BoutReview
記事検索 by Google

(レポ&写真) [修斗] 5.18 後楽園:田村彰敏、ライト級2冠。日沖惜敗

サステイン "プロフェッショナル修斗公式戦 BACK TO OUR ROOTS 03 supported by Crymson"
2007年5月18日(金) 東京・後楽園ホール  観衆:1836人(満員)
認定:インターナショナル修斗コミッション

  レポート:本庄功志(田村戦、大沢戦、阿部戦)、井原芳徳(カルバーリョ戦、岡嵜戦)  写真:井原芳徳
  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


 【ONLINE SHOP】 青木・川尻らの試合も収録「PRIDE 武士道 ウェルター級 GP 2006 DVD-BOX」新発売


第11試合 メインイベント 修斗世界ライト級チャンピオンシップ 5分3R
×リオン武(シューティングジム横浜/王者)
○田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/世界3位・環太平洋王者)
判定0-3 (古方27-30/浦27-30/鈴木28-30)

※田村が新世界王者に

 序盤から田村がグラウンドで上になり、マウントを奪う。リオンは両膝を内に入れガードに戻すも、田村はかまわずパウンド。的確に相手の顔面を捉える。2Rも同様に、田村がテイクダウンからサイドにパスして鉄槌。下からの蹴り上げをもらう場面もあったがひるまず対処。下のポジションになっても、ラバーガードを駆使し、リオンに得意のパウンドを打たせない。

 防戦続きの王者リオン。一矢報いたいところだが、最終ラウンドも「相手の右ストレートの距離にならないよう気を付けた」と、田村がロー、ミドルと牽制し主導権。リオンの右ストレートを被弾し、一瞬腰が落ちる田村だが、テイクダウンを奪うとしっかりと上のポジションをキープし、危なげない試合運びで勝負あり。修斗史上初の世界王者×環太平洋王者の戦いは田村の圧勝に終わり、田村の二冠となった。

◆田村「(感想は?)最高です。今まで修斗を続けて来て良かったです。(相手の印象は?)粘り強かったです。パスも全然できませんでしたし。(対策は?)バッチリでした。相手の右ストレートの距離にならないように気を付けました。下からの蹴り上げが予想外でしたね。でもタックルが切られなかったのがラッキーでした。(相手が元気ないように見えたが?)自分はやってて必死だったので、わからなかったですが、なんとなくいける気はしました。(追う者から、守る立場になったが?)防衛している、していないは全くの別物。防衛してこそリアルチャンピオンです。やっていない選手とやりたいですね。ルミナ選手も候補の一人です。カルバーリョもいいなと思いますね」

第10試合 ライト級 5分3R
○アントニオ・カルバーリョ(カナダ/シャオ・フランコ・マーシャルアーツ/世界2位・米大陸2位)
×日沖 発(ALIVE/世界8位・環太平洋2位・TKOフェザー級(約66kg)王者)
判定2-1 (横山29-28/若林29-30/鈴木29-28)


 序盤から日沖がマウントを取り、グラウンドで圧倒。上からパンチを浴びせ、1Rのポイントを取る。だが2Rからはカルバーリョが反撃。日沖はスタンドでローをコツコツ当てるも、カルバーリョのパンチの連打とハイキックで下がるように。カルバーリョがグラウンドで先に上になる場面も増えて来る。2・3Rは僅差だったが、ジャッジ2者がカルバーリョにポイントをつけ、カルバーリョの勝利に。涙を浮かべ、セコンドの阿部兄、藤井恵に感謝の意を示すカルバーリョ。彼の人情の厚さが感じられた一戦でもあった。

◆カルバーリョ「序盤からかなり厳しい内容でした。相手の柔術が強くて戸惑いました。マウントを取ってフィニッシュしようと思いましたが、セコンドの指示でスタンドに変えました。(日沖選手のスタンドテクニックは?)素晴らしかったです。自分は、一つのパンチに力を入れるようにしました。(今日の試合の作戦は?)何も考えずいつも通りにです。AACCで阿部兄、藤井恵などが自分のすべてを鍛えてくれました。素晴らしい友人にも出会えました。チャンスがあるならリオン×田村の勝者とやりたいです」

