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(レポ&写真) [SB] 5.25 後楽園:散打との対抗戦は4勝1敗。緒形KO勝ち

シュートボクシング協会 "SHOOT BOXING 2007 無双 〜MU-SO〜 其の弐"
2007年5月25日(金) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第10試合 SB×散打対抗戦 大将戦 エキスパートクラス特別ルール 71kg契約 3分3R
○緒形健一(シーザージム/S-CUP '06 王者・SB日本スーパーウェルター級王者)
×徐 王炎[ジュ・ヤン](中国/2006年中米散打争覇大会70kg級王者)※名前は正しくは王偏に炎
3R 0'58" KO (ボディへの左膝蹴り)


 この日の中国側の5選手の中で、最も散打らしく無かったのがジュ。普通のキックボクサーのようなリズムと構えで、ジャブやミドルを放つ。だが、変則的な前蹴りはやはり散打仕込みのもの。緒形も「軌道が変化するので見え辛かった」と振り返る。2R、ジュはその前蹴りをきっかけに、緒形の右目の視界をふさぐと、膝蹴り、ストレートの連打で一気に攻勢。だが反則の肘打ちを連打してしまいブレイク。緒形は相手のミスでピンチを逃れる。
 再開後、緒形は右ボディを何発も当てジュを圧倒。左膝蹴りを当てると、ジュはローブローをアピールして倒れるが、ボディに効かされたのをごまかすためのように見えた。

 2Rの緒形は右目が「全く見えなかった」といい、ジュを仕留めきれなかったが、3R開始時には回復。序盤、ジュをロープ際に詰めると、再び左膝蹴りをボディに突き刺しジ・エンド。対抗戦で唯一のKO勝利をもたらすとともに、再起戦を白星で飾ることに成功した。
 マイクを持った緒形は「2月(にムエタイ2冠王のビックベンに)敗れたけど、必ずリベンジします。選手生活、限られた時間しか残っていない。SBに命を賭け、骨を埋めます」と宣言。観衆の拍手を浴びた。バックステージでは「SBの強さを見せたい。他団体の強いのとやりたい」と話した。

第9試合 SB×散打対抗戦 副将戦 エキスパートクラス特別ルール 71kg契約 3分3R
○アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/S-cup '02 '04王者、K-1 MAX '05世界王者)
×魏 守雷[ウェイ・シューレイ](中国/2006年全国武術散打大会70kg級王者)
判定3-0 (大村30-27/和田30-27/北尻29-28)


 ウェイはハイキックとパンチのコンビネーションが素早く、サイドキック、右フックも的確に当て、1Rはやや優勢。サワーは攻めにくそう。膝蹴りを顔面に当てても、ウェイは組み付いてダメージをごまかす。
 2Rになると、サワーが左ボディ、左ミドルを当て、ウェイの体力を奪い、ようやく主導権。膝蹴り、ローも効かせる。3Rもサワーは顔面に膝蹴りをたびたび当て圧倒するが、ウェイは驚異的な打たれ強さを発揮。膝蹴りでダウンした場面も、しばらく逃げ回った後、立ち上がれなくなるという形。結局最後までサワーのパンチと膝のラッシュにも倒れず。敗れはしたが日本人との試合も見てみたいと思わせる実力者だった。

第8試合 SB×散打対抗戦 中堅戦 エキスパートクラス特別ルール 71kg契約 3分3R
×大野 崇(Unit-K/ISKA世界ミドル級王者)
○鮑 輝[バオ・フィー](中国/2006年全国散打選手権大会65kg級王者)
判定0-3 (大村27-30/平27-30/和田27-28)


 バオのスピードとつなぎの速い前蹴りをはじめとした蹴り技に大野は苦戦。1Rには前蹴りで吹き飛ばされた後、右ストレートをもらいダウンを喫する。大野は膝蹴りを中心に攻めるが、なかなか流れをつかめず。3Rにはバオはタックルから抱え上げて投げつけシュートポイント1を獲得。散打の全国選手権王者の強さを見せつけた。試合後はサワーや緒形とも戦いたいと話した。再来日を期待したい。

第7試合 SB×散打対抗戦 次鋒戦 エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R
○菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級2位)
×姜 春鵬[ジャン・シュンフェン](中国/2006年中泰国際散打対抗試合75kg級王者
判定3-0 (和田30-28/北尻29-28/平30-28)


 ジャピングの右ハイと右ローがなかなか鋭いジャンだが、菊地のパンチをもらうようになると失速。2Rにはスタミナも切れ、ロープをつかんで攻撃したり、バッティングを狙ったりと、ラフファイトが目立つ。3R、パンチラッシュで主導権を維持する菊地だが、バッティングのせいで鼻血を出し、右目下と左目上を腫らし、思うように力を出しきれなかった。

第6試合 SB×散打対抗戦 先鋒戦 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R
○石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
×段 寒松[ドゥン・ハンソン](中国/2007年中泰国際散打対抗試合60kg級王者)  
判定3-0 (大村30-29/北尻30-28/平30-29)


 開始しばらく、ドゥンのバックキックとサイドキックで先手を取るが、1R中盤過ぎから口で息をするようになり失速。動きを読んだ石川は右ストレート、膝蹴りを当てつつ、ギロチンも随所で仕掛け、試合後半はドゥンを圧倒した。対抗戦はSBの4勝1敗に終わった。

第5試合 エキスパートクラス特別ルール 61kg契約 3分3R
×三原日出男(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級4位)
○ナグランチューン・マーサM16(及川道場/SB日本フェザー級2位)
判定0-2 (大村28-30/和田28-30/北尻29-29)
※2Rフロントチョークによりナグランチューンにキャッチポイント1

第4試合 スターティングクラスルール 70kg契約 2分3R
×関戸一智(湘南ジム)
○鳥居 剛(U-FILE CAMP)
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
※2R右ストレートで関戸に2ダウン

第3試合 スターティングクラスルール 57kg契約 2分3R
×岩崎晃久(大村ジム)
○山本秀峰(マッハ道場)
1R 2'00" KO (左フック)

第2試合 スターティングクラスルール 69kg契約 2分3R
×時田佳幸(シーザージム佐倉)
○山崎貴文(シュートボクセアカデミージャパン)
判定0-3 (29-30/28-30/29-30)
※2R前方への投げで山崎にシュートポイント1

第1試合 スターティングクラスルール 57kg契約 2分3R
×鈴木友則(湘南ジム)
○山下武延(TARGET-Z)
判定0-3 (28-30/27-30/29-30)


Last Update : 05/26 15:57

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