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(レポ&写真) [スマック] 5.19 新宿:高橋初戴冠。後輩HIROKOが挑戦権

キルゴア / スマックガール実行委員会 "SMACKGIRL 2007 〜最強はUSAだと女王は言った〜"
2007年5月19日(土) 東京・新宿FACE (夜の部)  観衆:650人(満員)

  レポート:本庄功志  写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】



 【ONLINE SHOP】 DVD最新作「SMACK GIRL 9」06年7月〜07年3月の全5大会のうち37試合を収録

 

第8試合 メインイベント 第3代スマックガール無差別級女王決定戦 5分3R
○高橋洋子(巴組/71.5kg)
×アリシア・ミーナ(アメリカ/77.7kg)
1R 3'04" チョークスリーパー

※1R、左ハイキックでミーナに1ダウン
※高橋が第3代無差別級女王に

 開始早々ミーナが、パンチを振り回しながら突進して試合を動かす。高橋は「対処の仕方がわからなかった」と最初は戸惑いを見せるも、徐々に息が切れ始めたミーナの動きを冷静に見極め、左ハイキックでダウンを先取する。かまわず突っ込んでくるミーナだが、高橋が倒してバックを奪うとチョークスリーパーを極め勝負あり。ブキャナー欠場で急遽決まった相手をきっちりと仕留め、格闘人生初のベルトを獲得した
 防衛戦は、無差別級トーナメントを制したHIROKOとの同門対決が内定。「練習では教えられない事を教えたい」「いずれはこのベルトを巻いてほしいですけど、まだあげませんよ」と、禁断の対決に意欲を見せる。
 だが、3連敗を喫したマルース・クーネンや、強豪エリン・トーヒルの名を何度も口にし、世界にも目を向けている高橋。今回の試合にも納得をせず、ベルトを腰に巻こうとはしなかった。常に上を見続け、HIROKOとの防衛戦もほんの通過点にしか見ていないように感じられた高橋から、既に女王としての風格が存分に感じられた。

◆高橋「勝ててよかったです。相手の突進で、どう対処していいのかわからず少し焦ってしまいました。でも、同時に向こうの焦りも感じてきていました。セコンドの声を聞きながらやっていました。
 タイトル戦は3回目ですね。2回は海外でやって、日本では初めてです。スマックのメインも初ですね。(リングではベルトを巻かなかったが?)なんか恐れ多くて。あと、試合に納得していないのもありますね。相手の突進を対処できませんでしたから。まだまだ世界にはエリン、クーネンといった強豪がいますので。あとは自分の気持ち次第ですね。巻くか巻かないかは。
 そういえば私、(同門の)HIROKOとやらなきゃいけないんですよね? 練習では教えられない事を、リングで教えたいです。手を抜かず、同門だからこそ本気でやります。HIROKOには近いところではなく、遠いところを見てほしいですからね」

第5試合 スーパーギャルズミックス杯 無差別級トーナメント決勝戦 5分2R
○HIROKO(巴組/76.5kg)
×武田美智子(空手道禅道会/78.2kg)
判定2-1 (梅木=武田/芹澤=HIROKO/井口=HIROKO)

※HIROKOが無差別級トーナメント優勝。女王挑戦権獲得

 武田の入場には、シンガーソングライターの阿里耶さんが登場。「でも。。あったまりたいの」をライブで歌い、会場を盛り上げる。
 試合はHIROKOが高身長を活かして首相撲からのヒザをボディ、顔面へと打ち付け主導権を握る。2Rになると武田の投げに苦戦するが、グラウンドは冷静に防御。中盤には四つん這いになった相手のボディにヒザ、立ち上がって踏みつけるように蹴りを放つ。その後は攻撃をヒザ一つに絞るも、もう少し連打が打てるようになると最大の武器になり脅威にもなるか。
 判定はスプリットでHIROKOに軍配。武田を支持した芹澤ジャッジはテイクダウンを評価したのだろう。デビュー3戦全勝でトーナメントを制し、無差別級のベルトに王手をかけたHIROKO。「大型新人」が無敗で王座に駆け上がれるか大いに注目だ。