第9試合 フェザー級 5分3R
×大沢ケンジ(和術慧舟會A-3/世界1位・環太平洋1位)
○マルコ・ロウロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界9位)
判定0-2 (鈴木28-30/菅野29-29/若林27-30)


 フリッカー風の構えから、上下に打撃を散らして攻める大沢。だが、ロウロの粘りつくような組み付きに、連打を打てず防御で体力と時間を消費していく。倒されてもすぐに立つ大沢だが、防戦のイメージが強くジャッジの印象は悪いか。噛み合わないまま試合は終了。判定でロウロが勝利したが、ドローでも納得の内容だった。好勝負続きの熱い男・大沢の期待値が高かっただけに、不完全燃焼のもやもや感が会場を支配していた。

第8試合 フェザー級 5分3R
○岡嵜康悦(総合格闘技道場コブラ会/世界6位・環太平洋4位)
×山本 篤(KILLER BEE/世界7位・環太平洋5位)
判定2-0 (横山29-29/若林29-28/鈴木29-28)


 山本が得意のタックルで上になるが、岡嵜が相手の攻撃のカウンターで関節技を狙ったり、リバーサルを決めたりと流れを変える。岡嵜も流れを維持できず、シーソーゲームが続いたが、随所で強烈なパウンドをクリーンヒットさせたことが評価され、判定勝ちをおさめた。初の後楽園でマイクを持つと、僅差での勝利を謝りつつ、「大沢×ロウロの勝者とやりたい」とアピールした。

第7試合 バンタム級 5分3R
○阿部マサトシ(AACC/世界1位)
×ダニエル・オテロ(ブラジル/ファブリシオ柔術/世界10位)
2R 4'38" 反則失格 (グラウンド状態の相手の頭部への蹴り)


 阿部がローでオテロの足をじわじわと痛めつける。オテロもローを返すも、ローブローになってしまい試合は中断。その後再開すると、オテロが再びヒザを阿部の股間に当ててしまい減点1。1R終盤に3回目のローブローでさらに減点1と、不穏な空気が漂い始める。
 2Rに入り上になった阿部。下からじわじわと足を昇らせてくるオテロ。だがオテロはグラウンド状態の阿部の顔面を蹴り上げてしまう。阿部は仰向けになって悶え、ドクターストップで試合は終了してしまった。

第6試合 ライト級 5分2R
○碓氷早矢手(和術慧舟會RJW)
×村山英慈(シューティングジム八景)
判定3-0 (鈴木20-17/菅野20-17/若林20-17)
※2R右フックで村山に1ダウン

第5試合 フライ級 5分2R
△室伏シンヤ(SUBMIT静岡/06年度新人王)
△澤田健壱(パラエストラ東京)
判定0-1 (横山19-19/菅野19-19/鈴木19-20)

第4試合 ライトヘビー級 5分2R
○余膳正志(シューティングジム大阪/05年度新人王)
×安達明彦(パラエストラ松戸/03年度クルーザー級新人王)
2R 1'26" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第3試合 ウェルター級[新人王決定トーナメント2回戦] 5分2R
○アローイ石橋(パラエストラ札幌)
×中島邦男(マッハ道場)
判定3-0 (横山20-16/菅野20-15/鈴木20-15)
※1R右フックで中島に1ダウン

第2試合 ウェルター級[新人王決定トーナメント2回戦] 5分2R
○阿仁鬼(パラエストラ札幌)
×田口公一(PUREBRED大宮)
1R 3'50" KO (左ストレート)

第1試合 ライト級[新人王決定トーナメント1回戦] 5分2R
×野口ヨシキ(パラエストラ札幌)
○直撃我門(PUREBRED大宮)※ 水野直宏から改名
1R 2'54" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

Last Update : 05/19 14:15

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | STAFF

Copyright(c) 1997-2007 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。