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(レポ&写真) [ケージフォース] 5.27 ディファ:石毛、英金網王者に完敗

GCMコミュニケーション "CAGE FORCE-EX EASTERN BOUND"
2007年5月27日(日) 東京・ディファ有明  観衆:1570人(超満員札止め)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】



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第9試合 CAGE FORCEウェルター級王座決定トーナメント準々決勝 5分3R
×石毛大蔵(SKアブソリュート/パンクラス・ウェルター級(75kg)王者)
○ダン・ハーディー(イギリス/ラフハウスジム/ケージウォリアーズ-73kg級王者)
判定0-3 (池田=ハーディー/豊永=ハーディー/芹沢=ハーディー)


 ケージフォースが中心となり結成したWWCN(ワールドワイド・ケージネットワーク)。そこに加盟する海外の金網団体が派遣してきた選手が、このトーナメント初戦でことごとく散って行ったが、ハーディーはその中でも格違いの強豪だった。
 ハーディーは6歳からテコンドーを始め、6年前からはムエタイを習うようになったというストライカー。1R、石毛に金網に押し込まれる状況が続くが、腰が強い。石毛の戦前の予想に反し、なかなかテイクダウンを許さない。差し合いの攻防では石毛のボディに左膝蹴りを打ち込み、距離ができれば強烈な左のインローを何発も当てる。

 そして1R後半、ストレートで2度に渡り石毛をダウンさせ、大チャンスを作る。石毛は鼻血を出しダメージが大きく、スタンドに戻ると金網の中を走りながら逃げ回るほどの劣勢に。
 2R、石毛はグラウンドに持ち込んでパウンドで仕留めにかかるが、総合でも15勝5敗の実績のあるハーディーは寝技も上手い。下からの三角絞めで石毛をギブアップ寸前まで追い込む。石毛はこの後ハーディのバックを取り、パウンドの後にチョークを仕掛けるが、一本を奪えず。
 最大の逆転のチャンスを逃した石毛は、これですっかり体力を使い果たした様子。3R、ハーディーの左ロー、左ハイ、左右のストレートをもらい、大量の鼻血を出し防戦一方に。ハーディーも長旅の影響もあり体力が切れたが、石毛に挽回を許さず。残り1分のブレイク後の最後のチャンスも、石毛はハーディにあっさりとタックルで倒され、グロッキー状態で試合終了のブザーの音を聞いた。

 パンクラスの現役王者が、イギリスの未知の強豪相手にまさかの完敗。試合後の石毛は救急車で病院に運ばれるほどのダメージだった。パンクラス7/27後楽園大会でパンクラス王座の防衛戦を行う予定だったが、無事行えるかどうか心配だ。ハーディはトーナメント準決勝で門馬秀貴と対戦する。

第8試合 CAGE FORCEウェルター級王座決定トーナメント準々決勝 5分3R
○吉田善行(東京イエローマンズ)
×マット・ケイン(オーストラリア/アドバンスドMMA/ウォリアーズ・レアム推薦)
1R 2'59" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)


 吉田がケインの首を抱えて倒すと、肘とパウンドを着実に当てペース。ケインも下から足を昇らせるが、吉田は相手を潰すとパウンドの連打で試合を終わらせ、菊地昭戦への切符をもぎ取った。

◆宇野「出たい選手はどんどん手を挙げて欲しい」

 第1試合の前には大会アドバイザーの宇野薫が観客に向け挨拶。試合後は「石毛選手のほうが強いだろうと思ったけど、ハーディー選手の最初の打撃で、これは気を付けないと危ないと思った」「吉田選手は安定感があった」等とトーナメントを評した。
 さらに「今、PRIDEの状況も含め、総合がいい流れじゃなく、くすぶっている感じがする。ケージフォースに出たい選手はどんどん手を挙げて欲しい。総合がより活性化していければ。ケージフォースはルールもレフェリーもしっかりしていてニュートラルです」と話し、国内外の選手へ参戦を呼びかけた。

第7試合 フェザー級 5分2R
○中原太陽(和術慧舟會GODS)
×キム・インソク(韓国/CMA KOREA KPW)
1R 1'55" フロントチョークスリーパー


 開始すぐ、中原が胴タックルでテイクダウンに成功。金網をうまく使いつつ、サイドを取った後、ハーフから変形のフロントチョークで一本。4試合ぶりの勝利の喜びを味わった。

第6試合 ライト級 5分2R
×池田祥規(極真会館)
○ISE(PUREBRED大宮)
1R 4'32" TKO (レフェリーストップ:バックハンドブロー)


 ISEが上から強烈なパウンドを落とすが、池田が下からグラウンド状態のISEの顔面を蹴り上げる反則を犯し、ISEが左目を負傷。5分ほど休んだ後も、池田は下から蹴り上げてしまい、ISEにとってフラストレーションの溜まる展開に。だがパウンドで痛めつけ、アキレス腱固めでチャンスを作ると、スタンドに戻りバックハンドブローをクリーンヒットさせ、見事勝利をもぎ取った。

第5試合 ウェルター級 5分2R
○瀬戸哲男(極真会館)
×宮谷英樹(MPN MMA TEAM)
判定3-0 (芹沢=瀬戸/梅木=瀬戸/松本=瀬戸)


 慧舟會で練習する瀬戸は、極真仕込みの打撃をほとんど使わず、寝技で試合の大半を制す。1R、瀬戸がマウントを奪い、肩固めを仕掛けるが、サイドポジションを取りたい方向が金網のため極められず。宮谷もスタンドでパンチを当てるが、2Rも瀬戸がグラウンドに持ち込みマウントを奪い、宮谷を圧倒した。

第4試合 86kg契約 5分2R
○御子柴直司(極真会館)
×圭太郎(フリー)
判定3-0 (池田=御子柴/梅木=御子柴/松本=御子柴)


 極真の御子柴と、キックボクシングがベースの圭太郎の一戦は、終始スタンドでの一進一退の打撃戦に。1Rは圭太郎が右ストレートのヒット数でやや上回ったが、2Rにはサウスポーの御子柴が、左ローを効かせると流れをつかむ。左フック、左テンカオを当てた後、右の前蹴り一発で圭太郎をマットに倒し、総合デビュー戦の勝利を決定づけた。

第3試合 ライトヘビー級 5分2R
○内藤征弥(和術慧舟會A-3)
×マコ・ドラゴン(綱島柔術)
1R 1'58" チョークスリーパーホールド


 開始すぐからマウントを奪った内藤が、パウンドの後にチョークを極め圧勝。マイクを持つと、3月のHERO'Sで総合デビューしたプロレスラーの柴田勝頼との対戦を熱望した。

第2試合 ライト級 5分2R
△西野 聡(和術慧舟會TLIVE)
△吉田幸治(フリー)
判定1-1 (池田=吉田/梅木=西野/松本=ドロー)

第1試合 フェザー級 5分2R
×西村広和(和術慧舟會A-3)
○清水隼人(アンプラグド国分寺)
1R 0'25" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

Last Update : 05/28 11:56

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