◆HIROKO「相手はハートが強いので、アグレッシブに攻めました。(投げられていたが?)時間が経って足腰が弱ってきてしまいました。今後改善していきたいです。(トーナメントを制して、ベルトが見えてきたが?)ベルト挑戦したいです!すごいほしいです!相手は誰でも意識しています。(先輩の高橋になるかもしれないが?)怖いかもしれませんが、たくさん練習して押せ押せでいきたいと思います」

第7試合 特別ルール(寝技時間制限なし&パウンド有り) 62.5kg契約 5分2R
○赤野仁美(AACC)
×リズ・ポズナー(カナダ/ポズナー・パンクレイション)
2R 0'52" アームバー


 赤野がグラウンドに持ち込むと、パウンドと腕十字で先制。外されるがグラウンドでは赤野が主導権を握る。だが、スタンドになるとポズナーがロー、ミドルで赤野のペースを狂わせる。2Rに入ると早々に上になった赤野が、腕十字の流れから相手の胴体を両足で挟んだ状態でアームバーを極め快勝した。

◆赤野「最初にジャブをもらって、少しクラッときました。組んでから前や後ろに投げるといった、やりたいことができなかったですね。(相手の印象は?)ジャブが見えませんでした。速かったです。打撃は上手かったですね。グラウンドは相手があまり技を出してこなかったのでわかりません。(パウンド解禁の試合は?)前にこのルールでやった時は、パウンドにこだわってしまって、寝技を怠ってしまいました。最近は顔を殴ることに躊躇はないです。(端貴代との防衛戦が決定しているが?)全部出し切って自分が勝ちます」

第6試合 格闘王国Presents SMACKGIRL KILLER QUEEN TOURNAMENT 準決勝 フライ級 5分2R
×大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
○舞(チーム品川)
判定0-3 (和田=舞/梅木=舞/井口=舞)

※舞が決勝に進出し、Edgeと対戦

 舞の入場曲は、TMNの「TIME TO COUNTDOWN」。ピアノの音が細かく滑らかに奏でられるイントロは“静”。その後、一気に激しい曲調“動”へと変化する。佇まいこそ物静かな“静”に見えるが、試合になると“動”と荒々しいファイトを展開する。舞はこの入場曲が実に似合っている。
 ストレート系のパンチでプレッシャーをかけ、大室のタックルを切り続ける舞。「以前試合したおっさんに、ことごとくタックルを取られてしまったので課題でした。クリアできてよかったです」と試合後の舞は、満足の表情。がぶった状態で、大室の足を掴んでコントロールできるところが上手い。また、ヒザを大室の肩口に当てたり、サイドに回るとボディにヒザを連打したりするなど、どんな状態でも攻撃し続け容赦がない。
 結局最後まで舞が大室の攻撃を封じ完勝。試合後、舞が恒例のムチのパフォーマンスを披露し、会場にいる観客に、強さ、存在感をアピールした。

◆舞「あまり実感がないです。勝てて嬉しいです。(相手の印象は?)小さいですね。打撃の高さ、タックルが切れるかなとか思いました。次の相手はEdgeですね。14歳だった時から知り合いで、元々一緒に練習していました。(タックルはすべて切っていたが?)入る、切るといった練習をしていたので成果がでました。以前おっさん選手と戦って、タックルをほとんど切れなかったんですね。悔しかったので、課題はクリアできたと思います」

第4試合 格闘王国Presents SMACKGIRL KILLER QUEEN TOURNAMENT 準決勝 フライ級 5分2R
×兼谷絵里(和術慧舟會A-3)
○Edge(総合格闘技闇愚羅)
1R 5'00" TKO (タオル投入)

※1R、右フックで兼谷に1ダウン
※Edgeが決勝に進出し、舞と対戦

 Edgeのセコンドには辻結花、青木真也の姿が。試合はEdgeがカウンターの右ストレートから左右のフックを被せるなど回転の速い打撃で支配。また、飛びついて腕十字、三角絞めを狙うなど、グラウンドでも進化した姿を見せ、グラップラー色が強い兼谷の得意分野でも圧倒する。ラウンド終盤にはEdgeが左フック、アッパー、右フックのコンビネーションでダウンを先取。その後、ゴングと同時に左フックで再び兼谷をマットに沈ませると、インターバルに入ってタオルが投入された。

