (大村30-29/茂木30-29/和田30-29)


 スミスはロー等の蹴りを放つ場面もあるが、パンチの打ち方やステップはボクシングスタイル。石川は少しずつローを効かせる。パンチをクリーンヒットさせる場面もあったが、3R終了間際には左まぶたを切られてしまい、やや苦い白星となってしまった。

第8試合 60kg契約 3分3R(無制限延長R)
○及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)
×三原日出男(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級4位)
1R 終了時 TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる頭部のカット)


 開始すぐから三原が積極的にミドルやハイを出し、及川もローを中心とした蹴りで応戦。三原が左縦肘を使い出すと、及川も左の縦肘を返すように。すると三原が前頭部をカット。1R残り40秒でドクターチェックが入り、長い診察の末に続行となったものの、インターバル時にドクターストップがかかった。
 三原は試合前に表明していたとおり、今回が引退試合。やや唐突な幕切れとなり、三原のファンからは不満の声も飛んだが、三原本人は笑顔で勝者の及川を讃えた。マイクを持つと「自分みたいな試合に引退試合を組んでくれて、そして、及川選手は最後に戦ってくれて感謝しています」とコメント。リングサイドのマスコミにも「自分は平凡な男だけど、少しでも大きく見えたのはみなさんのおかげです」と感謝の言葉を述べた。引退セレモニーでマスコミにまでメッセージを贈ってくれた選手は記憶に無い。師匠のシーザー武志会長は涙を流し「何も無い男でしたが、シュートボクシングにとっては宝物でした」と感謝の言葉を贈った。

第7試合 67.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
○アントニオ・カルバーリョ(カナダ/シャオ・フランコ・マーシャルアーツ/修斗ライト級(65kg)世界1位)
×山口太雅(寝屋川ジム/SB日本スーパーウェルター級5位)
判定3-0 (大村30-27/茂木30-27/北尻29-27)
※1R左フックで山口に1ダウン

第6試合 70kg契約 3分3R(無制限延長R)
○金井健治(ライトニングジム/SB日本スーパーウェルター級4位)
×スティール・ヤマウチ(アクティブJ/J-NETWORKミドル級2位)※山内哲也から改名
判定3-0 (大村30-25/北尻30-26/和田30-25)
※1R前方への投げで金井にシュートポイント1、3R左膝蹴りでヤマウチにダウン1

第5試合 55kg契約 3分3R(無制限延長R)
×えなりのりゆき(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級3位)
○ファントム進也(龍生塾/SB日本スーパーバンタム級6位)
2R 2'03" TKO (ドクターストップ:左縦肘打ちによる右まぶたのカット)

第4試合 69kg契約 3分3R(最大延長2R)
×菱田剛気(RIKI GYM)
○中島弘貴(シュートボクセ・アカデミー・ジャパン)
1R 1'18" KO (3ダウン:右フック)


第3試合 ヘビー級 2分3R(延長1R)
○岩下雅大(龍生塾)
×レオナルド・イトウ(ムエタイ・ドリームチーム)
2R 終了時 TKO (ギブアップ)

第2試合 57kg契約 2分3R(延長1R)
×脇田 誠(風吹ジム)
○山本秀峰(マッハ道場)
1R 1'38" TKO (ドクターストップ)

第1試合 60kg契約 2分3R(延長1R)
×崎村暁人(グラップリング・シュートボクサーズ)
○松本 忠(立志會館)
4R 判定1-2 (9-10/9-10)/10-9
3R 判定1-0 (30-29/29-29/30-30)

Last Update : 07/29 14:41

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