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(レポ) [IFL] 5.19 シカゴ:46歳のスミスと50歳のファスが決着戦

International Fight League
2007年5月19日(土) 米国イリノイ州シカゴ:シールズセンター

  レポート:井原芳徳  【→掲示板・総合全般スレッド】


メインイベント スーパーファイト 5分5R
○モーリス・スミス(アメリカ/アライアンス)
×マルコ・ファス(ブラジル/ファス・バーリトゥード)
4R 3'43" TKO (タオル投入)


 5対5のチーム対抗戦形式でアメリカ全土を巡業しているIFL。恒例の各チームのコーチ同士のスーパーファイトでは、なんと46歳のスミスと50歳のファスの一戦が組まれた。
 スミスは80年代から世界トップクラスのキックボクサーとして活躍。90年代には黎明期である総合格闘技に挑戦し、UFC王座を獲得する等成功をおさめた。その後のミルコ・クロコップの活躍のモデルケースともなった選手だ。ファスも90年代のUFCで活躍。路上の王というニックネームで、ヒクソンを凌ぐ世界最強の男と評される時代もあった。
 スミスは00年11月、ファスは01年11月以来の総合の試合となる。両者は99年7月のUFC 21で対戦したが、試合前からファスは肩を痛めており、1R終了時にタオル投入でTKO負け。不完全決着に終わっていた。桜庭×ホイスも顔負けとも言えるリバイバル対決は、奇しくも前回と同じくファス陣営のタオル投入で終わったが、内容的には完全決着と言うのにふさわしいものに。
 IFL公式サイトの記事によると、1Rと2R、ファスがテイクダウンに成功し主導権。2Rにはマウントを奪うが、スミスはパウンドを防ぎ、大きなチャンスを与えない。3Rもファスが上に。パスガードしてスピニングチョークを狙うが、このチャンスで体力を消耗してしまう。
 チャンスと見たスミスは、セコンドのフランク・シャムロックのアドバイスを聞きつつ、往年を彷彿とさせる右フックや左ハイキックで猛攻。4Rには序盤からアグレッシブに攻めると、ファスは鼻血を出し劣勢に。消耗の激しい師匠を見兼ねたペドロ・ヒーゾがタオルを投げ、試合を終わらせた。
 IFL公式サイトの別のページには試合の写真が多く載せられているが、両者とも年齢を全く感じさせない体付きをしていることに驚かされる。シャードッグの記事によると、スミスは現役続行に前向き。世界の頂点を目指すような形ではないが、今後もこのスポーツをエンジョイするつもりのようだ。果たして今度は誰と戦うのか? 伝説はまだ終わらない。

Last Update : 05/21 15:03

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