第3試合 56kg契約 5分2R
×真武和恵(和術慧舟會東京本部)
○中井りん(フリー)
判定0-3 (梅木=中井/芹澤=中井/井口=中井)


 相手の周りを回りながら、ワンツー、飛び込んで単発のパンチをヒットさせる中井。真武は中井の動きについていくが、捕らえることができない様子だ。2Rも同じような動きをする中井だが、相手を持ち上げてリングに叩きつけるなどパワーのある面も見せる。終盤には腕十字のチャンスもあり、判定で中井が勝利した。
 

辻結花「やらなアカン相手がいる」

 休憩明け、辻結花がリングイン。「前回の大阪の試合では念願通りパウンドで勝てました。次の試合は夏頃になると思いますけど、やらなアカン相手がいるので、その人に出て来てもらいたいと思います」とマイクで語った。果たしてその相手は日本人?外国人?


第2試合 無差別級 5分2R
×HARI(フリー)
○江本敦子(フリー)
1R 4'24" 腕ひしぎ十字固め

第1試合 フライ級 5分2R
○関友紀子(巴組)
×砂山和歌子(和術慧舟會富山支部S.P.O)
判定2-1 (和田=関/井口=砂山/梅木=関)
※1R、パンチの連打で砂山に1ダウン


 【ONLINE SHOP】 DVD最新作「SMACK GIRL 9」06年7月〜07年3月の全5大会のうち37試合を収録



キルゴア / スマックガール実行委員会 "SMACKGIRL-F 2007 〜The Next Cinderella Tournament 2007 2nd Stage〜"
2007年5月19日(土) 東京・新宿FACE (昼の部)  観衆:248人


[アッパーライフPresents The Next Cinderella Tournament 2007]

第9試合 ライト級準決勝 5分2R
○V一[ヴィーはじめ](Max Jiu-Jitsu Academy & Yoga Studio) 
×石岡沙織(空手道禅道会)
2R 1'24" 膝十字固め

第8試合 ライト級準決勝 5分2R
○富松恵美(パラエストラ松戸)
×奥村ユカ(S-KEEP)
判定3-0

第7試合 ミドル級準決勝 5分2R
○弁慶(ガムランナック)
×HARUMI(巴組)
判定3-0

ミドル級準決勝 5分2R
×松田梨路(フリー)
○有賀美由紀(空手道禅道会)
不戦勝 (松田の体調不良)

第6試合 フライ級準決勝 5分2R
○海老原まどか(パラエストラ柏)
×SACHI(空手道禅道会)
判定3-0

[ワンマッチ]

第4試合 49kg契約 5分2R
○長嶺妙子(空手道禅道会)
×溝口麻美子(ALLIANCE-SQUARE)
判定3-0

第3試合 ミドル級 5分2R
○齋藤安奈(巴組)
×小幡博美(フリー)
判定3-0

[SMACKGIRL GRAPPLING PRINCESS LEAGUE 03 ライト級4人トーナメント]
※Giグラップリング公式ルール

第5試合 決勝戦 4分2R
○小寺麻美(REDIPS)
×船越あゆみ(U-FILE CAMP赤羽)
1R 1'07" アームロック
※小寺が優勝

第2試合 一回戦 4分2R
○小寺麻美(REDIPS)
×MIYOKO(GRABAKA柔術クラブ)
2R 0'48" 腕ひしぎ十字固め

第1試合 一回戦 4分2R
○船越あゆみ(U-FILE CAMP赤羽) 
×長野美香(S-KEEP)
ポイント10-9 (アドバンテージ2-4)



 【ONLINE SHOP】 DVD最新作「SMACK GIRL 9」06年7月〜07年3月の全5大会のうち37試合を収録


Last Update : 05/21 19:20

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